金持ちになれる法 ? ・・・ 5.主客転倒 2014-12-25 22:54:22 | 原発震災避難者 大遠足 あたら世に生まれ出ながらソロバンと 台帳づけをして50年 むかしは「 人生50年 」といいました。 おカネとのつきあいだけで終わる一生のむなしさを この歌も指摘しています。 また 命より大事がったるはした金 ・・・ という川柳もあります。 人間サマが あくまで主人で ・・・ 金銭は 召使いにすぎません。 この主客が転倒して 人が ・・・ おカネの奴隷になると どうにもならぬ悲喜劇が生じるのですね。
金持ちになれる法 ? ・・・ 4.ムナシイ人生 2014-12-25 19:53:26 | 原発震災避難者 大遠足 金々( かねかね )さわぐうちにも年が寄り その身が墓に入相( いりあい )の鐘 金銭とは 交換経済の社会において 生きるための道具です。 必須の手段です。 それゆえ人は これの入手につとめるのだが つとめているうち いつのまにか これを入手することに情熱を燃やし 金銭そのものが目的になってしまいます。 そして 「 カネだ カネだ 」とさわいでいるうち いつしか年をとり やがて 「 その身が墓に入相( いりあい )の鐘 」 つまり 死んでしまうということになります。 この歌の 「 入 」は 「 墓に入る 」と「 入相( ゆうぐれ ) 」とにかけてあります。 また 歌の頭と末尾を「 金 ・・・ 鐘 」とくくるなど ちょっとした技巧をこらしてあり これが この歌の調子の良さを生み出しています。 金々 ・・・ と 一生追いつづけたあげく ゴーンというお寺の鐘の音とともに ・・・ 一巻の終わりです。 さりとはまた ムナシイ人生 ! いったい何のために この人は ・・・ 長い生を生きたのでしょうか ?
金持ちになれる法 ? ・・・ 3.手段が目的に 2014-12-25 16:52:19 | 原発震災避難者 大遠足 江戸小咄(こばなし)に ・・・ 町内の脚自慢の男が 息せきって疾走してくる。 「 なんだ なんだ ? 」 「 泥棒を追っかけてるんだ 」 「 その泥棒はどこだ ? 」 「 あとから来る 」 ・・・ 走ることは 泥棒をつかまえるための手段であったはず ところが 走っているうち目的を忘れ 走ること自体が目的みたいになってしまったのです。 だが 人は しばしば金銭にかんして これと同じお笑いを ・・・ おかしているのではないのかナ ?
金持ちになれる法 ? ・・・ 2.何のための人生 ? 2014-12-25 13:51:28 | 原発震災避難者 大遠足 むかし 亡父のもとに出入りしていたある老企業家。 デッチ奉公から出発して 一代で財を成した人で 私財は少なくとも ○○億でしょう ? 覇気も 侠気もある ・・・ おもしろい人なのですが 惜しいかな あまりに金銭にとらわれすぎます。 多弁な人ですが 10回口を開けば そのうち9回は ・・・ ゼニカネの話しです。 四六時中 ・・・ のべつ金銭の話をしているというふうです。 この人を眺めながら 私は 「 何のための人生なのだろうか ? 」 と よく首をかしげて ・・・ 考えたものでした。
金持ちになれる法 ? ・・・ 1.非情・非道 2014-12-25 10:34:52 | 原発震災避難者 大遠足 幕末の兵学者で 志士の一人でもあった佐久間象山に 「 金持ちになれる方法はないでしょうか ? 」 と ある人が聞いたそうです。 「 たやすいことだ。片足あげて小便しなさい 」 「 ハテ ? なんで犬のマネみたいなことを ・・・ 」 「 さよう。人間らしくしていては 金持ちにはなれません 」 偉人の逸話には ときたま 後世の人の作り話が入っていることがあるものですが この痛烈な警句 ・・・ 象山なら言いかねないと首肯されます。 富と人徳とは しばしば矛盾 相剋するものです。 象山は ・・・ そこを指摘したのでしょうね。 人間性ゆたかな生き方をしていては 特別の財がたまる道理がありません。 一代で大金持ちになるような人は なんらか非情・非道のこと 人を泣かせるようなことをしてきたはずです。 例外は むろんあるでしょうが だいたい ・・・ そうしたものと言えましょう。
心にトゲ ・ カド ・・・ 3.マン丸 2014-12-25 07:33:59 | 原発震災避難者 大遠足 世の人の心をまるくマン丸に どこもかしこもまるくマン丸 「 世の人すべてが まるい心の持ち主になってほしいものだ 」という ・・・ 願望をうたった歌なのでしょうね。 いまのような日本において 声たからかに ・・・ うたわれてほしい歌です。
心にトゲ ・ カド ・・・ 2.一角あれ 2014-12-25 04:31:17 | 原発震災避難者 大遠足 丸くとも一角( ひとかど )あれや人ごころ あまり丸きは転( まろ )びやすきに 「 人角あれ 」とは 「 丸いだけではいけない。一本シンが通っていなくては ・・・ 」 ・・・ というほどの意味でしょうか。 丸いだけでは カドのある人たちによって いいように転がされてしまいます。 「 善人 」ではあるべきですが ・・・ 「 お人よし 」ではいけません。 一面に 転がらないですむような平面もなくてはいけないといいます。 男において とくに必要なことがらでしょうか。 トゲのない人が トゲだらけの世を生きるには それなりの警戒や 心がまえがいります。 情けないけど ・・・ そういう警告も必要であるのが ・・・ 世の中の現実というものですね。