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藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

筑波山とガマの油。

2013年01月22日 | Weblog
今年初めに知り合いが筑波山に鳥の写真撮りに行って
なかなか面白かったと言っていたので
僕も筑波山に行ったこと無かったし鳥の写真も撮りたかったので
フラリと行ってきましたよ。



ふもとの神社の脇にある市営駐車場に車を置いたら
そこから筑波山山頂までは徒歩だと厳しいのでケーブルカーで行くことにしました。
山頂へはロープウェイって方法もあるけど
今までケーブルカーってものを見たことすらなかったので
ついでにケーブルカーも体験しちゃえって事です。



初めて見る車体の構造にビックリ。斜面ありきの菱形ってのがスゲーな。
こういう特殊車両とかって男だったらテンションあがっちゃうよねー。
そして、何よりもこれから登ろうとする線路のハンパ無い急勾配に感動しちゃったよ!
こんな急斜面を一気に登っていくんだもん、そりゃー車体も変形させとかなきゃって話だよな。

そんな素敵なケーブルカーに乗ること8分、筑波山頂駅に到着ですよ。



よし、頑張って撮影するぞー!って駅を出るとそこは完全な雪山でした。

かろうじて駅と売店周辺だけは雪かきがされていたものの
山に続く遊歩道はガチで遭難できそうなほどの積雪っぷりで
遊歩道を歩いてくる人たちはアイゼンを装備して寒さ対策もバッチリなガチ装備の人達ばかり。
それに対し自分は靴底がすり減ったスニーカーに
ユニクロで買ったペラッペラのウルトラライトダウンと普通のジーパンという
近所のコンビニに弁当を買いに行くのと同じ格好。

はい、自分、完全に山を舐めてました。



大自然の脅威を前に当初予定していた自分の計画は簡単に崩れ去り
残雪の少ない売店周辺で気休め程度にしょーもない小鳥を撮ってみるものの
虚しさが募るばかりで、撮影意欲も全くなくなってしまい即下山。
せっかく遠征までしたのに大惨敗。

ケーブルカーを降り駐車場へ向かう途中の神社を通ると
ちょうど広場で「ガマの油売り」の実演が始まるところだったので見ていくことに。

「ガマの油売り」なんて、もう絶滅した民族的文化芸能だと思っていたので
本物を見る事が出来るとはウレシイ誤算。



胡散臭い山伏と侍を混ぜたような格好のおっちゃんが
客いじりをしながらガマの油の取り方や秘薬としての説明をしてくれる。
ガマの油は恋の病や禿げには効かないがそれ以外だったら何でも治すらしいよ!



自慢げに見せるガマの油。
ガマから出た油を濃縮させたものが貝の中に入っているらしいよ。

このあと、刀を抜き和紙を紙吹雪になるくらいに切り刻んで
刀の切れ味に嘘いつわりが無い事を証明してくれるのだが
その刀で今度は自分の腕を切り付けるという荒業が始まった。



真剣な表情のおっちゃん。
よくよく見ると腕には薄っすらと刀傷のような跡が見える。
大丈夫かおっちゃん。



あぁ、やっぱり血が出たよー。メッチャ痛そうな表情のおっちゃん。
そりゃそうーだろ血出てんじゃん。早く病院行けよ、死んじゃうよ。

と、思っていたら「ガマの油」が登場。



痛みをこらえながら必死の形相で傷口にガマの油を塗りこんで
1、2、3と数えた後、傷口の血をサッと拭き取ってみると



さっきまで開いていた傷口もしっかりとふさがって
出血も綺麗に止まっているという万能薬っぷり。

まだちょっと苦しそうな顔をおっちゃんはしているけど
傷があった場所を指さしながらガマの油の凄さを熱弁。

マジでスゲーなガマの油!
iPS細胞なんて必要無いんじゃないかと思うくらいの万能秘薬じゃないっすか。
ノーベル賞とか選ぶ人たちはこんなにも凄い薬に何故ノーベル賞をやらないのか!と軽く怒りすら感じるよ。


実演をみてガマの油めっちゃ欲しくなって
500円までだったら出しても良いよって思ったのだが
この実演の場所では売らないとの事で非常に残念。
でも、珍しいものが見れたし、楽しかったからとても良い経験できたよ。
死ぬまでに一度くらいはガマの油売り見とかなきゃダメだね。



無事に実演も終えて、いい笑顔してるおっちゃん。