行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

新入社員諸君①

2016-04-15 23:03:10 | 社会保険労務士・行政書士

 以前に書いた覚えもあるが、サラリーマンの頃、この時期になると不思議に思ったことがある。電車の混み具合。4月の初めから妙に混み始める。これは当たり前だと思う。だって新入社員が増えるのだから。日本中で何十万人か知らないが、新しく朝の通勤ラッシュに参加する。混むのも当たり前だろう。

 不思議なのはそれが5月の連休明けぐらいから元に戻ることだ。彼らは一体どこへ行くのか?毎年考えた。ある程度は早々に辞めてしまうのか?それでは食っていけないと思うのだが。

 私が卒業したのは昭和51年。オイルショックで酷い就職難だったはずだが、今の様に変な大変さは無かった。今は一度正社員としての就職を逃すと、契約社員、派遣社員、アルバイトとしてしか労働市場に入って行けないようだ。ある程度歳をとればわかると思うが、これは結構大変なことだ。贅沢言わないで正社員で入れてくれるところがあればそこへ行って、あとは我慢である。勿論ブラック企業で奴隷になってはいけない。ただ労働条件に文句があっても辞めないで社内でも、社外でもいいから労働組合に入ってそこで会社と交渉する手段もある。まあそれも大変だが・・・・・・・。

 10年ほど前、息子が中学の時、社会の授業で職場体験とかいって、ある会社で仕事の体験をさせてもらったことがある。僅か三、四日の仕事を経験して少し大人になったと思ったか、生意気になった息子が家に帰って私に訊いた。

 「お父さん、お父さん、サラリーマンにとって給料とは何だと思う?って会社の人に訊かれたんだ、その人何といったと思う」

 「何だって」

 「我慢代だって」

 確かにそのとおりだが、中学生相手に何と夢の無いことを言うのかと思った。でも殆どの人が自分の望む職業に就ける訳では無い。だとすれば、これはサラリーマンはみんな肝に銘じておくべき言葉かもしれない。

― 給料は我慢代 ―

 



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