MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

出来てるつもり

2013-07-18 01:59:29 | 英語教室

 自分では「出来る」と思っていても、実はそうでないことがあります。例えば、以下3つの場合です。

「知ってるつもり」

 アルファベットや数字は、幼児やGreenクラス(小1~2)の皆さんも、「知ってる知ってる」という感じですね。しかし、正しい発音で言うことが出来ている皆さんは、ほとんどいません  実は、英語学習がかなり進んだ人でも、正しく発音が出来ている人は少ないです。アルファベットや数字は、英語の基本的な音のほとんどを含んでいるため、簡単なようで実はとても難しいのです。

 その他の基本的な表現についても、個々音の発音やイントネーションなど、ほとんどカタカナになっている場合があります。CD/DVD学習をあまりしなくても、すぐに覚えてしまう皆さんは特に要注意です 「知ってるつもり」が、上達にブレーキかけてしまっています。

 特に、幼児低学年の皆さんの場合、早くから英語を始めている最大のメリットは、発音です。そして、やはりCD/DVD学習をやり続けている皆さんの方が、発音がキレイです。

 但し、特に低学年の場合は、無理強いはしないようにお願い致します。

「言えてるつもり」

 相手が言っているのを聞けば、正しく言えているかどうか分かるのに、いざ、自分で言ってみると、なかなか正しく言うことが出来ない場合が多いです。しかし、自分では「言えてるつもり」になっています。

 例えば、P1クラス(小3~4)で学習する"That is a cat."と"That is Yoko's cat."です。多くの皆さんは、"That is A Yoko's cat."と言ってしまいます。「自分が間違えている」ことに気付かずに、つい間違えてしまうのです。しかし、私がわざと間違えて言うと、「相手が間違えている」ということは分かります。

 そこで、教室では、間違い→直す、間違い→直す・・・と、「モグラ叩き」のように、繰り返し矯正をします。根気に練習をしていると、少しずつ直ってきます。

「覚えたつもり」

 スピーチコンテストでは、1人で練習していて言うことが出来ても、他の人の前で言うと、つかえてしまうことがよくあります。 「覚えたつもり」になっているのです。さほど多い人数ではないクラス大会の時でもそうなのですから、約150人の人が見ている教室大会では、緊張で頭の中がまっ白になっても、スラスラと言葉が出て来る位まで十分、体に染み込むまで練習をしなければなりません。

 そして、それだけ練習するからこそ、上達します。大勢の人の前で発表するという「本番」の経験は、単に暗記して言うことが出来るだけよりも、遥かに大きな意味があるのです。

 以上の例でわかるように、「分かる」ことと、実際に「行う」ことは、別の問題です。分かっても出来るとは限らず、しかも、自分の間違いは気が付かないことが多いです。これを解決するためには、とにかく沢山練習をして、客観的に自己評価をしてみることが大切です。そのためには、自分の英語を録音したり、ビデオ撮影することをお勧めします。

 これは、英語学習の世界だけではなく、私たちの周りの様々な場面でも当てはまることがあるのではないでしょうか

 このことを十分に心に留めて、謙虚に自分自身を見つめて、物事を進めて行きましょう

<追伸>
関連事項はこちらをクリック
「発音指導とフォニックス」
http://stepworld-llnisshin.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/05/post_e529.html
「スピーチコンテストと発音」
http://stepworld-llnisshin.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/06/post_e414.html
「腹式呼吸と英語の発音」
http://stepworld-llnisshin.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/10/post_4c72.html

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