mitakeつれづれなる抄

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京都市の先斗町で火事

2016年07月08日 | 京都
 少し前の出来事ですが、木造家屋が密集し、通りも狭い、防火上で問題のある地域の一つ、京都市の五花街の一つ、先斗町(ぽんとちょう)で5日夕方、火事がありました。
京都新聞記事:店員「着火中の炭が炎上」  京都・先斗町火災

 少し前に、名古屋市の大須商店街で同じく木造密集家屋の一軒で出火し、近隣の数軒を焼いて鎮火した、という火事がありました。
 それと同じく、木造密集家屋地帯で、さらに道路が狭く、消防自動車は絶対に近づけないところ。
 最初はニュースで知りましたが、場所の特徴がよく分かっている場所だけに、延焼の恐ろしさを心配しました。
 火元の店の名前を伝えていましたが、先斗町はよく知っていても、ただ雰囲気に触れに通りを歩くだけで、具体的な店名は分からず、どの辺りだろうとニュース映像を見ると、先斗町歌舞練場の近くだとのこと。
 そしてYahooなどの情報で、出火元の店の名と位置が分かった次第。

 先斗町の写真を探しましたが、過去撮影画像からはすぐには見つからず、Youtubeの動画の助けを借ります。
 先斗町は、これほどの狭い通り。幅は1m程度しかありません。
 この動画の7分53秒の位置に写るところが火元の居酒屋さんです。

京都・先斗町の夜を歩く/Walking the night of the Ponto cho,Kyoto


 先斗町は「ぽんとちょう」と読みます。京都市の現行町名ではありません。あくまで通称名です。
 鴨川に近いところ、四条通から三条通近くに延びる細い通り沿いに、お茶屋さんや料亭などが並ぶ地域。
 京都五花街の一つです。

 「ぽんと」の語源はポルトガル語で、先っぽとか、の意味。
 鴨川べりというのが特徴で、元々は鴨川の河川敷だったそうです。
 そこを土地造成して新たに利用できる土地としたところに、歓楽の店を設け、それがやがて有数な花街となったものです。
 元が河原で、土地造成で新たに利用できる土地に店を開いて、その後の大きな歓楽街になったのは、大阪市の北新地と同じです。

 消防の消火作業では、消防車が現場に到着できないので、一本西の通りである木屋町通りに消防車を留、ホースをつないで路地を伝って現場の消火にあったとのことです。

 場所が場所だけに、延焼が一番の心配でした。万一大規模な延焼に至っても、三条と四条の中間辺り、梅之木町、下樵木町の所に防火帯を兼ねた公園があり、先斗町全部が焼けることだけは避けようという先人の知恵です。

 しかし、大須商店街での火事でも、今回の先斗町の火事でも、木造密集地域の火事の恐ろしさを感じます。それと、大須での現場はまだそのままだそうで、今後復旧するにしても、火災前の状態に普及させることはできません。建築基準法の規定で、道路の狭さが建物の建築制限を受けます。

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