本日の中日新聞朝刊経済面記事からです。建物建て替えが発表されているものの、経営難その再開発計画がで示されていない名古屋の劇場御園座が、3月期の業績予想が当初8000万円の黒字から2億9000万円の赤字に、純損失も3億9000万円と大幅な下方修正したと伝えています。
5日前にも毎日新聞web版配信からの記事を書きましたけど、現御園座会館の建て替えでは積水ハウスとの共同出資で高層マンションと劇場を建てる案が有力であるものの、資金調達の点でなんらの見通しがない。また建て替え工事中は名古屋市民会館を代替として使いたい意向ですが、これもまだ返事が来ていないとのこと。
◇ ◇ ◇
う~ん、八方塞がりですね。今朝の中日記事では、5日前の毎日が伝えた「劇場移転も視野」には一言も触れず、あくまで現在位置での建て替えを前提とした文章ですね。
当たり前な話で、御園通にあるから御園座であって、他所へ行ったら、御園座の看板は兎も角、これまでの人気が保てるかどうか。
歌舞伎と同じ古典芸能で「能」がありますね。名古屋での能の興行場所は、殆どが名古屋城隣接の名古屋能楽堂です。私、思うのですけど、歌舞伎の御園座、能の名古屋能楽堂、どちらも芸を披露する所ですけど、御園座は民間経営、能楽堂は名古屋市営の貸し施設。経営のあり方が全然違いますね。
名古屋能楽堂の施設使用料金は案外安いものです。つまり能楽堂の経費は施設利用者のほか、名古屋市の一般会計からの負担がかなりあるはずです。コトによっては、ランの館のように「事業仕分け」の対象になっていたかもしれません。
御園座。民間経営で、歌舞伎興行の仕組みはよく分からないのですけど、劇場の主催でお客さんの入場料収入が大きいのでしょうね。建物の上の方は賃貸のオフィスだそうですけど、名古屋市からの費用はないと思います。(違っていたらすみません)
企業さんの経費削減もあって、御園座の観劇招待などは随分減っているそうですね。そういえば私の周りの人で御園座へ行った人は大抵、「何処其処からきっぷ頂いた」という方ばかり。歌舞伎って結構お値段が高い印象ですけど、芝居茶屋などこの時節、なかなか文化を伝えるのは難しいのでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます