行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

柳家喜多八

2016-07-15 23:29:26 | 日記・エッセイ・コラム

  先日亡くなった噺家さん。

ネットで調べると柳家小三治の弟子だと書いてある。歳からいって聞いた事があるはずだが、どんな噺家さんだっけと思って図書館に行ったらCDが何枚か置いてあった。借りて来て聞いて思い出した。ジャケットの写真の顔にも覚えがある。30年位前から暫くの間、時々寄席に通っていた時期があって、新宿の末広亭で聞いた記憶がある。ただそれだと時期的にまだ二つ目、寄席の高座には殆ど上がれなかったろうから、聞いたのはその後、寄席には偶にしか行かなくなっていたが、真打になってからかもしれない。

 「清く、気だるく、美しく」が座右の銘だそうだ。

 1円もお金を出さないで恐縮だが、ここ1ヵ月位で、借りてきたCDとユーチューブに上がっている噺は全部聞いた。

 面白い。短いまくらと出だしの気だるさ。力が抜けていて、ついでに生きていて何が悪いと言う感じがたまらない。それでいて噺が始まるとスッと引き込まれる。熱演とは思わない、あるいは思わせないのか、それが押し付けがましくなくてまたいい。あっという間に江戸の昔、与太郎にご隠居さん、八っつぁん、熊さんの匂いが漂ってくる。

 他の噺家さんがあまりやらないような噺もあった。

 ほぼ同年代。元気なうちに生でもっと聞いておけばよかった。

 

 


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