三島緑の会 福石忠
日本沙漠緑化実践協会によるこの桜植樹活動は今年で第9回目とのことである。
新型コロナウイルスの流行の影響で昨年は山元町の有志だけで植樹されたとのことです。
私は5回目で5年ぶりの参加である。この間も参加したかったのですが自治会活動で忙しかったことや新型コロナの影響でやっと植樹に参加できました。
三島緑の会では高齢化により皆さんの参加が困難になってきた様子です。小生も若干くたびれてきた感がありますが何とか参加できてよかったと思います。
3月29日植樹、30日は船岡城址の桜見物。ともに晴天に恵まれ、用意したレインコートも不要でした。
今回の植樹地は旧常磐線山下駅近辺です。常磐線は2011年3月11日に発生したマグニュチュード9.0東北大地震の際の津波の被害から、海から遠く離れた場所に移設され旧常磐線の跡地は道路となりました。
この道路脇に5本、さらに近所にある花釜区交流センターの敷地に7本の合計12本のミシマザクラを植えました。更に河津桜他を山元町の有志で植えていただくとのことです。
苗木は仮植えされていたが、既に芽吹いていました。今までの桜植樹では中国の沙漠での植樹と違い硬い地面を掘るのに苦労しました。
しかしながら今回の穴掘りは地元で既に行われており、なおかつ竹の支柱も打ち込んであるので何の苦労もなく植えることができ、拍子抜けしました。
給水車も準備されており、準備万端という感があります。山元町の方々もご苦労様でした。
植樹開始前に600人以上の津波被災者の名前が刻まれている石碑の前で町長が挨拶されましたが、町長のご家族も津波で被災されているとのことです。
毎回、津波被災の話を聞いていますが、改めて津波の恐ろしさを思い起こします。
今回の植樹地は民家が少なく、かつての賑わいを取り戻すための総合的な対策が今後とも必要と思われます。
山元町の方々に桜の植樹を通じて町の復興を推進したいとの思いがあります。小生も微力ながら協力していきたいと思います。
以前、植えた普門寺の桜は全滅したとのこと。津波の際の残留塩分の影響ではないかとのことです。
今回の植樹地も津波被災地であり、植えた桜が順調に育ってくれるのか心配ですが、現地関係者の保護活動に期待したいと思います。
以上