2010年4月10日~12日に銚子で行われた銚子大神幸祭のお話です。
祭り二日目の話になります。
----------
お祭り二日目の11日には銚子大神幸祭の中でも要となる祭典の
「お浜降り・お潮汲み」が『外川関所』にて行われますので
普段は引き籠りがちで休日は家から出ない事も多い自分ですが
20年のうちの1日くらい頑張れないでどうする!ってことで
人ごみは覚悟の上で勇気を振り絞って外川関所に朝イチから行く事にしました。
・・・と、意気込みだけは鬼のようにあったんだけど
パンフレットに書いてあった演目の開始時間をよく見ておらず
ほとんどの関所は朝8:30スタートだったので
外川も8:30から始まるものだと完全に思いこんでてダラダラと8:30を目処に行ってみたら
すでに満席。
ずっと向こうまで人垣が形成されていて自分が入る隙間なんて全然ありませんでしたとさ。
しかも、まだ始まっていないはずの演目もガンガンに行われていて慌ててパンフレットを見直したら
外川関所だけ8:00スタートだったという罠。また完全に出遅れてしまった・・・
見物人も昨日の関所の様子から予想してた数をはるかに超えて大勢居るし
舞台周りの沿道はガッチリ人で埋め尽くされていて到底突破できそうな状況でもない
おまけに、今回持ってきたカメラはそんなに望遠に強くないカメラだし
到着後2分でいきなり打つ手無しの状況が完成。
仕方なく、ただ漠然と人垣で囲まれた大きな輪の周りを
まるでハンカチ落としのオニのように一人でグルグルと歩き続けては
人垣の隙間から僅かに確認ができる小さな演者の姿を証拠写真程度に撮ってみたり。
むなしすぎる・・・
しかし、渋滞によって予定より大幅に遅れて到着した神輿一行が現れたとたん状況が一変。
神輿の到着を待ちわびていた群集が一気に神輿の周りに集まりだしたので
その人の流れにのりつつ、かつ、この機を逃さず、より神輿に近づくために
流れる川に浮かぶ木の葉のように、決して流れには逆らわず、身をまかせ
人の隙間をみつけてはスルスルと神輿に近づいていきます。
この時の動きは、「そ、その動きはまさにトキ!」 とラオウに言わせた
北斗神拳究極奥義の無想転生を発動したケンシロウそのものだったに違いありません。
『この世で最強の物は無、その無より転じて生を拾う』 まさにその言葉通りです。
一気に神輿の近くまでいけたところで、ようやく自分の中でお祭り開始です。

右の天狗は公式HPでもトップを飾っていた祭りのマスコットキャラ的な存在だったので
どこに行っても「天狗様ぁ~」って声援をかけられる人気者。
天狗さまの周りには一緒に記念写真を撮ろうとする順番待ちの人だかりが常に出来てて
ここで『天狗ストラップ』とか売ってたらバカ売れするんじゃないかって思っちゃいました。
自分も売ってたら迷わず買ってただろうね。
この天狗様は豊玉姫神社の神輿と行動を共にしていたけどどういう存在なのかなぁ?
露払いの時の天狗さまとは何か関係あったりするのかな?
そういう情報などは公式パンフレットでは一切触れてないし
公式HPですら内容の薄い2~3行程度の文章が書いてあればまだマシって状況だったので
今見ているものが一体何なのか全くわからないモヤモヤした気分が次から次へと湧いてきます。
せっかくHPまで作ったんだから銚子観光協会には
もっと、公式ならではというような情報を調べて載せてもらいたかったです。
三つの神輿が並んだ周辺は神社関係者や見物客、カメラマン、報道など色々な人が密集し
まるでレミングが海に飛び込んで集団自殺する直前のような異様な光景となっています。
さらにあまりの人の多さに神輿に近づくことすら出来なかった人達が
奥の一般道路の方にまでたくさんあふれて続いているのが見えます。

やや離れたところから見ていたので何が行われているのか全く分からず待っていると
御神体と思われる箱を持った世話人や神主など関係者が船に乗り込み
乗せている神様の旗を船首になびかせながら船は漁港を出て沖合いに行ってしまった。
・・・そして、船が沖に出て行ってからあっという間に1時間近く経過。
ここまでずっと待ってみたものの帰って来る気配も無いし
今、沖合いでは何が行われているのか分からないし
この何もしていない状態がいつまで続くのか皆目見当がつかなかったので
一度家に帰って写真をPCに移動させたりしてから再び外川関所へ戻ってみると
ちょうど少し前に沖から御神体が帰ってきて神事が再開したところでした。
・・・だが、何が行われているのか全く分からない。
神主から手渡されたものを関係者が奉納しているようではあるけど
一番見たかった神様に海水をかけたりする「お潮汲み」ってのは沖でやったのかな?
それともただの噂話だったのかな?
そこが見たくて外川関所にずっと居るんだけど全然説明とかしてくれないよ...
しばらく様子を見ていたけど結局関係者が神輿に奉納する姿をみるだけで祭典も終り
3つの神輿は笛の音と威勢のいい掛け声と共に外川関所を去っていきました。
************
この時点で祭りの進行は予定より3時間近く遅れており
もう全体の進行はグチャグチャで修正不能な状態になってました。
後日、銚子大神祭に行ったいろいろな人のブログを見てたら
別の関所では急遽カラオケ大会が開催するところがあったり
また別の関所では地元のお囃子が飛び入りで演奏するところや
婦人会の踊り、殿様の撮影会、樽酒をふるまったりして
次の演目までの空き時間をつなげるのにそれぞれの場所で苦労していたようでした。
次回は祭り二日目後半に見た残りの演目のお話です。ではではー