(前回、ガマの油売りの実演販売を見た続きの話)
ガマの油売りを見終わってもまだまだ時間はお昼をチョットすぎた程度で
せっかく遠征してきたのにこのまま帰るのは勿体なかったので
前々から気になっていた茨城県のディープなB級スポットの
「筑波山のガマ洞窟&ガマランド」に行ってみることにしましたよ。
去年、友達を連れて「ケネディー電気」や「あらいやオートコーナー」等を巡った際に
最後まで行くべきか悩んだけど時間的に厳しくて泣く泣く断念したガマ洞窟。
あれから半年、ついにガマ洞窟にリベンジしにやってまいりました。
目の前に広がるのはまさに昭和のバブル時代の負の遺産。
思い付きでどんどん増築し、ぶくぶくと膨れ上がって収拾がつかなくなった巨大なカオス。
こんなものがまだ現役で存在することが信じられないですよ。
真っ先に出迎えてくれるのは弥勒菩薩の様なポーズをした巨大なガマ。
なぜこれが家内安全なのか分からないが、ここがどういう場所なのかビシビシと伝わってきます。
巨大ガマの横には全くガマとは無関係な「にぎり石」が野ざらしで絶賛放置中。
こんなあからさまにウソ臭い物を堂々と設置してある現実。
しかも、「石をなでると幸せになれます」とか乱暴な付加価値まで書いてあるし。
誰か止めるヤツは居なかったのかよ
メインの洞窟に行く前からこんな謎オブジェが至る所に置かれており
全部見てツッコミ入れてたら洞窟にたどり着く前にこっちのHPがゼロになる危険があるので
体力のあるうちに売店で500円を払ってガマ洞窟へ向かいます。
ちなみに、売店には「お客様へ 入場料の払い戻しはいたしません」とデカデカと書かれており
過去にクレームを付けられたのが一度や二度ではなかった事が容易に想像できます。
ここが洞窟の入口ですが、予備知識が無ければ本当に入っていいのか悩む見た目。
一応、入口っぽくのれんがかかっていますが完全に劣化して丸まっているし
看板の周りにはプラスチックのバラと色が完全に無くなったヌイグルミが大量にくくり付けられてます。
こんな入口の建物が近所にあったら小学校の通学路を変えろとPTAが騒ぐレベルですよ。
勇気を出してのれんの先に進んだ直後の世界です。
洞窟の外でもやばい空気が充満してたのに、中に入ったらヤバい濃度が一気に20倍に跳ね上がりました。
まだ入口から2mも進んでいないのに人格が崩壊しそうです。
入口から少し進んだ押し戸から先はほぼ真っ暗な闇が続きます。
基本的に一本道なので壁伝いに行けば迷わないですが
安全を考慮した薄明かりなんて軟弱なものは設置していない中で
さまざまな謎の物体が突然ぶら下がっていたり足元が意図的にぐにゃぐにゃしてたりして
いろんな意味で常に危機感たっぷりですw
上は仕掛けの一つをフラッシュ撮影したものですが
まさにB級スポットと言わんばかりの素人の手作り感たっぷりなオブジェ達。カオス過ぎる。
洞窟を進んでいくと少しだけ明るくなった場所に出ます。
この先は鉄柵がされており、どうやらここが最深部のようです。
そして、その鉄柵のとこから中を覗き込んでみると
猪明神と書かれたイノシシの剥製が置かれていました。
ガマ洞窟に入ったはずなのに一番奥に置いてあったものがイノシシですよ。
もう、常人の考えでは追いつくことが不可能なセンスです。
ここでは何が間違ってて何が正しいのかなんて事はどうでも良いのかもしれません。
最深部の謎を見たところで少し通路を戻り洞窟の出口方向へと進みます。
真っ暗な中でいくつものカオスなオブジェを見せつけられて
正常な判断能力が無くなった頃にようやく出口に到着するのですが
この出口が意外なところにあり最後に強烈な一撃を食らって現実世界へ放り出されます。
終始、ガマ洞窟にはやられっぱなしでした。
ガマ洞窟を出た後は無料で見て回れるという「ガマランド」に向かいました。
ガマランドで最初に目に入ってくるのは昭和感たっぷりな乗り物の数々。
そして、それら全てが故障中という現実。
洞窟を出てもあらゆる角度から精神破壊の攻撃をされ、だんだん生きてるのが辛くなってきました。
遊具置き場の先に進むと山の一番上に鎮座している「ガマ大明神」まで行けますが
今回は山道が雪解け直後でベチャベチャの泥道になっており生きて帰ってこれるか不安だったので
ガマ大明神まで行くのは止めときました。
謎の意味が書かれてる看板が設置されており宗教っぽい怖い雰囲気が出ていましたが
深く考えたら負けると思ってスルー。
逆さ舟石と書かれた看板もありましたが、どれが逆さ舟石なのか全くわかりません。
これも答えを出そうとした時点で負けが確定しそうだったので全力でスルーです。
予想以上の強敵に後半は無事に帰ることだけを考えてガマランドを下山しました。
内容が非常に濃くてB級の王道ともいえる「筑波山 ガマ洞窟&ガマランド」。
人を選ぶのは確かですが無くなる前に一度は行っておいても損は無いかもしれません。
・・・って、こういう場所は意外としぶとく残ったりするんだけどね。
売店に売っていた本物の皮で作っていると書いてあったガマポシェット。
こんなのリアル過ぎて怖くて誰も買わないだろ。しかも3500円て。