先に弊ブログで、一宮市(愛知県)のコミュニティバスである「i-バス」のさわりを紹介しました。一宮市にはもう一つのコミュニティバスがあり、「生活交通バス」の名で2007年11月1日より運行を始めました。
i-バスと生活交通バスのコンセプトとして違いは、i-バスは公共施設循環バスでどちらかといえば公共施設への足、生活交通バスは、地域社会に根ざす生活に必要な足としてのバスで、(タテマエでは)地域で協議を整わせ運行するもの、という違いがあります。そしてi-バスは100円、生活交通バスは200円(一部区間を除く)となっています。
この生活交通バス、経路が二つあり、一宮駅~千秋病院間の「千秋ふれあいバス」、一宮駅~大和町を経て萩原町~萩の里間の「ニコニコふれあいバス」です。
千秋ふれあいバスの車両(初代)
ニコニコふれあいバスの車両(初代)
いずれの車両とも車両後部に車椅子の乗車スペースと昇降装置を備えています。無料試乗会のときに千秋ふれあいバスで車椅子で乗られた方がいました。
このタイプの車両は輸出用にでもするのか、車椅子昇降装置の説明書きに外国語の表示が見られました。
さて、2007年の試乗会から使われているマイクロバス、車両の不具合が多かったことから、メーカーの三菱自動車から引き取りの申し出があったそうです。その代替として2008年10月20日から登場したのが、日野自動車のリエッセ。i-バス一宮コース並みの大きさになり、座席数も増えて好評です。実際のところ、従来のマイクロバスでは座席数も立ち席数も少なく、混雑が見られた便もあったとの事です。
新しい千秋ふれあいバスの車両
新しいニコニコふれあいバスの車両
この生活交通バスは、入札で運行を受託する事業者を選定し、大垣市に本社を置くスイト交通が選ばれました。一宮市せんい団地内に営業所を新たに設置し運行しております。
千秋ふれあいバスで運賃200円では乗れない一部区間とは、一宮駅⇔小山、一宮駅⇔千秋病院の二区間です。この区間は名鉄バス一宮線の尾張一宮駅前⇔元小山間と競合し、先行の名鉄バスに運賃調整を行ったもので、運賃340円です。
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