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NPO法人三島緑の会

中国砂漠植樹や富士山植樹などの紹介

第11次緑の協力隊、出発日は8月19日に

2015-06-14 11:57:40 | 緑の会お知らせ

 第11次緑の協力隊は、日本沙漠緑化実践協会設立25周年行事の一環として、8月19日に出発、8月25日帰国の日程で実施します。

 既に会員、賛助会員には日本エコプランニングサービスから案内が行っていますが、参加人数によって、山梨県富士吉田市の緑の協力隊「アミダ隊」に合流して訪中、恩格貝では、今までと同様「三島の森」に植樹することにしています。

 参加希望の方で、未だ申込みされていない方は、お早目に日本エコプランニングサービスにご連絡ください。

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日本沙漠実践緑化協会設立25周年記念隊に参加

2015-06-13 15:59:57 | 2015年度活動報告

                                      

 日本沙漠緑化実践協会はこのほど設立25周年を迎え、緑化運動の拠点中国内モンゴル自治区恩格貝クブチ沙漠とバヤンノールで記念行事を行いました。

 当会の小島善明理事長、福石忠会員など全国から17名が参加、故遠山正瑛会長(元鳥取大学名誉教授)の遺徳を偲び、記念の植樹など行って6日間の日程を終えました。

 これに参加した福石忠さんから感想文が寄せられましたので写真と合わせて掲載します。

「三島緑の会 福石忠 記」

 今年は家庭の事情で三島緑の会が計画している8月の沙漠植樹には参加ができないので、今回、日本沙漠緑化実践協会設立25周年隊に参加しました。

 内モンゴルの5月の平均気温は静岡の4月とほぼ同じとのことで、寒さ対策をしていきましたが、現地滞在中の気温は最高34℃に達し対応にとまどいました。

 しかし、恩格貝の記念植樹、登口県<注:=中国語・石へんに登・以下同じ>(バヤンノーン)の植樹ともに無事に完了しました。

 チンギスハーン陵や恩格貝では柳絮が漂うのを初めて見ることができました。これも今までとは異なる季節に来られたおかげです。

 チンギスハーン陵では実践協会第一次隊が恩格貝にたどり着けず、ここに記念植樹をしたとのことで、今回の参加者全員で9本の木とともに記念撮影をしました。もちろん記念撮影は恩格貝の随所でも行ないました。

 オルドス市の要望で、恩格貝へ行く前に包頭からオルドス市へ直行しました。高速道路の周囲はポプラを主とする緑が見え、ここがかって沙漠であったとは信じられません。恩格貝から登口県にいたる高速道路、さらには登口県の新たな農地周辺の道路にも植樹がされていたり、植樹が進行中であることが分かりました。

 今回の私たちの登口県における植樹もこれから農地となるところの道路に沿ってポプラを植えていきましたが、先ずはインフラとなる道路の保護、次に農地の保護という観点から理にかなったものと思います。

 実は、恩格貝から登口県にいたる高速道路の一部区間で道路に砂が覆っていたり、ガードレールが砂に埋まっていて慌てて対策に入っている様子が見られ、道路保護のための植樹がいかに大事かを再認識しました。

 庫布其沙漠西部からウランブハ沙漠にかけて地表に塩が浮き出しているところが随所に見えました。これは地殻変動により、かってはこの大地の下が海であったためとのことです。

 登口県の植樹地においても水の退いたところは白くなっていたし、植樹後、点滴灌水という方法で植えた苗木に給水した後の沙表面が白くなっていました。点滴灌水を採用したところでは100%の活着率と聞きましたが、今後のポプラの成長に影響が出るのではないかと心配になりました。

 恩格貝で昨年初めて見た

 大量の草方格は、今回、どなたかが沙漠緑化のために東レなどが開発した新しい繊維の実用化実験のものであることを紹介してくれました。帰国後、三島緑の会の小島理事長から、すでに南アフリカで効果を実証済みとの新聞記事をいただきました。

 この記事を読むとロールプランタと呼ばれる植物由来の繊維を編んだもので、これに培養土を入れて農作物を育てるという技術です。平成14年に見た鳥取大学などが取り組む中国での沙漠緑化を取り上げた番組を見たのがキッカケと東レと共同開発したニットメーカーのミツカワの社長の弁でした。塩分のことも先進的な技術が開発され解決してくれることを期待します。

 今回は25周年記念事業ということで、オルドス市関係者、恩格貝関係者、遊牧一族関係者から歓待を受けました。王明海さんが“初めて日本を訪れた時、何と進んでいるのかと驚き、早く自分たちもあのようになりたいと思った。今の自分たちが驚くほど豊かな生活ができるようになったのは日本の友人たちのおかげである”。とスピーチされた。

 私は最近の4回の沙漠植樹しかしておらず、初期の植樹に伴う苦労は伝聞でしか知らないが、この話を聞いて大変嬉しく思いました。先輩諸氏に敬意を表したいと思います。

 前回は19円/元だったレートが今回は22円/元になったことで苗木単価が上昇したこと。中国で苗木の需要が増え、私たちが植樹する苗木の確保が困難になったとの話を聞きました。苗木の確保が困難になったということは、中国で緑化が急激に進んでいることの裏返しであり、一面的には喜ばしいことです。

 新しい植樹地の地勢学的な問題だけでなく経済的な問題が発生していることを知りましたが、自分は何ができるのか考え、微力ではありますが今後も協力していきたとい思います。

 今回の隊には多くの明るい女性の参加で話がはずみ、現地関係者との間でも中国語の会話が頻繁に飛び出し、また中国人から日本語が出るなど楽しいツアーとなりました。

 帰国した際、飛行機の遅れがあり、成田での宿泊に際し、宿の手配をしてくださった高橋社長に感謝申し上げます。また、現地関係者、隊員の皆様にお世話になり感謝申し上げます。

―以上―

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