mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

東京都の人口1300万人

2010年04月28日 | 地理・地名

 ネット上のニュースからですが、今年4月1日現在の東京都人口推計では、13,010,279人となり、はじめて1300万人を突破したそうです。東京都の人口は微減傾向にあると思っていた所へこのニュースで、正直「意外」との感想でした。

 そこで東京都総務局のページから資料を捜し出し、これまでの報道のあり方、そして名古屋及び京阪神での状況からの類推で、自分なりに考えてみました。

 私が子供の頃、東京都の人口は約1000万人と教えられてきました。この1000万人を突破したのが、10月1日の補正人口では昭和37年。そして1100万人を超えたのが1967年(昭和42年)で、この間5年。この時は高度成長器で、特別区内やその周辺で住宅団地開発が進んでいた頃ですね。

 次に1200万人を超えたのが2000年(平成12年)。この間33年。高度成長が終わりオイルショックも合って経済は停滞。1970年代後半は人口は現象気味でした。そしてバブル経済の始まりもあって1980年代の中盤で人口増。この頃に都心から遠く離れた多摩ニュータウンで入居が進んでいた頃です。多摩ニュータウンは東京都内ですからね。ちなみにTBSドラマの「金曜日の妻たちへ」や「金曜日は花を買って」は、この頃の郊外住宅地での家族模様を描いたドラマです。

 80年代終わりから90年代にかけては、地価高騰に目を付けた地上げ屋や、相続税対策で土地を手放せねばならない状況の方もあって人口減少。そして長い不況が続き、土地の価格下降と空いた都心部の空き地が好魅力で、都心部に高層マンションが建つ様になりました。東京でもそうですよね。

 1200万人を超えた2000年から1300万人を超えた2010年(平成22年・但し4月1日時点の推計)までこの間10年は都心部への回帰現象。それと東京では臨海部での開発が大きいですね、これらの高層住宅への入居者が続いたことがこの数字に反映されていると思います。

 まぁ、私も東京を離れて結構時間が経っています。今行くと浦島太郎状態になるだろうな。冒頭に書いた「人口減少に転じた」という印象から進んでいないんですね。でもネットで得る情報では、鉄道の開通や臨海部の開発状況から、人の動きには当然変化があって然るべし。人口増であって当たり前なのでした。この人口1300万人突破のニュースで、いろいろ調べてみる契機となりました。しかし一極集中ですね。日本の人口が微減にあるというところでこの東京都の人口。これは考えさせられます。

 これのついでと申してはナンですが、日本一小さな村、八丈支庁の「青ヶ島村」も東京都です。2010年1月現在の世帯と人口では、世帯数110、人口174名。あれ青ヶ島村は人口200名前後ではなかったかな。こちらは人口一割の減少です。