mitakeつれづれなる抄

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東京都の東京メトロ有楽町線で貨物列車の試行計画

2016年08月28日 | 鉄道
 26日(金)にツイッターの情報で知りましたが朝日新聞が報ずるところ、都心部の地下鉄有楽町線で今秋、貨物列車の運行を計画しているとのこと。
 これは都心部の渋滞で、物流が滞りやすい他、2020年のオリンピック開催で道路事情が悪くなることを考慮して、新たな輸送網として地下鉄の活用で、この秋にも試験的に運行を始めるとのことです。
朝日記事:都心の地下鉄で貨物列車計画 五輪規制を見据え今秋実験
Yahoo記事:都心の地下鉄で貨物列車計画 五輪規制を見据え今秋実験
(上二つほぼ同じ文章です)

 朝日新聞のweb版は、ログインする会員向けサービスなので、会員以外は全文読めないので、日ごろからニュースチェックはしておりませんでした。
 今回のこの情報、ツイッターで引用する形でツイート(発言)があり、それで知りました。
 貨物列車、といっても車扱はできないので、小口扱の荷物列車のような性格だろうと、こちらからツイートし、そもそも実現性に疑問なので、またどっかのエライさんが思いついたのかと一笑に付していましたが、昨日になってYahoo!にもトピックの記事があり、「今秋」にというところが気になり、ちょっと考えてみました。

 改めて整理すると、輸送区間は、東武東上線の森林公園駅から東京メトロ有楽町線の有楽町、銀座一丁目、新富町の各駅まで。
 森林公園駅には車庫があり、ここで荷物の積み込みを行い、電車は走行し東武東上線を通り、和光市駅からは東京メトロへ乗り入れて、都心のこの三駅で降ろす、という計画。

 文章を読む限り専用列車での運送ですね。
 最初、一笑に付したように、小口扱とよく似た宅配の荷物を輸送。
 つまり、営業所拠点間の輸送というわけですね。

 最初、一笑に付した理由は、有楽町線のダイヤから取り扱い時間を考慮、さらに設備の点からの実現性からです。
 すなわち、有楽町線は日中、6分間隔で列車が走行します。
 この小口扱い貨物列車(すなわち荷物列車)が走行すると、旅客営業列車の6分間隔を乱さないように運行するには、取り卸しの作業時間で停車時間が伸びると、後続の列車が接近します。
 輸送列車の荷扱いは、森林公園の車庫で積み込み、都心三駅で降ろす、ということなので、東武・メトロの接続駅である和光市駅と、この都心三駅以外は停車する必要が無さそうなので、それらは通過扱いだと、和光市駅で後発の旅客営業列車の直前で発車し、有楽町駅までの途中駅は通過で、先行する旅客列車に接近して、荷卸しの時間を稼ぐ、というダイヤ構成も考えられますが、車輛から荷物を降ろした後、どうします?
 国鉄時代のようなホームから荷物扱い室までのテルハも無く、地下深いホームから地上に運ぶのは、旅客用通路を使うしかありません。
 機械力を駆使したいところですが、他の旅客もいますので、搬送用の機械は使えません。

 私は現状、有楽町線で貨物(宅配荷物)を輸送するのは、ちょっと無理と考えます。
 ただ、記事文章で言及している通り、宅配便運転手の人手不足もあり、また都心部の交通渋滞もあり、駅と車両にそれなりの設備があれば、将来性はあると思います。

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