雨に煙る、メランコリー

今日（といってももう昨日）、都内に行く用事があったのでその帰り、上野の森美術館で開催中の「井上雄彦　最後のマンガ展」★に行こうと、上野駅で電車を降りました。

が！！…「当日券の販売は終了いたしました」…ぐはあぁぁっっ。
しまった…甘く見てたよ…凄いなぁ、井上雄彦…。
前売り券買って、出直します…。

しっかし、せっかく下車した上野。
このまんま帰るのもなんだか業腹なので、勢いで国立西洋美術館へ。
やってたのは「コロー　光と追憶の変奏曲」★ コローね…。
うん、なんだかおぼろげに印象はあるぞ～。
これこれ、この絵。★
確か美術の教科書尾に乗ってたっけ…。
で、感想。うーーん、よかったけど…刺さってこないな～～。
確かにいくつか、おおっと思う絵はあったです。
でも～、どれも綺麗にまとまっていて、その世界はどれも、まさに彼の特徴である「煙るような」もやの彼方に浮かんでいるような…。
今日観たかったのは、そういうのじゃなかったもんで。
もっと手に汗握るような、じりじりと気持ちが焼けてくるような、そんな絵が観たかったんんですよー、私は。
全く持って、対極にあるような作品を観ちゃったようなもんですわなー。
あ、でも、借りたイヤホンガイドは良かったです。
ナレーションが私の大好きな、中村吉右衛門さんだったの～～～。
暖かく響く渋い語り口は、この画家の叙情的な世界にまさにぴったりでした。

美術館を出たら、そぼ降る小雨の中、白いクチナシの花が甘く妖しい香りをはなっておりました…。
ううーん、こういうのも巡り合わせ。
悪くは無いかな～～。