台風3号が去った7月5日(水)午前8時に、参加者6名を乗せたワゴン車で三島市役所を出発、約1時間かけて現場近くのコンビニでNPO法人森の蘇りの5名と落ち合い、予定時間の午前9時30分に現場の御殿場市柴怒田付近山林に到着しました。
到着後、両会参加者の自己紹介、その後、森の蘇りの方が、先ず試しに一本の木の皮むきを実演しました。
皮をむく木は、それで命を絶たれることになるため、木のふちに米や酒を注いで感謝と木の冥福を祈ります。
次に皮をむく木の選木説明、7m四方の中で、今回、残す木と皮むきをする木を決め、残す木にはテープを巻いて印をします。
この森は、ほとんど杉と檜(ひのき)が林立しており、残す木の基準は先ず太いこと、杉より価値が高い檜を選ぶこととし、後は、どの木を切ったなら他の木の成長を助長するかなどで選木します。
この選木作業で今回皮むきをする木を選び、さっそく三人一組で作業に入りました。
皮むきをする木の皮に、自分の腕当たりのところにヘラを入れ、少し叩いて10cmほどでヘラをぐっと下に下げると簡単に皮がむけます。皮がむけるとつるつるの木の肌が露わになります。
この方法で木を一回りくるりと皮をむいて、その後、三人がむいた皮の端を何枚か持っていっせいに「かがや樹!」と掛け声をかけ引っ張ると、一気に上まで皮がむけることになります。
しかし、この作業はなかなか大変。上手くいけば木の上部まで皮がむけますが、途中で切れてしまい、むいた皮が宙ぶらりんになってしまうことも多いようです。
また、かなりの力や、コツがいる感じで、この作業は子供、高齢者などはちょっと大変だと感じました。
皮をむいた木は、1年以上そのままにしておくと徐々に枯れてきて伐採しやすくなります。
現場の森にはスウェーデン製の製材機が置かれていて、その場でユーザーの注文に応じて板や丸太などの製品にすることができます。
このように製品化した材木は、家屋や様々な木製品に使われます。きらめ樹活動は、優れた日本の檜、杉を有効に活用することによって山河を守り、自然災害の防止や環境の浄化に寄与することができます。
この日、午前中は2~3本の木の皮むき、森の中で早めの昼食、午後は少し慣れてきたところで、午前とは別の場所で5~6本の木の皮むきをし、体験作業を終えました。
午後2時過ぎに現地を後にし、午後3時30分、予定より早めに三島市役所に戻りました。(事務局記)