mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

融雪器・ポイントは凍結防止のために温めます

2012年02月14日 | 鉄道

 昨日の中日新聞夕刊社会面の、読者からの声を載せる「ハイ編集局です」のコーナーで、「線路の火なんのため」と題して、刈谷市の方の声が載っていました。タイトルで直ぐにどんな内容か分りましたけど、かいつまんで。

  • 雪の日に知立市内の踏切で停まったところ何か焦げ臭く、線路から火が出ているのが見えた。周りは民家で110番しながら駅の方へ「おーい」と叫んで手を振った。駅には作業員の人がいたけど、手を払う仕草だった。切り替え部分の凍結防止で何か燃やしていたのだろうか。

 最後の部分、正解です。そして中日新聞から名鉄へ問い合わせたのでしょうね。名鉄広報部からの回答。

  • 確認したところ、三河知立駅において「融雪器」を使っていた。早朝から積雪があり分岐器の凍結を防止するため。実際に火を使用するが、安全は保たれる機能がある。理解の程を。

 鉄道の分岐器、英語でポイント、米語ではスイッチですが、列車の進路を切り替えるための装置、レールの幅を薄くし可動する構造で、左右へスライドする事で列車の進路が変えられます。スライドするための支えに板があり、この板と可動レールとが凍ってくっついてしまったり、雪の塊が挟まったりすると進路の切り替えが出来ません。いわゆる「ポイント故障」といわれているもので、場合によってはダイヤに影響します。

 分岐器。

Dscf0031

 レールが動く部分の隙間に雪が入り込んではいけません。そのためにレール全体を温めるために、方法の一つとして下から火を炊いて温めるというもの。これなら降った雪は溶けますし、凍結も起り難くなります。そのための融雪器がこれ。

Dscf0035

 上の画像、丁度レールの真下になる部分に炎の吹き出し口があり、此処に点火して炎がレール面を超えない様に調整します。雪が降る日に鉄道に乗ると、ポイントの所で炎がゆらゆらしているのが見えることがあり、それがこれです。

 本来は必要のない時は片付けておきますが、降雪・凍結の恐れの時は直ぐに対応出来る様に、融雪器を常に備えているのかもしれません。

 この炎が出ている画像を一度撮りたいと思っていますが、近くの一宮駅は名鉄・JRとも電熱器を使っていますし、そもそも高架でポイントに近づけない。尾西線の森上駅で何度か見かけましたけど、なかなか「出かける日 and 雪の日」にならず、カメラに収められないままです。

 この炎が出ている様子を刈谷市在住の中日新聞読者さんが見て、「スワッ火事だ」と驚かれたものですね。

画像は今はなき名鉄美濃町線白金駅で。2005年3月撮影。


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