行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

突発性難聴 右耳が変だ ①

2015-11-23 14:46:58 | 日記・エッセイ・コラム

  5年前、おかしい?と思ったのは12月の下旬。そろそろ大掃除でも始めようと、午前中にカーテンを洗って、昼飯を食って、ソファーで寝転んで休んでいた時だ。

 ザーッツと小さな音がする。隙間風が入ってくるような音だ。きっと窓があいているのだろうと思って、部屋中の窓を確認したが、みんなしっかり閉まっている。換気扇か?と思ったが、違う。何か電化製品の雑音か?とリビングと台所の電化製品を全部確認したが違う。ふと、耳をふさいでみた。聞こえる。ザーッツという音は外ではなく耳の中から聞こえる。長く続く耳鳴りなど初めての経験だったが確かに耳鳴りのだ。同時にもう一つの事実に気づいた。右の耳の聞こえ方が変。聞こえることは聞こえるのだが、左に比べると明らかに違う。

 TVを点けた。左の耳を塞いだり開けたりしながら右耳の聞こえ具合を確認する。TVでは女と男のアナウンサーが二人でニュース番組をやっていた。左の耳を塞いでいると、女のアナウンサーの声は普通に聞こえるのに、男のアナウンサーの声が極端に小さくなって聞き取り辛い。変だ。女の高い声は聞こえるが、男の低い声は聞こえ辛い。何となく私には都合のいい症状などと冗談を言っている場合ではない。

 急いで書斎に入ってパソコンの電源を入れた。

 「急に耳が聞こえなくなった・難聴・低音が聞こえない」など、適当にキーワードを入れて検索してみた。

結果、多分突発性難聴。できれば48時間以内に病院で治療を受ける事。一週間以上たつと治療しても治らない事が多い。そんなことが分かった。

 すぐにでも病院へ行きたいが、今日は日曜日。開いていない。救急病院とも思ったが、耳以外なんともない。48時間というと、火曜日の午前中までに治療を受ければ間に合う。とりあえず明日病院へ行こう。

 不安なまま一日を過ごし、翌日朝一番で都内の総合病院へ行った。そう簡単な病気ではなさそうだ。きっと検査が沢山あって、もしかしたら入院なんてことになりかねない。そしたら最初から大きな病院へ行った方がいい。自宅近くの病院へ行って、散々検査されて、紹介状を書いて貰って、沢山お金を使って、今度は総合病院へ行って、また同じ検査をされるという目にはなんどかあっている。おまけにその町医者と言うのもは、全員ではないが殆どが検査データをよこさない。自分でため込んで、決して紹介状に添付しない。一軒だけ何も言わないのにデータを全部添付して紹介状を書いてくれた医者もいたが、結局は紹介状を貰った総合病院では全く同じ検査をもう一度やられた。お金の負担は馬鹿にならない。レントゲンやCTは被爆する。必要最小限にしないと身体に害がある。だから検査が必要そうな病気だと思ったら、いきなり総合病院へ行った方が財布にも身体にも優しい、と私は思っている。特に今回は時間がない。

 その総合病院へは今まで何度も行っている。紹介状なしでも診てくれた。整形外科や子供の病気で小児科へ行ったが、医者も看護師も丁寧親切な診療で予約があればそんなに待たなくてよかった。経験の浅い医師もいたようだが、自分で疑問があると必ず他の医師と相談して説明してくれた。だから信頼していた。

 ところがその日は違った。耳鼻科の診療を申し込んだら、受付の女性は紹介状なしでは絶対に診ないという。他の病院で紹介状を貰って、予約を取ってから来てください、と繰り返すばかり。多分急いで治療を要する病気だと思うのだが、といっても埒があかない。今まで何度も予約なしで診てもらっている、と言っても駄目。取りつく島がない。

 仕方なく、自宅近くの総合病院へ電話してみた。そこは区内の住民だと予約なして診てくれると聞いた事があったからだ。

 「11時までに来ていただけるなら良いですけど、紹介状がないと初診料が高くなりますよ」

 と定番のセリフ。

 「近くの病院へ行って、診察だの検査だのを受けて紹介状を書いて貰う方が、その高くなる初診料よりはるかに高い。今都心に居るので、一時間近くかかると思いますが11時までには行きます」

 と答えた。



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