苗苗老師的心言苗語

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☆ 中級から上級へーー砂漠からオアシスへ(Ⅱ)

2008-11-24 23:11:10 | ☆ 苗苗言語生活

考试or生日?_清醒。  

  2008年11月の中国語能力検定試験は昨日行なわれた。

  毎回、『苗苗』の同学們参加しているが、だんだん3級と2級の受験が多数になってきた。

  2級になると、日本での学習経験しか持たない学習者にとって、類義語と慣用語の問題は一番の難関である。

  実は、それは中級から上級への学習者の共通な悩みだと思う。

  外国語の語彙をマスターするには、そのおびただしい数の語彙を消化するには莫大な時間がかかるものである。

  しかも、実際の語学環境に恵まれていない場合は、辞書だけで単語のニュアンスを理解するのに難しいことである。

  日本に来て1年間たった時、ある日本人との会話に、なぜか耳垢の取り方が話題に出た。

  中国的な取り方について発言したい私が、堂々と「耳くそはね、」と言葉を口にしたら、大爆笑をされてしまったーー若い女性は、「耳くそ」ではなく、「耳垢」を使うべきだそうだ。

  赤面になりながら、確かに辞書で中国語の“耳屎”(er3shi3)を調べたら、「耳くそ」が出てきたはずなのだと思っていた。家に帰ってすぐに調べたら、「耳くそ」の横に「耳垢」とも書いているのがわかった。しかし、どの辞書も「耳くそ」を使ってはよくないと書いていないのだ。

  中国語の場合は、“屎”(shi3)という文字はきれいなイメージを持たずに、日本と同じように、女性はこの文字を単独に口に出すことを控える傾向がある。しかし、“耳屎”(er3shi3)の場合は、これより優雅な表現方法ーー“耳垢”(er3gou4)があるが、カタイ学名のようなもので、ほとんどの人は“耳屎”(er3shi3)を平気に使っている。

  そのため、日本語の「耳屎」と「耳垢」のニュアンスの違いが掴めなかったのだ。

  中国語もそうである。意味が似ているが、使用する場面が違ったり、異なるニュアンスを持っていたり、語の構造によって後ろにつく品詞が違ったりすることなどがあるため、区別しにくいのだ。しかも、辞書でその違いを理解するのに困難である。

  このハードルを乗り越えるには、語彙の累積が大切である。もちろん、中国の映画、ドラマをたくさん見るのは役立つが、漫画やエッセイや小説や新聞などの書物を大量に読むと、語感を身につけるのにとても効果的である。

  簡単なものから読み始めれば結構である。継続的に読み続けると効果を実感する日が必ずやってくる。どうぞ挑戦してみてください!