藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

たぐいのソフトスパゲッティー (トマトルウ付)

2013年02月07日 | ランチ


最近、お気に入りの「たぐいのソフトスパゲッティー」。
これをイタリア人にスパゲッティーとして出したら、まず間違いなく激怒であろう
日本人には給食でおなじみのソフト麺タイプのスパゲッティーです。

地元で細々としか売っていない販売域の非常狭いローカル商品ではあるけど
調理がとてつもなく簡単なのと、チープ過ぎる味が逆にハマってしまい冷蔵庫の常備品になってます。



袋に入っているのはソフト麺と味付け用のパウダーの2つだけ。



「トマトルゥ」と書かれてはいるけど
トマト風味とか全然ない赤っぽく染まる酸味がする謎の粉の事です。



作り方はフライパンに油引いて、ソフト麺ぶち込んだら
ほぐしながら炒めつつ(炒めるというより麺を温める為)
なんとなく麺がほぐれたタイミングでパウダーぶっかけてザッと混ぜ合わせて
全体にオレンジ色がついたら完成。調理時間は2分程度。



お子様ランチや弁当屋のハンバーグの脇に置かれている
汁っぽさゼロのスパゲッティーといえば分かりやすいかも。

何とも言えない安っぽい味が、丁度小腹が減った時に良いんだよねー



このソフトスパゲッティーにミートボールを入れてカリオストロ風にしてみたり。
粉末のトマトソースだからフォークとスプーンでスパゲッティーを巻き取るときに
ソースが飛び散る心配をしなくても良いね。

観音食堂で赤まんぼうの漬丼を食ったら激ウマだった話。

2012年02月22日 | ランチ
珍しく銚子に降った雪がまだ残る土曜日。
お昼ごはんを食べようと外に出たが車でどこかに買いに行くのは危なそうだったので
前々から気になっていたけど駐車場が見当たらずに行っていなかったお店に
歩いてお昼ごはんを食べに行ってみた。



銚子観音の近くに昨年の秋ごろ出来た『観音食堂 丼屋 七兵衛』

駐車場の場所が分からなかった事もあるけど
寂れた商店街の一角に突然できたお店だったので
商店街のイメージで考えるとちょっと入りにくかったってのもあるし
公式HPも無いから前情報も入手できずに足が遠のく結果になってたんだよね。



ちょっと勇気を出してお店に入ってみたら
なかなか綺麗だし内装の雰囲気も良い感じで
立地場所さえ違っていたらもっと早くに来ていた店だなって思った。
広すぎないのもちょうど良いね。



メニューは丼屋というだけあって基本は丼物のみ。
しかも魚の漬丼だけというこだわりのメニュー。
水揚げが無ければその日は出さないという姿勢も好感触。
一年を通して同じ海鮮料理が安定して出せる店って
やっぱりそれなりの仕入れなのかな?って地元にいたら思っちゃうんだよね。
ちなみに、この日シールで隠れているメニューは
背黒いわし漬丼、真いわし漬丼、さんま漬丼です。

で、今回頼んだメニューは『赤まんぼう漬丼』

大昔に『マンダイの刺身』として食べてから
すっかり赤マンボウの味が好きになってしまっていたものの
なかなか出会うことも出来ずに探し続けていた刺身だったけど
まさか、こんな丼ぶりメニューとなって奇跡の再会をするとは。
赤マンボウの丼ぶりなんて今まで見たことも無いし注文するしかないでしょ!


『赤まんぼう漬丼』800円

柔らかなオレンジ色の赤マンボウの刺身と
その上に綺麗に盛りつけられたツマや海苔。素敵すぎる。
自分の写真の下手さで伝えきれないのが悔しいくらいに素敵すぎる。

刺身はすでに漬けで味が付いているのでそのままで口に運ぶと
なめらかな舌触りを感じた瞬間に優しい甘味がジュワっと口の中に広がり
それでいて、ただ旨味が広がるだけでなく漬けの塩味が上手に味の輪郭をみせてくれる。
たまに漬けの味が濃すぎてベタッとした平坦な味になっている店もあるが
この店は漬けの味は調味でもなくタレでも無く絶妙な下味となって魚の味を引き立てている。
これは久しぶりに本気で美味い丼ぶりに出会った。
自分が赤マンボウの刺身好きってのを差し引いたとしても
この店には誰かを連れてきて自慢したいと思ったほど美味い。
全部食べ終えるまでずっと感動しっぱなしでしたよ。

雪降ったおかげで予想以上に激旨の良店に出会えて大満足。



ただね、良い店だから気になったんだけど
帰りがけにもらったチラシを見ると公式HPは無いけど公式Facebookはあるらしい。
って、口コミで広がる前段階なのにいきなりFacebookじゃ宣伝効果が低すぎるっつーの。
公式HPが無理でも、せめてブログで疑似公式HPでも作らないと検索で引っかからないじゃんか。
観光客はネットで調べて近くの別の店まで来てるのにこの店の存在すら知らずに帰っちゃうよ。
電話番号も分からないからカーナビで電話番号検索も出来ないし
賛否両論の某口コミサイトにすら出てこない。

個人的には観光客で混んじゃう店になるよりは今のままの方が行きやすいけど
このままだと口コミで広がるよりも先に店が潰れちゃうと断言できるよ。
隠れた名店で隠れたまま消えていくよりは観光客で混んだ方がまだマシだよね。



あと、チラシには営業時間が3時までって書いてあるけど
店の外の看板には8時までってなってるのはどういうこと?
そういうのも含めて公式HPを作って正確な情報を出しておいてほしいものですよ。
存在が不明だった駐車場も地元民ですらスゲー分かりにくい所にあったりしたし
店内の照明やBGMももう少し検討すればもっと良くなりそうだったりして
いろいろと個人的にはツッコミたいところも沢山あるけれど
味は本当に良いので、また近々他のメニューも食べに行く予定です。



『観音食堂 丼屋 七兵衛』
 営業時間 10時~15時(?)
 定休日  水曜日
 住 所  銚子市 飯沼町 1-26

保立川魚店

2012年01月25日 | ランチ


今年に入ってから結構頑張ってダイエットを続けているのだが
ここにきてスタミナも落ち気味のせいか寝ても疲労が抜けない感じになってきて
気力的になんか負けそうになってきたので
スタミナの付きそうなものを食べて元気になっておこうとウナギを食べることにした。
一応、ダイエットの事も考えて蒲焼きではなく今回は白焼きを選択。



「この辺で白焼きと言えば」ということで
ちょっと遠くの保立川魚店まで行くことにした。
最近は職場に行くにも自転車通勤なので
久しぶりにドライブして車を動かしておきたかったしね。

ばっちゃんが店番をやってる小さいお店なんだけど
隅々までちゃんと綺麗に掃除されてるし
商売っ気があまり無いのか、のんびりした感じで個人的に非常に好きなお店。

ばっちゃんと雑談をしつつ1匹分(2切)買って帰ってきた。
「今年からまたちょっと値上がりしちゃってゴメンね」と
しきりに申し訳なさそうに話すばっちゃんだったが
こっちこそあまり買いに来ないし、いつも1匹しか買わなくてゴメンねって感じですよ。

家に帰ってから白焼きをオーブンで温めなおしたところで
ホクホクの鰻をワサビ醤油で食べてウマー!
スタミナも付いてまたダイエットを頑張れそうです。

とりあえずあと10kgくらいを春頃までに落とすのが目標です。


(H24,1/2~の値段表)

銚子極上サバ料理祭

2011年01月25日 | ランチ
昨年末に銚子市内の6店舗で共同開催してたイベント
『第一回 銚子極上さば料理祭』のお話。

サバと言えば美味しんぼの「幻の魚」の話の中で
一番うまい刺身の事を聞かれた山岡さんが

「おれは何と言ったってサバだな
今まで食べた中ではサバの刺身が一番うまかったな。」

と言った途端に条件反射的に海原雄山に

「はーはっはっはー
だから味の分からぬ山猿だと言うんだ
サバの刺身だと?馬鹿も休み休み言え。
サバは所詮味の落ちる下魚だ。」

と言われてしまうほどの大衆魚。
まぁ、いつもの展開で山岡さんが雄山に有無を言わせぬ激ウマの
サバの刺身を食べさせて決着がつくオチなんだけど
それにしても関東では寄生虫の恐怖があるため
サバの刺身はとても馴染みの薄い食べ物になっている。

そんなサバの刺身などをメインにしたサバづくしの料理で
料理のイベントをしようっていうんだから
なかなかのチャレンジャーである。

そしてこれが今回のイベントの公式ポスターである。


あえてこのデザインにした風の公式ポスター。

逆に狙い過ぎてしまったため微妙な結果になったようなポスター。
見てもらう為というより内輪で盛り上がって作ってしまって
何を見せたいのか誰に知らせたいのか良く分からないになってる気がした。

でもまぁ、まだ手探り状態の第一回目だし
ポスターはともかくとして料理さえ美味ければまずは良いかなって事で
銚子プラザホテル2Fにある『廣半』に食べに行った。



店に入ると昼時を過ぎていた事もあってやや店内は空いていた。
「どこでも好きな席をどうぞ」と言われたので
写真の撮りやすい座敷に行こうとしたら止められたので
窓際のテーブル席に座ることにした。
ブログでは「ブログを見た!」といえば一品サービスとか書いてあったけど
全然そういう雰囲気でも無いので一品サービスはやめておいて
何事も無かったかのごとく「極上さばづくし」を注文。

窓の外をボーっと15分くらい眺めていたところで
注文したサバづくし料理が一品ずつ運ばれはじめてきた。


さばの秘伝味噌煮と銚子醤油の漬けさば


トロさば寿しとつみれ汁


極上さばの刺身。

うーん、一品一品運んでくるのはどうなんだろう?
居酒屋でおつまみを注文しているんじゃないんだから
最初にさばの味噌煮だけ持ってこられてもどうしたらいいのか分からないよ。
いくら品数があるとしてもランチで来ているんだから
ご飯ものと汁ものとおかずは一緒に持ってきてもらいたいなぁ。
こんなにダラダラと持ってこられたら食べるテンポが悪くなるよね。


デザートも来たところで『極上さばづくし』が全部そろった。

全部そろうとますます居酒屋で単品を注文したみたいな雑多な見た目。
セット料理としては絵的な統一感に欠けているかな。
「銚子に『極上さばづくし』を食べに来た!」っていうよりは
「銚子でさばの料理をいろいろと食べてきた」っていう程度になっちゃいそうなのが残念。

でも、そんな見た目の印象とは裏腹に味はかなり美味い。
青魚のくさみは全く感じられないのは当然として
刺身などは甘味旨味が口の中に広がり
味噌煮、つみれなどはサバの風味がふわりと鼻に抜けとても心地よい。
極上と付けるだけあってどれもそれぞれに美味しい。
サバの刺身も初めて食べたけど〆サバと違って甘くとろける美味さに感動した。

ただし、全体を通して食べてると全く口直し的なものが無いので
どれもとても美味しいだけに前のサバの味を引きずってしまうのがもったいないと感じた。
特に今回はご飯の部分までサバの寿司になってるから
一切味覚のリセットが出来ないから
そんなに量は無いのに後半になってサバを食べ飽きる感じがしたね。

それと、やはり値段が気になるところだね。
確かにサバ料理は美味しかったけど客として2500円は厳しい金額だね。
関サバくらいの知名度があればまだ2500円は許せるけど
一般的には海原雄山が言うとおりサバは下魚であるわけで
銚子に来てわざわざサバの為に2500円払って食べるくらいなら
漁港近くの定食屋で1800円払って海鮮丼とか頼んだ方が
見た目的にも観光にもお得感や満足感で負けちゃうんだよね。
せめて料金は2000円以下。
それと単品ばかりの寄せ集めじゃ無くてメインの料理が必要。
せっかく「うめぇもんどんぶり」とか作ってるんだから
サバの漬け丼をメインにするくらいしても良かったかもね。

まぁ、いろいろ大変だろうけど
今後行われるであろう第2回極上さば祭りに期待してます。
味はほんと美味しかったですよ。

Le Wiz! (ル・ウィズ!)

2010年10月31日 | ランチ
今日はハロウィンっていうお祭りだそうですよ、奥さん。



という事で、ここ最近一番通っているお店「Le Wiz!」の季節限定プリンでハロウィン。



「Le Wiz!」はまだ新しいお店で、出来てから3年くらいしか経ってないんじゃないかな?
お店に並んでいるケーキの種類は少なめだけど
その分、一個一個が丁寧にこだわって作られていて見た目もすごく綺麗で味もとても優しい。
それに、店頭のケーキの種類が少ないと言っても
季節にあわせてケーキの種類がどんどん変わっていくから
同じ味に食べ飽きてしまう事も無く、通う度に新しい楽しみがあるケーキ屋です。



2年くらい前に友達の影響で、今まで苦手だった珈琲を淹れるようになってから
色々な店のケーキを食べるようになったんだけど
自分の淹れたマズイ珈琲にも負けることなく、ここのケーキが一番美味しかったから
それ以来、いつもよりチョット贅沢に珈琲を飲みたい時には
ここのケーキを買うようになりました。



夏場はさすがにサイフォンで珈琲を淹れる気が起きなくて
全然行っていなかったんだけど
今月になって急に肌寒い日が増えてきたから
今までの反動で珈琲&ケーキ食べまくりしちゃってます。
うんまいので1珈琲で3ケーキとか食べてます。



来月はどんなケーキが出てくるのか今からとても楽しみです。
新しい珈琲豆も買っておかなきゃです。

PEACE BOWL ☆ CAFE (ピース ボール カフェ)

2010年10月28日 | ランチ
気が付けばすっかり肌寒い季節になり北海道では初雪が降ったとか。
自分自身も寒さで凍えながら目が覚めたりしたので
さすがに布団を夏のタオルケットから冬用の掛け布団にしましたよ。

と、全く関係無いどうでもいい話からスタートするのは
今年移転して店が新しくなった「PEACE BOWL☆CAFE」の話です。



上でリンク付けたHPは昔作ったままになっているので外観とか色々違いますよ。
現在は南欧風の白壁のお店になってます。

スパゲッティやピザがメインだと思うけど、ご飯メニューも種類があるので
友達とかと特に何も決めずにフラッと食べに行こうかなんて時には便利なお店。
ちなみにご飯ものは「丼」ではなく「DON」と書くのがこの店流。


やわらか牛ステーキDON

ランチの時間帯はすぐに満席になる人気のお店。圧倒的に女性客が多いね。
客層を反映してか野菜を豊富に使ってたりヘルシーな食材を使ったメニューが多く
盛り付けも彩り豊かで(良い意味で)銚子っぽくない繊細さがあるのがイイ感じです。


左:マグロと帆立のトロトロDON  右:豚キムチDON

ランチメニューは毎日7種類くらいあって、それが日替わりで何パターンかあるようなので
週に何回行っても違うランチメニューを楽しむ事が出来るのも嬉しい。

自分がご飯好きなのでいつもDONばかり頼んじゃってパスタの画像が無いけど
パスタもかなり見た目が良くて美味しそうでしたよ。


通常メニュー。

だいたい1000円位なので特に安いってわけじゃないけど飛びぬけて高いものも無いって感じ。
お店のポイントカードもあるので何回も行くなら集めるのもお忘れなく。
ちなみに夜はディナーメニューが他にあるみたいです。
(HPに出てる値段と現在の値段が変わっているからそこは注意ね。)

お店が新しく綺麗な事もあって雰囲気はイイ感じだし
路駐当たり前の銚子にしては駐車場もあるから車で行きやすいし
ランチのラストオーダーが2時半と少しだけ他の店より遅いのもイイ。
おしゃべりついでのお客さんも多いから
タイミングが悪いとなかなか席が空かない事が多々あるのは痛いけど
もし時間が大丈夫なら2時過ぎのラストオーダー前に行くのが待ち時間ナシで座れて良いかもね。

久しぶりに犬若食堂。

2010年10月11日 | ランチ


「きたなシュラン」の放映直後から連日混んでる状態が続いていた犬若食堂だったけど
さすがに放送から半年ほど経過してくると平日は観光客も減り(休日はまだまだ満員御礼)
地元の漁師のオッサンがダラダラと過ごす小汚い普段通りの店にもどってきたので
きたなシュランの星三つ☆☆☆の認定証見たさに久しぶりに犬若食堂へ行ってみた。


ダーイシのトロフィーがお出迎え。スゲー

犬若食堂の入って真正面の棚の上に
星三つの認定証と並べてトロフィーが飾ってありました。
てっきりトロフィーは撮影後回収して使いまわしていると思ってたけど
ちゃんと認定証と一緒にトロフィーの方も渡してるんですね。
本物が見れるとは思ってなかったから嬉しいですよ。



この日は番組内で食べてたマグロ串カツではなくて「あずま丼」を注文。
名前だと何なのかわかりにくいけど、まぁ普通のマグロの漬け丼です。



こっちは別の日に注文したカレーライス。
全然気取ったところも無く、家で晩御飯に出てくる普通のカレー。
あまりにも普通すぎるのが一周して逆に懐かしいくらいの『ド昭和カレー』。
団地の壁にスーパーボールを投げて遊んだあの頃のカレーそのままに涙しちゃうよ。


会計を支払う段階になって厨房のおばちゃんのところに支払いに行ったら
カウンターの下にペレのサインも見つけちゃったよ。


ペレ入りましたぁ~。

地元に居ながら約半年ぶりに行ったけど
とことんネタにつきない楽しい店です。

それにしてもこの店の見た目はボロくて怪しいし
味はとくに美味いでもなく安いでもなく普通の食堂なんだけど
テレビの撮影がちょくちょく来るおかげでお客さんが減ったかなぁって頃にまた増えたりするし
かといって、人気が出すぎて近所迷惑や過労などによって店を閉じるという事も無いし
少し前にテレ東でやっていた「愛の貧乏脱出大作戦復活SP」の最後で言っていた
「今でも経営を続けているのは番組に出演した181店舗中39店舗」というリアルな数字を見ると
テレビのおかげだけではない何か商売運の強さがあるんじゃないかって気がするよ。

もしかして、『犬若食堂』って実は誰も気付いてない商売の隠れパワースポットなんじゃないか?
商売が上手くいってない人もここに食べに来ると商売右肩上がりに良くなるかもね!


一心

2010年10月03日 | ランチ


銚子の男子なら一度は行ったことがあるんじゃないかってくらい有名な店が
とんかつ・カレーの店「一心」。

開店から閉店までお客が絶えないお店で
客層の97%は作業着やスーツを着た20~40代の男性じゃないかって程の男率の高さ。
『食べログ見てやってきましたー♪』なんて女連れで観光気分のチャラい感じを出そうものなら
カウンターで週刊誌を片手に黙々とカツカレーを食べている男達の背中から
「ウゼェヨ、来るなよ!」って殺伐とした敵意むき出しのオーラがビシビシと出まくる
そんな働く男達にだけ許された聖域のような独特の空気が流れる店です。(過大表現ぎみです。)

このお店はそれなりの数のメニューがあるけど
だいたいの注文が「カツライス系」「カツカレー」「カツ丼」に絞られるんじゃないかと思う。
海老フライライスや焼肉ライスは注文してるのを聞いた覚えが無いなぁ。


上かつライス(790円)

とんかつ定食と、かつライス(並・上)があるけど
とんかつ定食は420円で、並かつライスは570円と気軽に頼める親切価格になっており
店に入るなりメニューも見ずにこれを注文しながら席に座る人がよくいる程の看板商品。

馬鹿みたいに分厚い肉を自慢するとんかつ屋もあるけど
結局は噛み切りにくかったり熱すぎて食べにくかったりする事も多いんだよね。
その点、ここはオーソドックスな厚さや大きさで、目を引く派手さは無いけど
それはお客さんが一番食べやすく美味しいと思える最良の答えを求めた結果だと思うね。

衣がサクサクのとんかつとシャキシャキの千切りキャベツを交互に食べる美味さに
口に入れた時に舌にツーンと感じる辛子と鼻の奥に香るソースの刺激が
とてもいいアクセントとなって体の芯まで伝わってきます。
定番であり王道のとんかつの美味さが欲しい時には迷わず注文ですね。



上かつカレー(710円)

このカツカレーを食べる為に一心に行く人もいる程の人気メニュー。
名前は「上かつカレー」とどの店でもあるような平凡な名前のメニューだけど
味がかなり独特で一般的なカレーの味とはかけ離れているので
初めて食べた人は「コレ、全然カレーじゃないよ!」って100%不満に思うだろうね。
それでしばらくはカツカレーを頼まない事になるだろうけど
なんとなく気になってしまい2回目に注文した時には「あぁ、そういえばこんな味だったな。」と
味を再確認しつつもイマイチ受け入れがたい気持ちになるはず。
でももう、この時点で『一心のカレーは独特の味』と脳内に刷りこまれ
カツカレーとしての先入観も無意識に排除されてしまっているため
3回目に一心のカツカレーを食べた時には「これこれ!この味だよ!」と
はじめて真正面からこのカツカレーを味わえている自分がそこにはいるはず。

1回食べただけで判断するのはもったいない個性派メニュー。
最低3回は食べてから判断してもらいたい。
3回食べて納得できない人はチェーン店のカレーでもレトルトカレーでも
平凡で万人受けのカレーで満足すれば良いと思うよ。
一心のカツカレーはありきたりなカツカレーにあらず
「一心のカツカレー」っていう独立した新ジャンルのメニューと思うのが大事。
カツカレーでありながらフォーク1本で食べるのも高ポイントです。



上かつ丼(720円)

たぶんこの店のダントツのオーダートップ3のメニューに入りながらも
なぜか3位から抜け出せない感が漂うカツ丼。個人的には一番好きなメニューなんだけどね。

王道でお手頃価格のかつライスと、この店でしか食べれない超個性派のカツカレーを前にすると
どうしても越えられない壁があるのかもしれない。
ただ、このカツ丼には絶対的な安定感があり
「今日はちょっと違うのを頼んでみようかな」っていう時に安心して選べる
控え選手ならではのどのポジションでも守れる器用さがある気がする。

グリーンピースや三つ葉といった軟弱な飾り付けは無用といわんばかりか
タマネギすらも気持ち程度に入っているだけで
カツとその味付けのみで勝負してくるのは専門店ならではの自信の表れかもしれない。
ジューシーで食べごたえがある豚カツは
甘辛の割り下をたっぷりと吸い込んだ衣と半熟のトロトロ卵が完全包囲しているけど
一口食べれば堤防が決壊したかのように肉汁や割り下が口の中にブワッとあふれだしてくる。
また、肉の脂身の甘さ・トロっとした卵の甘さ・甘辛な割り下で作られる味は
仕事でグッタリ疲れ気味の時でも優しく食べやすいので
イマイチがっつり食べる気がおきない時でもカツ丼を頼んでおけば間違い無し。
まさに試合巧者のオールラウンダーなのがこのカツ丼といったところです。



値段はごくわずかに10円くらい変動する事もあるけど
1,000円持っていけば、ほとんどのメニューが注文出来る手ごろ感と
銚子の飲食店にありがちな午後2時~午後5時までの中休みを取らないので
遅めの昼飯になった時にも「一心ならやってるな」といつでも行ける安心感も嬉しい限り。
さらに、持ち帰りの弁当もやっているので店内が混んでいても大丈夫。
働く人には便利で美味い地元民のための人気のお店です。

ゆうなぎ

2010年10月02日 | ランチ


もう1ヶ月以上前の事だけど
8月末まで無料で行われていたサイトウヒロミチ展を見に
銚子ポートタワーまでいそいそとお出かけしました。

昔の映画の手描き看板を自身の経験と集めた資料からミニチュア版として復刻されており
今の時代では見る事が出来ない構図やフォントの使い方や描かれているキャラクターのセンスなど
古いはずの絵が一周して斬新で非常に興味深いものに生まれ変わっていて
かなり強烈なインパクトをもった新しい絵になってました。これは見に行ってマジ良かった。

また、銚子ポートタワーの玄関ロビーでは
銚子大幸神祭の写真コンテストの結果発表がされてたのでそちらも興味深く拝見させてもらったけど
内心、「あれ?これなら俺も出しとけば入賞くらいはしたんじゃね?」と思ったり思わなかったり。
自分も大幸神祭の写真は撮りまくっていたものの
結局、ブログ用に使った顔が写って無いかもしくは化粧で分かりにくいやつを少し公開しただけで
ほとんどの写真はパソコンの中で電子のカオスになって眠っているだけだもんなぁー
今度からは、こういう写真展とかに出せる機会があったら
ビビらずにドンドン出して評価してもらうのも写真の練習になるかもしれないし
新しい撮りがいが見つかるかもしれないなぁと思った。

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・・・と、そんな感じで銚子ポートタワーまで出かけたついでに
前から気になってた「ゆうなぎ」というお店でランチしてきました。

銚子ポートタワーまで行ったついでとはいっても
ポートタワーのある観光エリアから少し離れた水産加工工場などが集まる工業エリアの中にあるので
もっぱら客層は地元民というか周辺の漁港関係者や周辺工場の従業員って感じのお店です。


観光客向けじゃないのがすぐ分かる外観。

このお店は、伊達巻寿司の大久保に連れて行ってくれた職場の先代が
「ゆうなぎのメシは見た目は普通だけど味がちゃんとしてて美味かった」と教えてくれたから知ったけど
この職場の先代は滅多なことでは人を誉めるって事をしない人で
その人に「美味かった」と誉める言葉を言わせる程の店とはどれほどのものかと興味津津だったんだよね。



さっそく入った店内は中小企業の社員食堂といった感じの作りで
大きめのテレビにはNHKが映っていて壁際のカラーボックスには色褪せた単行本がズラッと並んでおり
俺の大好きな「修羅の門」も全31巻が綺麗に揃っていたりする品揃えの良さ。
地元の人や周辺で働く人が来てダラダラと時間を過ごす為の雑談場的な雰囲気がプンプンします。
観光客はGet out of here!と言わんばかりに装飾的要素はナシです。

どうやら、このお店は通常メニューとは別に
その日の仕入れの状況によって1~2個の特別メニューも出すようで
この日の特別メニューがカツオ刺身定食だったので注文。
修羅の門の31巻を読みながら出てくるのを待ちました。(13年ぶりの修羅の門の連載再開ありがとう)


カツオ刺身定食(900円)

肉厚の刺身がドドンと並んでいるけど新鮮なので全然生臭い感じもなく実に美味い。
1枚というより1個って感じの刺身を口に運ぶ度に食べる事の充実感を感じます。
さすが漁港関係や加工工場の荒くれ者を相手に商売しているだけあって
ボリューム感も十分だしニンニク醤油の風味で食欲もかき立てられ
ドンブリのご飯がモリモリと進み、あっという間にお腹一杯で苦しいです。だけど幸せ。

何の気構えも無く観光客気分でふらりとこの店に入ったら
店の見た目だけで「あぁ、失敗したなぁ」って判断してしまって
この味に気付かずに店を出ていたに違いなかったです。実に危ないところでしたよ。



ちなみにこれが通常メニューだけど、どこにでもある一般的な食堂と同じラインナップです。
ただ、飲み物の所に「いわし天ぷら定食」と「いわしフライ定食」があるのが銚子流。
銚子ではいわしは飲み物です。  ごめんなさい、ウソつきました。いわしは飲み物じゃありません。

*****

すっかり満足したのでそれから数日後に再訪し
修羅の門の続きを読みつつ注文したメニューがこれ。


金目鯛煮付け定食(890円)

金目鯛の定食ってのは市内の観光客向けの食べ物屋でも良く見かけるんだけど
小さめの金目鯛を丸々1匹使って二千円を超える値段だったりするんだよね。
でもさぁ、正直言って丸々1匹出されても食べにくいし味に飽きるしそんなに量いらないし
何よりも1食で二千円を越える定食ってどこの高級料亭だよっていうくらい無駄に高いよね。
それなら切り身が2つ付いて890円の定食にしてあるこっちの方が全然良くなくね?
値段だけで言ったらカツオ刺身定食より安いっていうこのお値段は絶対お得でしょ。
ほら、家で食事する時ってブリでも鮭でも切り身が1人2個って事そんなにないでしょ?
その辺が良くわかってるお店です。さすが地元の人を対象にしてるだけあります。

そして、良いのは値段だけでなく味もこれまた最強に美味い。
さすが、滅多に人を誉めない先代すらも納得させた金目鯛煮付け定食。
甘めにしっかりと煮付けた金目鯛が口の中に入れた途端フワッとほぐれて
優しいうまみが一気に広がり目一杯まで幸せ気分を味わえます。
そしてそこに白いご飯を思いっきりかきこむとまた一段と美味さが増します。
なんだろう、この美味さは?
外食で食べた「どうだ美味いだろ!」的なカッコつけた美味さじゃなくて
子供の時に食卓で晩飯を食べてる時のような
「今日の煮魚は美味しい?」って聞かれてる感じの母性的な優しい美味さなんだよね。

あまりにも美味いので、普段はこんなことは絶対しないけど
金目鯛を食べ終わった後に残った煮汁も店員の目線から隠すようにして
ザッとご飯にかけて全部いただいちゃいましたよ。
煮汁すら残しておくのがもったいないくらい美味かったんです。
そして、その煮汁をぶっかけて食べたご飯がやっぱり美味かった。

最後の米の一粒、汁の一滴まで大満足のお店でしたよ。

Primo Piatto

2010年09月05日 | ランチ
職場でお客さんの到着を待つ間、ようやく送られてきた学会誌に目を通しつつ
海風に歌う風鈴の音をBGMにマッタリとした時間の流れを楽しむ休日。そして気分転換にブログ。

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春頃に相方を連れて行ったらすごく気に入ってくれたお店が
欧風手作り料理の店「Primo Piatto」。



銚子からチョット出かけた飯岡にあるお店です。
相方さんと平日に会うってことは無理なので休日に行きました。



だいぶ前の事なのでメニューの名前をすっかり忘れてしまいましたが
このお店は季節に合わせてメニューが変わっていくので
名前を覚えていたとしても、もうこのメニューは無いから意味無いかもね。
この時に注文したパスタには春らしくタケノコが使われてて
さっぱり&さわやかな軽い感じに作ってあって美味しかったです。



こちらは相方さんが頼んだメニュー。
春だからサワラかな?こちらもメニューをすっかり忘れてしまいました。
ちゃんと盛り付けも綺麗に飾ってあるし
ランチで食べるには量も丁度いい感じです。

そして、続けて相方さんがデザートで頼んだのはガトーショコラ。
食べてる時に口数が少なかったから「気に入らなかったのかな?」と心配したが
あとで聞いてみたら『今まで生きてきて一番美味しいガトーショコラだった』と一言。
まさか人生で一番美味しいとまで言わせるとは思わなかったよ。



地元では人気のお店で
特に休日などは開店直後かラストオーダー手前にでも行かない限り
順番待ちが必要なお店です。
有名ラーメン屋のような下品な行列をつくる程ではないけどね。

お店の中はテーブルごとに壁などで仕切られていて半個室のようになっているので
一緒に行った人との時間をまったりと楽しめるのもイイ感じです。

そんな感じで、上の写真のランチに行ったのは休日の事だったのですが
平日に行くとランチメニューがあるのでこちらも食べておこうと思い
後日あらためてランチを食べにお店に行ってみましたよ。



ランチではパンが付いてくるのですがこのパンが自家製で焼き立てで最強に美味しい。
しかも、お代わり自由ってことで食べ放題だったりします。
メインのパスタもこれまた美味しかったですよ。
これでサラダとドリンクも付いて1080円はとってもいい感じです。
美味すぎるパンは2回も持ってきてもらっちゃいました。
もし自分が貧乏な家族を抱えていたら
店にタッパーを持参してパンをぎゅうぎゅうに詰めて持って帰って
「世の中にはこんなに美味しい物があるんだよ」と
家族と一緒に泣きながら食べたいくらい美味いパンでした。

+++

そして、季節は変わって夏になり
すっかりこのお店がお気に入りになった相方さんと再び食べに行きました。


二人とも頼んだのは夏メニューの冷製パスタ。自分はトマトたっぷりの夏野菜パスタです。

今年は猛暑というか酷暑すぎるので冷たいパスタがすごく美味しいです。
青ジソが散らしてあるので食べた時に口の中に広がる香りも最高に気持ちいいです。
ちょっと前に書いた「Tommy's cafe」のパスタと共に
今年、自分のごろっと大きめに切った夏野菜ブームのキッカケとなったもう一つのメニューがこのパスタです。

相方さんは貝類と豆を使ったパスタを食べてましたがこれまた大満足してくれたようで
帰りの車の中で
「こんなイイ店が近くにあったのに
 なんで今まで近くにある他のマズイ店ばかり行っていたんだろう…」と
何回も言っていました。僕もそう思いました。



あと、夕方からのディナータイムに行ってコースを頼むのも良いですし
単品メニューもあるのでそこから色々な物を組み合わせて頼んで楽しむのも良いですね。

このお店はメニューが豊富でさらに季節にあわせてメニューも変えていくので
行くたびに「今度はどんなメニューに会えるのかな」とワクワクしちゃいます。
相方さんもかなりお気に入りなのでこれからも頻繁に行くでしょうね。