mitakeつれづれなる抄

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名鉄電車最後のつり掛け駆動6750形が中日新聞に

2011年02月05日 | 鉄道

 既に各サイトなどで話題に上がっていますが、名鉄瀬戸線を走行する6750系電車がこの春に廃車になるそうです。6750は動力伝達の方法が昔ながらの「つり掛け式」と呼ばれているもので、今では大変珍しい方式、また走行音も(今となっては)独特なもの。この6750のさよなら運転が行われると、2月4日付中日新聞朝刊に掲載されました。

6750

 記事の文章が読めるように、クリック拡大の画像をいつもより大きめにしております。

 この6750系は、車体はまんま新しいものなのですが、実は旧い車両の走行部品、つまり台車やモーターなどを再利用しての車両で、走行性能は昔のまま。いやむしろ加速性能が下がっております。

 この車体は新しいが性能は旧い6750系が登場した背景は、元となった旧い車両、3850や3900は冷房が無く、車内のインテリアも時代に合わなくなっており、そこで比較的安価で新しく冷房車を導入できる策として、走行関係の下回りに新しい車体を載せたこれらの車両などが登場しました。こうしたやり方はこれが初めてではなく、3700や7300など何度か登場しております。

 新聞記事では「走行時に独特の重低音」とあり、実際このつり掛けの音は、数が少なくなった今は人気があるそうです。しかし私が思うに、この車両のブレーキ方式がやはり名鉄の旅客車としては最後の三動弁の自動ブレーキ方式。

 JRでは気動車にこの方式のブレーキはありますけど、ブレーキ操作が難しいんですね。ブレーキをかける地点のやや手前でブレーキハンドルを回し、空気圧が所定の圧に下がる僅か前に重なり位置に戻し、そこからブレーキがかかる。さらに再び強くブレーキをかけることも出来ますが、一度緩めて再度ブレーキをかけようとすると、補助空気溜の圧力が下がっていて、時にはブレーキがかけられないこともあり、ブレーキを一度緩めて再び強くすることは「下手」のシンボルとされているほどです。ベテランはいとも簡単にこれら操作を行いますが、職人技です。

 さて、私と6750系との関係は?と訊かれても、実はこの車両には乗った記憶が無いんです。そもそも瀬戸線自体が滅多に乗りませんし、今世紀に入ってはまだ無いです。1990年代にあったスタンプラリーに参加した際に、電車に乗ってつり掛けの音を聞いているので、その時にはのったかな?・・・という程度。

 しかし本線系でも二昔前まではこんなつり掛けの電車が幅を利かせていましたし、「独特の重低音」をイヤというほど聞かされていました。でもいよいよ名鉄からなくなるのですね。20日のさよなら運転はあくまでファン向けのイベントだそうで、その後ももう少し走るそうですけど、多分このまま乗らずに最後を迎えそうです。


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