ニュースの絶えない大阪市。今日の毎日新聞の朝刊1面の見出しを紹介しよう。「銃剣の所持 全職員調査、射殺事件の教訓」。何だか、大阪市の職員が物騒な連中の集まりでもあるかのような見出しだ。射殺事件とは、今年1月に大阪府羽曳野市の居酒屋で大阪市職員が猟銃で3人を射殺し、その後で自殺したという事件のことだ。
●猟銃や刀剣の所持は公安委員会が許可権限を持つが、市総務局人事部は「本来プライベートな事柄であり、得たデータで何かをするわけではないが、職員の情報の一部として市が把握しておくことも必要だと考えた」と説明している。調査は、各部局の人事担当者を通じ、許可された時期や所持の理由を申告してもらい、所持者のリストも作成する。ただ、強制力のない任意の調査のため、銃や剣を所持していたり、申告しなかったりしても本人に不利益はないという。
共同ニュースよりその一部を引用した。大阪市の説明も歯切れが悪い。所持者リストを作成して何に使うのかがはっきりしていないし、事件がおきたので場当たり的にやっているという感じだ。貴重なお金と時間をそんな内向きな事に使うのはどうかと思う。もっと市民サービスにその労力を振り向けるべきだろう。大阪市は昨年も市営地下鉄の運輸助役が覚せい剤取締法違反事件で逮捕された折に、交通局の全乗務員ら3,800人に4,400万円もの大金をかけて薬物検査をしたという前例(前科)がある。「覚せい剤に銃」、まるでヤクザも顔負けの職員の集まりでは平松市長もさぞかし大変だろう。
今日の一枚も、京都の街・冬撮りです。