山梨県北杜市の発電量のリモート監視が3月から正常に行えるようになったため、発電量の比較をしてみたいと思います。
- 熊本県球磨郡: パワコン容量 49.0kW、パネル 49.0kW
- 山梨県北杜市1号: パワコン容量 49.5kW、パネル 54.6kW
- 山梨県北杜市2号:パワコン容量 49.5kW、パネル 54.6kW
以下のEp(期待値)は、上記のパワコン容量をもとに、NEDOのサイトで公開されている3月の日射量(変数は地点、傾斜度、方角の3つ)から計算しています。
熊本県球磨郡:
月間発電量: 6,178KWh Ep(期待値): 4,700KWh → Ep にくらべて+31.4%
1日の最大発電量: 295.8KWh(3/26)
山梨県北杜市1号:
月間発電量: 7,788KWh Ep(期待値): 5,987KWh → Ep にくらべて+30.1%
1日の最大発電量: 365.2KWh(3/25)
山梨県北杜市2号:
月間発電量: 7,825KWh Ep(期待値): 5,987KWh → Ep にくらべて+30.7%
1日の最大発電量: 368.6KWh(3/25)
1日の最大発電量368.6kWhの時の時間帯別グラフでは11時~12時で 49.07kWhでした。パワコンのシステム容量が49.5kWhなので、ほぼフルの状態です。
表示できる値は50kWh未満までなので、よく見ると、11時台の●の上部分が少し切れたような表示になっています。パネルの総容量は54.6kWなので、パワコンの容量がもう少し多いとさらに発電ができるのでしょう。
さて、北杜市の1号と2号は隣接した区画ですが、それでも2号のほうが月間発電量は0.48%ほど多かったです。
日ごとの発電量ではほぼ差がない日もありますが、系統的に2号のほうが発電量が多い印象です。
例えば、1日の最大発電量で比較すると、2号のほうが0.93%多いです。隣接した区画のため、この差は、太陽光発電システムに付随する何らかの違いが影響しているように思われます。パネルもしくはパワコンのロットの違いが影響しているとかでしょうかね。。。
また、同じく1日の最大発電量を、熊本と山梨で比較すると、山梨のほうが 24.6%も多いです。
この差の原因は、
- システム容量
- 昼の長さ
- 傾斜角や方角
- 地理
- パネル・パワコン
等が主に考えられますが、システム容量についてはその差は1%ほどなので、ほとんど無視できます。また、どちらもほぼ同じ日なので、日が出てから沈むまでの時間(昼の長さ)も無視してよいでしょう。そのため、2割強もの違いは、以下が原因でしょう。
- 傾斜角や方角
- 地理
- パネル・パワコン
NEDOのデータをもとに算出されたEpの違いは、(5,987-4,700)/4,700 = 27.4% です。NEDOのデータで説明がついてしまいました。^^)
さすがNEDO!!