時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

イエメンとウクライナ

2015-05-21 00:57:49 | リビア・ウクライナ・南米・中東
あまり日本では大きく取り上げていないが、今、イエメンでは
テロリスト掃討作戦という名目でサウジアラビア軍が領地に侵入し、
空爆によって現地の住民を虐殺してまわっている。

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サウジアラビア主導の連合軍が、
5日間の停戦が終了したあと、イエメンへの空爆を再開しました。


フランス通信によりますと、サウジアラビアが主導する連合軍は
18日月曜朝、アデンを爆撃することでイエメンへの空爆を再開しました。


イエメン軍は、連合軍の戦闘機は、アデンにある大統領府や
この町の一部の住宅地を攻撃したとしています。


イエメン攻撃の再開の前に、国連は、
17日日曜に終了した停戦の延長とイエメンの空爆の停止を求めていました。

イエメンの情報筋は、イエメンの停戦は、
連合軍、イエメンのハーディ前大統領を支持する武装勢力や、
アルカイダのメンバーによって269回に渡って違反されていたと伝えています。


イラン外務省のアミールアブドッラーヒヤーン・アラブ・アフリカ担当次官は、
17日日曜夜、国連のシェイク・アフメッド・イエメン担当特使との電話会談で、
イランは国連の監視下におけるイエメンの各グループの合意を支持するとしました。


サウジアラビア軍の戦闘機は、今年の3月26日から、イエメン各地を空爆しており、
これにより、女性や子供、高齢者を含むイエメンの多くの人々が死亡しています。

http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/54783-%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E8%BB%8D%E3%81%8C%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%B3%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%82%92%E5%86%8D%E9%96%8B



サウジアラビア軍によるイエメンの民間人の殺害が継続されています。


シリアの国営サナ通信によりますと、サウジアラビア軍の戦闘機は20日水曜、
イエメン北部のサアダ州の住宅地を爆撃し、
これにより、子供5名が死亡、ほか2名の子供が負傷しました


また、イエメン西部のイッブ州で、サウジアラビアの戦闘機が
バス1台を攻撃し、5名が死亡、ほか3名が負傷しました。


サウジアラビアの戦闘機はさらに、数十回に渡り、イエメンの首都サヌアを攻撃しました。

これらの攻撃で住宅地に大きな被害で出ており、民間人3名が死亡しました。


国連は19日火曜、報告の中で、
イエメンの危機で、54万5000人が難民となっているとし、

「今年3月26日から始まったサウジアラビア主導の連合軍のイエメン攻撃により、
現在まで、1850名が死亡し、739万4000名が負傷している」と表明しています。



イラン司法府の人権本部は、19日、声明の中で、
イエメン危機に対する人権問題関連の国際機関や団体の対応を批判しています。


http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/54856-%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E8%BB%8D%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B0%91%E9%96%93%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E3%81%8C%E7%B6%99%E7%B6%9A

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対テロ作戦という割には、サウジアラビア軍は住宅地や学校、病院を空爆しており、
しかも、彼らの盟友にはアルカイダとイスラム国がいる。






イエメン西部はフーシ派が、中央部がアルカイダが、東部を政府が占領している。

フーシ派はアルカイダやイスラム国と戦っている。

これは重要な事実だ。



イエメンとウクライナは様々な点で酷似した状況にある。

①国内の危険思想集団と戦闘している。
②アメリカが政府側を支持している
③空爆によりインフラが破壊されている
④それに伴う大量の難民発生
⑤にも関わらず、これら重要な事実が日本では基本的に報道されない

等々。



柏書房から去年の12月に出版された『アメリカの卑劣な戦争(下)』を読むと
イエメンが2009年の時点でアメリカの事実上の植民地・保護国だったことがわかる。


今回の空爆はイエメン政府が要請したものだ。

これはイエメン傀儡政権・アメリカ政府・サウジ政府が協力関係にあり、
彼らの権力維持のためになら国際法で禁止されている
都市爆撃を実行することすら、いとわないことを如実に示している。



時間があれば『アメリカの卑劣な戦争』について、より詳しく紹介したいが、
とりあえず、オバマはブッシュと大して変わらないばかりか、軍事に限っては
ブッシュよりも性質が悪い侵略者だということ。これは確かだと思える。





ネット右翼の語らいは自己啓発セミナーとよく似ている

2015-05-19 22:40:03 | 日本政治
アメリカのおかげで日本はいち早く近代化できた。
日米修好通商条約は不平等条約ではない。
日清・日露戦争で勝利できたのもアメリカのおかげ。
原爆の被害者は数千ぽっち。日本は被害者数を水増ししている。
というよりも、原爆は投下されていない。
沖縄戦でアメリカ兵は日本兵を一人も殺していない。
東京大空襲も被害者は数十人程度。
日系収容所は強制ではなく任意によるもの。
当時から日系アメリカ人は犯罪者集団だった。
以上の歴史を否定する日系アメリカ人は人間以下のゴミ。
この真実を受け入れないなら日本に帰れ。お前たちはアメリカに住まわせてもらってるのだ。



等々のウソ・デタラメと差別発言を行っている連中がいるとする。



彼らは「その通りでごぜーやす」と答えない限り、日本人へのバッシングをやめようとしない。

とうとうあなたは耐えかねて「そうだ!日本は悪魔の国だ!」と言い出した。


「日本人は反米主義のクソ猿だ!日本は地獄のような反米国だ!滅べ!滅べぇええ!」
「おめでとう。他の日本人もあなたのようになればいいのだが」
「あなたのように呪縛から解放された人は珍しい」
「そうです。私は運が良かった。他の奴らは・・・ゴキブリ以下です」
「いつの日か日本人への差別がなくなればいいですね」
「まったくです。ありがとう、友よ」
「そのとおり、僕たちは友達だ」
GAHAHAHAHAHAHA!!!」


と語るような連中がいるとする。

あなたはどう思うだろうか?異常だとは思わないだろうか?


幸い、原爆投下の是非など、一部史実にはタブーが存在するが、
アメリカ社会はここまでカルト社会にはなっていない。


ところが、日本の一部の右翼集団においては、
日本人になるための条件とやらを勝手に設定して、
この条件を飲まない限り決して同じ人間として接しようとしない連中がいるのである。

しかも、その内部の様相をよく見ると、彼らが日常的にチョンだのゴキブリだの
国に帰れだの反日犯罪者集団だの、その他もろもろの罵声を浴びせている
在日コリアンが彼らと混じって「朝鮮人最悪!死ねー!!!」と叫んでいるのだ。



かつて日本で社会問題と化した
自己啓発セミナーを想起させるものになっており、純粋に怖く感じる。



私がこれまで見てきたネット右翼サイトの中で群を抜いてヤバイものを紹介しよう。

私はどうやって韓国の呪縛から解放されたか


上のサイトの何が凄いかを説明する前に、
かつて社会問題にまで発展した自己啓発セミナーの被害について簡単に説明しよう。


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セミナーによる「洗脳」とは簡単に言うと
疑問を感じて帰ろうとする

トレーナー「セミナー中は外には行けませんよ」

トレーナー「アンタって本当にアレですね!」
トレーナー「アンタ、この中でも一番アレですよ!」
トレーナー「アンタ生きていく資格ないですよ!」
みんな「アナタが一番生理的に受け付けません」

泣く

逃げたくなる

しかしまわりこまれてしまった!

眠い。頭痛がする。

トレーナー「眠ってるヒマはないんですよ」
トレーナー「アンタは大体アレ(略」

なんだかどうでもよくなってきた。

3日後

トレーナー「よく頑張ったね」
みんな「アンタは本当に成長したよ(涙」
トレーナー「アンタはサイコウだよ(涙」

ありがとう!ありがとう!

 
 
 
号泣
 
 

セミナーサイコウ!イヤッホゥー!

トレーナー「第二ステップ、進むよね?300万かかるけど!(ニヤケながら」

え?ちょっとそんなお金ないっす

みんな「やっぱりアンタはアレな人なんだ」
トレーナー「借金してでも参加するのがフツー」

ええと、ちょっと考えさせてk

みんな「何度考えても同じじゃないか(怒」
みんな「一緒に頑張りましょうよ!(怒」
トレーナー「ハイというまで帰さねえよ!バカ!(怒」

無人くん

オワタ\(^o^)/
http://crossbreed.tv/archives/200806152254.php
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要するに、悪いのは変な授業を高値で売りつけるセミナーではなく、
それを理解できない自分にあるのだという意識を徹底的に植え付ける
のである。

周囲の受講生や講師の言うことが正しいのだと考え始めると、
それまで人格否定に執心していた周囲が一転して賞賛を始める。

ここまで来ると「ああ、俺は今正しい自分に生まれ変わったのだな」と信じ込み始める。

そして、セミナーの要求に応えることが一種の多幸感を伴う義務のように思い始める。
セミナーの求めに応じる=喜び、自信回復へとリンクされるのだ。


この状態になると、セミナーの言いなりになっており、
高額の受講料を払い、金づるを求め、友人や家族を勧誘するようになる。


いわゆるマルチ商法という奴のかなり悪質なタイプである。
社会問題になるのもさもありなんだろう。


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私が参加してメディオスに払った金額は、合計で25万5千円。
それはベーシックで7万5千円・アドバンスで15万円。

そしてその一段階上のGBという3ヶ月間に3万円。

GBとは‘Giving Branch’の略で、‘与える枝’という意味です。

これは平たく言えば
‘皆がこの幸せを自分でつかめる人になれるように手助けをしよう’
という事で、つまりは勧誘する事を目的としたものです。


ここでは誰かをセミナーに参加させた人ががんばっている人で、
それ以外は怠けているという事になります。


この段階までくると、やめたくてもやめられません。


「やめる」というと『負け犬だ』『また逃げるのか』『弱いよね』『卑怯だよ』など言われ、
参加する前より自分はだめなんだと思ってしまうほどの扱いを受けます。



実際私と同期でセミナーに参加した人に、人を信じられなくなってやめた人もいました。


実はGBの上もあって、GBセミナー(3万円)を受けてからじゃないといけません。

それはGBの3ヶ月が終わった後にあり、私がいたころは
SM(多分Saport Menber)と言われていました。

そしてその上には、‘セミナーを受講させた人数’がある数字まで達していないといけません。
自分がセミナーを受講させた人をメディオス用語で‘子供’といいます。
自分の子供の子供は当然‘孫’で、紹介者は‘親’。


そうやってみんな連帯感を生み、
メディオス以外の人はだめだ、という事になっているのです。


(http://www5a.biglobe.ne.jp/~saki-k/jituroku/jitu07.htm)
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これはネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる集団にそのまま当てはまる現象で、
保守速報などのまとめサイトで書き込みをしている分には、まだまだ健康だが、
掲示板やブログなどで群れ始めると、一気に症状が悪化し、抑えが利かなくなる。



上記紹介ページでは、在日3世である筆者が、軍事独裁政権時代に
韓国へ一時帰国したところ、在日コリアンとして差別を受け、
「自分は同じ民族として扱ってくれないのだな」という疎外感を感じたと書かれている。


実際、韓国では1945~1953までの混乱期に日本で安穏としていた(彼らにとっては)
在日コリアンに対して棄民(国を捨てた人間)として差別する風潮がある。


これと対照的なのが在日コリアンを同胞としてカウントし、
毎年、総連経由で援助金を提供している北朝鮮だったりする。


そういう背景もあり、この筆者がガチ右翼へと変身したのは
正直、わからなくもないのだが、まぁそれでもガチ右翼になったところで、
明治以来続く日本のコリアン差別がなくならない限り、根本的な問題解決にはならない。


問題は反日か親日、それも右翼が設定した反日か親日かで人間の価値を決め、
前者を徹底的に人格攻撃し、同じ市民として認めようとしない差別者の態度だろう。


自分が親日になったところで、差別そのものは消えないし、
逆に差別されないために、極右の要求をどこまでも聞くことになる。


「白人最高!黒人はチンパンジー以下の低脳だ!」
「南部では差別ではなく区別がされていたんだ!」
「アメリカでは人種差別など一度もされたことがない!全部正当防衛!」
「黒人のリンチは黒人が作ったデッチ上げだ!」
「キング牧師はクソ野郎だ!誇り高きアメリカ人は白人のみ!」
「黒人は文句があるならアフリカに帰れ!」
「白人より黒人のほうが犯罪者になりやすい。DNAがそうさせているのだ」



等々の差別発言を肯定し、はじめて仲間として扱われる。
そんな連中が本当に正しいことを言っているのだろうか?という話である。


むしろ、アメリカで黒人を住みにくくさせているのは、
そういう差別主義者のせい
なのに、自分を受け入れてくれた友人として
涙を流して喜ぶのは、なんというか、本末転倒ではないだろうか?
という話だ。


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私は反日同胞からネトウヨ認定されているようですが、
反韓や嫌韓という意識とは少し違います。憎しみはプラスの結果を生み出しませんから。


私はなるべく、冷静に、反日同胞に真史を知ってもらいたいと考え、
彼らが一番、反論できない手法、韓国の新聞をソースにして語りかけることにしたのです。


一部の方から在日は全て出て行け、という声も頂きます。
究極な話し、それが一番良いことでしょうね。



日本における資産は全て凍結。裸一貫で祖国へ帰る。
感情論からすればこの考えは間違っていない。ですから、
ブログ管理者にもそういったコメは削除しないようにお願いしています。ですが、現実的ではない。


だから私は、一人でも多くの在日同胞に真史を知ってもらいたいですし、
韓国の真の姿を知って欲しいと考えているのです。

そうすることで、伊万里の職人のように、日本のために焼き物を焼き続けよう、
祖国に帰ることなく、日本人として、日本に尽くそうという考えを持つことができると信じています。


嫌韓在日三世さん。だからあなたも私のブログにお越しになったのです。
恨みは何も生みません。苛立ちは精神を貶めます。
住まわせてもらっている日本のために、同胞のために、そして自分のために。

あなたも韓国の新聞を通して同胞に語り続けてください。
そうすれば、あなたの先生もきっと気がつくと思います。

あなたの人生が実りあるものとなりますように。人生の先輩としてこのエントリーを贈ります。
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「憎しみはプラスの結果を生み出しません」

・・・とあるが、ご自身の韓国に対する憎しみは例外らしい



別に戦国時代には日本政府という近代国家はなかったし、
各地方の武将は日本のためでなく、自分の領地を守るために戦っていた。


伊万里焼の職人は日本のために焼き物を焼いたのではなく、
自分たちの生活と商売のために焼いたのである。ついでに言うと
彼らは拉致された人間であり、本人たちの意思で祖国に帰ることが出来なかった。


在日コリアンは何も法律を犯して住んでいるわけではないし、
日本政府の許可を得なければ生活してはならないというわけでもない。


大体、下手をすれば5世や6世もいるだろうわけで、混血も進んでいるのだから、
彼らの中には自分が日本人だと意識している人間だっているだろう。


「在日コリアンは日本に『住まわせてもらっている』ことに感謝しなくてはならない」
「在日コリアンは韓国や北朝鮮に移住するのが理想(だが、現実的ではない)」
「日本人として、日本に尽くそうという考えを持てば人生の実りは豊かになる」



・・・宗教か?と言いたくなる文章。
在日コリアンを黒人、日本をアメリカと置き換えて読めば私の気持ちがわかるはず。



では、ここまで尻尾を振りまくり、日本の差別主義者に服従した彼に対して、
はたしてレイシストたちは感激し、攻撃の手をゆるめただろうか?コメント欄を読んでみよう。


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「韓国軍の漏れ伝わるシゴキ、人権侵害、いじめ、性的暴行等凄まじいものですね、
 在日なら尚更でしょ、一列になって肛門を舐めあったり、死体を抱いて寝たり、
 糞尿の風呂に浸かったり、上官が映画で観た訓練を思いつきでやらして人が死んだり、
 毎年多数の自殺者が出たり、AIDSウィルスに感染したり、下の者には
 何をやっていいと思っている朝鮮人上官のオモチャにされてるんですね、
 そんな事をされたら自分でも銃乱射をするかも知れません。 」


「ブログ主様に敬意を一人でも多くの在日の方々が共感してくださるように・・・ 」

「いつか金田さんの思いが伝わると良いですね。在日と言わずに本土の人達にも」

「嫌韓になり色々調べていくうちに、日本に同情と愛情か沸くようになりました。
 説明しにくい感情ですが、反日周辺国に、もっと強く自己主張していくべきだと凄く感じます。
 金田さんのおっしゃっる通り在日が在日に、伝える事は大変重要なことだと思うので
 頑張っていきたいと思います。在日の一部は何かあると「差別」と言いますが、
 戦前の朝鮮人への好感度と戦後の好感度を調べ、なぜそうなったかも考えて欲しいです。 」

「自分は日本に同化できずに権利を主張する在日さんには、やはり出て行けと思うのです。」

「自分は韓国という国は嫌いです。正直、これは中々変わらない気がします。」


「私も帰化人として、日本の濡れ衣を晴らしたいです。
 そして、反日の在日ばかりでないことも伝えたい。これは在日のためというのではなく、
 日本という国が素晴らしいということを伝えたいからです。」

「私は、子供たちにも、主人の近い親戚にも友達にも自分が在日だったことは話しています。
 その上で、嫌韓談義やっています。昔と今では全然違います。

 「あなたは日本人だし好きだ。」の後に「けど在日は…」と続く昨今。
 日本を出たことないので偉そうに言えないのですが、日本人は本当に優しい。

 その日本人からの信頼を得られずにこんな風にしたのは
 隠れてこそこそ被害者コスプレして生きてきた私達です。
 人を嫌うというのは本当に辛いですよね。」


「もうすぐこの国は在日にとって地獄になります。
 そうなる前にさっさと国外に脱出するのをオススメします。
 きっと、物分かりが良く頭のいい金田さんなら第二の人生でも上手くいくと思います。
 私は金田さんの成功を願っていますよ。」


「私の父は、食住付きで朝鮮人を雇用してました。そう言う日本人は回りに沢山いました。
 着のみ着のままで日本に来て、食べられて住まう事が出来たのに、
 こんな酷い事を出来る朝鮮人達が許せません。正直にコツコツ働いていたら、
 在日を追い出す雰囲気にはならなかったでしょう。

 私が思うのには、通名を使うようになったのは、
 朝鮮人の犯罪を犯す人が多かったからではないかと思っています。」

「まだ日の浅い読者ですが、あなたのこれまでの経験や心の軌跡を思いやると、
 あなたが現代の韓国の呪縛から解放されたことは奇跡に近いことのように思われ敬服しています。

 私は70歳代の日本人です。 大部分が誤った認識に基づく韓国という国としての
 反日行為が世界規模で続くことは、韓国自体にとっても将来何も
 良いことはないと深く憂慮しているものです。

 この状態を何も変えることなくただ老いて死んでいくのは自分の子や孫たちに申し訳ない、
 との思いはこの歳になり益々強くなって来ておりますが、私には何も出来そうにありません。

 一つ不思議に思っていることがあります。

 あれだけの反日教育を身体の隅々まで受けたであろう
 韓国人の多くの若者たちが楽しみとして日本を訪れ、また中には
 日本人に笑顔を振りまく仕事に従事する人たちも少なくないということです。

 だから私は僅かな期待を抱くのです。

 つまり、建前として反日の教育を受けているものの、
 韓国が日本の一部だった時代はその前後の時代よりはるかに悪くなかったことを、
 韓国のかなりの人々は実はまだ正しく記憶し秘かに継承しているのではないのかと。

 誤った政治と暴力によってそれは今封じ込められていますが、
 もし韓国で正しい本音が健全に息づいていると思えれば私も安心して子や孫に別れが言えます。」
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どうです、この憎しみに染まりきった連中のコメント。

ネトウヨへの憎しみはノー!
でも韓国や在日への憎しみはイエス!



差別の手を緩めるどころか、逆に勢いが増している。



本当に気持ち悪いというか何と言うか。まさにプラスの結果を生んでません。

何が恐ろしいってこの中で誰一人としてコリアンへの差別感情を廃した人は
いないのに、目覚めた在日コリアン(!)が「その通りだ!ネトウヨが正義!」と
騒いでいるところ。まさに自己啓発セミナーのそれ。悪いのは周囲ではなく自分。



日常的に在日コリアンの顔を血が出るまでぶっ叩いて回っている人間に対して

覚醒者「これは心が腐っている在日コリアンに対する浄化の儀式なのだ!」
差別者「左様。お前のように目覚めた者は珍しい。ゆえに素晴らしい」
覚醒者「在日コリアンはクソ!日本人は絶対に正しい!もっとぶちのめして!」
差別者「いつの日か、私たちが手を取り合う日が来ればいいのですがね(ウルウル)」
覚醒者「なぜぶたれることに怒るのか!罪を犯した自分たちを恥じないか!ウガァッ!」
差別者「我々は全ての朝鮮人が心から反省してくれる日が来るまで攻撃をやめないぞ!」
覚醒者「協力しますよ、ご主人様!」
差別者「下僕よ!(ヒシッと抱き合う2人)」



・・・漫才か?と言いたくなるが、これは事実である。
まさにクレイジー。こういうドM野郎を従えて得意げになっているのだから、
極右の連中がいつまで経っても、
自分が国際社会で浮いていることに気づかないのも仕方がない。



私は、この記事の筆者は、もともと日本で差別を受けて反発していたところ、
韓国に行ったら、彼らの言うとおり、とんでもない国だったと考え直したのだと思う。


つまり、

「日本良い国清い国、韓国クソよ、チョンクソよ」
 ↓
「なにぉおお!」⇒帰国。差別される
 ↓
「日本良い国清い国。韓国クソよ、チョンクソよ」
 ↓
「目覚めなさったか!おめでとう!」
 ↓
「ありがとう!他のコリアンも覚醒させるからよろしくね!」


という流れになっているのだと思う。


ここで、自己啓発セミナーの流れと見比べて欲しい。
そっくりではないだろうか?

最終的に手下になって布教活動に専念するところまで!



冷静に考えれば、自分が疎外感を感じる原因を作っているのは
差別者(セミナー)なのだが、悪いのはそれに気づけない自分(被差別者)にあると思い、
その態度を褒められるや否や自分のアイデンティティを見つけた気になって、
嬉々として会員(ネトウヨ)を増やそうと友人や家族に勧誘をし始める。


そっくり、そのまま、自己啓発セミナーではないか。

これほどヤバいサイトはそうそうないが、まぁ論壇でも
宋美齢など、お手ごろな覚醒者を見つけてきて同じことをしているので、
基本的に極右集団と言うのは、カルト宗教や洗脳団体と酷似したものなのだろう。

英フィナンシャル・タイムズ「サーカシビリ逮捕は旧ソ連圏すべての民主主義の希望に打撃」

2015-05-19 00:25:54 | ロシア・ウクライナ
あの汚職と民衆弾圧で国際指名手配を受けているグルジア元大統領、
ミヘイル・サアカシュビリがアメリカ政府のウクライナ改革顧問団の一員になっていたことを
ロシア・トゥデイが報じた。訳文は「マスコミに載らない海外記事」から読むことができる。

逃亡中のジョージア元大統領サアカシュヴィリが率いる
ウクライナ“改革顧問団”メンバーに任命されたマケイン

McCain appointed to Ukraine reform advisory team headed by fugitive Georgian ex-leader


改革顧問団といえば聞こえは良いが、要するに植民地政府の指導を目的にした団体だ。
100年以上経っても、植民地主義が消えていないことを如実に示すものだろう。


「マスコミに載らない海外記事」のサイト主は以下の感想を述べている。


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自国で、横領や賄賂や、デモ参加者達に対する残虐な弾圧のかどで訴追され
逃亡している人物が委員長をつとめる改革推進顧問団というだけですごいが、
反政府デモをあおったご本人が顧問とは恐れ入る。電気洗脳箱の白痴番組を越えている。

この国のいわゆる「有識者会議」とて、
その顔ぶれ「売国者会議」としか思われないので、人様のことは言えない。
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本記事は、なぜ国際指名手配犯がアメリカ政府の役人になっているのか、
より詳しく言えば、なぜそのことについて欧米諸国が問題視しないのかについて、
ちょっとしたコメントを述べたいと思う。


結論から述べると、サアカシュベリは欧米メディアにとっては、民主主義の守り手であり、
彼の逮捕は民主主義の危機につながるのだという言説がまことしやかに囁かれている。

これがサアカシュベリの厚顔無恥な振る舞いが許されている背景かと思われる。


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(2013年10月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


グルジアは「バラ革命」後の10年間で、破綻国家に近い状態から、
しっかり機能し、経済も成長している若い民主主義国家へと変身を遂げた。

2008年のロシアとの戦争、バラ革命を主導したミハイル・サーカシビリ氏の政権の
権力独占志向、昨年行われた富豪の首相への平和的な権力移行といった出来事があった後でさえ、
グルジアの変身に影響は及んでいない。

~中略~

サーカシビリ氏は、在任中に政治的な過ちを犯したことを認めている。

だが、もし同氏が逮捕されれば、グルジアのみならず
旧ソビエト連邦のすべての国々における民主主義の希望にとっても打撃になるだろう。


まず、民主的な発展の継続に欠かせない欧州連合(EU)との
広範囲な政治・通商協定を締結するグルジアの計画は、ほぼ確実にストップするだろう。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39050
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ちなみに、同じ記事ではウクライナのユリア・ティモシェンコも聖人扱いされている。

英フィナンシャルタイムズといえば、なかなか有名なメディアで、
日本でもしばしば同紙のコラムニストや記者の論考が翻訳されている。


ウィキペディアの説明文によると、フィナンシャルタイムズは
経済紙であるため、政治的には概ね中道であり、
社説などの論調について左派・右派と言った指摘は特にはされないらしい。


中道といえば聞こえは良いが、要するに日本で言うところの朝日新聞なのだろう。
(同新聞が全くもって左翼的ではないことは当サイトで再三説明している)

右にも左にも良い格好をしたがるコウモリ新聞といったところか。

さて、この記事を翻訳したJBプレスだが、
日本国憲法は日本の共産国化を狙ったものだという凄まじい記事がある

コラム執筆陣を見ると、あの池田信夫、浜田宏一(アベノミクスの発明者)、
古森義久(産経の歴史改ざん者)、筆坂秀世(セクハラで解雇された元共産党員の改憲論者)
駄目な人たちのバーゲンセールのようになっている


こんな極右……というかインチキ・メディアと提携を組んでしまうあたり、
このフィナンシャルタイムズというのは相当ヤバイ新聞なんじゃなかろうか?


こういう新聞が諸手をふって闊歩しているのであるならば、
国際指名手配犯が自国の外交使節団の一員になっていても、
どこの西側国も文句をつけないのは、さして不思議なことではあるまい。



どうでも良いことだが、このJBプレスの筆坂秀世のコラム、靖国神社を
米国のアーリントン基地と同一視するという安倍の言い分をパクった主張をとっている。

堕ちるところまで堕ちたというか、こいつにプライドというものはないのだろうか?
つくづく、クズという言葉がよく似合う爺さんである。



オデッサ州で独立運動家が逮捕・監禁される

2015-05-18 22:09:04 | ロシア・ウクライナ
ドネツク・ルガンスクに加え、今度はオデッサ州で
ベッサラビア人民会議という団体が独立運動を行っている。



ロシアメディアの『スプートニク』によれば、同団体の主導者は
既にキエフ政権により逮捕・監禁されており、行方不明になっている者もいるらしい。



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ウクライナのオデッサで、ベッサラビアの民族・文化的自治に関する法案が発表された。
文書は近いうちにも、ウクライナ最高会議へ提出される予定。

なお同文書は、憲法に反していないという。しかしキエフ政権は別の見解を持っている。


「ベッサラビア人民会議」の活動家たちは、
定期的に監禁され、なかには行方不明になっている人たちもいる。



「ベッサラビア人民議会」の創設者の一人で著名なジャーナリスト、
そして社会活動家でもあるアリク・ヴェトロフさんは、

「私は、私たちが行っていることは全て法の枠内および
 憲法の枠内で行われていることを強調したい。
 法律、憲法、人権などの言葉があるが、残念なことに今それらは順守されていない。
 しかし私たちは最後まで戦う」とコメントした。


しかしウクライナはこれらの声明に耳を傾けてはいない。
法執行機関は、会議を阻んだり中止させるためにあらゆることを行うと約束した。

「ベッサラビア人民議会」のリーダ、
 ヴェーラ・シェフチェンコさんは、会議の直後に逮捕された。


16日午前、大会の組織者の1人でオデッサに住む
ブルガリア人のドミトリー・シシマンさんが行方不明になった。



シシマンさんの親族は、シシマンさんと連絡が取れないと記者団に伝えた。

またこれより先、「ベッサラビア人民会議」の初代リーダー、
ドミトリー・ザトゥエイヴェテルさんも行方不明になっている。


自治の支持者たちは、真の弾圧を確信している。
なお、「ベッサラビア人民会議」によるウクライナへの脅威は一切ない。

自治について考えるきっかけとなったのは、現政権の地域に対する態度だ。
地域は経済的に全く発展していないだけでなく、むしろ衰退している。


港は荒み、古くから有名なベッサラビアのブドウ畑と肥沃な土地は放置されている。
どうやらキエフにこれらは必要ないようだ。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150517/346605.html#ixzz3aUhYbIJ1

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ここでもまた、地方と中央との間の戦いが生じている。

キエフとの戦いは地方の生産手段を巡る戦いと私は指摘しているが、
オデッサでもまた、地方経済を犠牲にした政治に対する抗議の声が挙がっている。


こういう抗議運動、独立運動が頻繁に生じるのは皮肉なことに、
オレンジ革命によって、直接行動が抵抗なく受け入れられるようになったことが考えられる。

大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち②

2015-05-18 21:35:31 | 日本政治
大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち①で説明したように、
橋下がやってきたこととは公共福祉の縮小と自治体の借金の増額、
反動思想に反する学術機関へ対する政治干渉と経済制裁などなど、
かなり問題のあることばかりで、先輩である石原慎太郎の「実績」とどっこいどっこいだ。


にも関わらず、これら過去および現在の失政に対してメディアは口を閉ざし、
彼の引退宣言に対して、「やめないで~~」とお涙頂戴の橋下陛下万歳報道を流している。


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社説
大阪都否決―「橋下後」へ具体策を



自治のあり方を問う前代未聞の住民投票で、市民は変革ではなく市の存続を選んだ。
大阪市を5特別区に分割する協定書への反対が、賛成を上回った。

橋下徹市長が提唱した大阪都構想は成就しなかった。


橋下氏は昨夜、敗北を認め、任期満了で政界を引退する意思を表明した。
結果は市を二分する大激戦だった。
残る任期で橋下氏は、対立ではなく反対各派との融和に努めるべきだ。


大阪低迷の最大の原因は府と市の二重行政にあるのだから、
役所を一からつくり直し、大阪が抱える問題を根本的に解決しよう。

橋下氏のこの問題意識は理解できる。

だが、その先にどんな具体的なメリットがあるかが、
説得力をもって受け止められなかったのではないか。


都構想実現後の成長戦略として橋下氏が挙げたのは
高速道路や鉄道の整備、大型カジノの誘致だった。


一方、反対派は市民の税金が府にとられ、行政サービスが低下すると指摘した。

反対派の主張の根拠にもあいまいな点はあった。
それでも、今の暮らしに影響するのは困るという漠然とした不安感が、期待にまさったように思う。

「橋下流」の強引なやり方が、投票行動に影響を与えたことも否定できない。

都構想の骨格となる協定書は、大阪維新の会がほとんど単独でまとめた。
府・市議会は昨秋、いったん否決した。

しかし維新は水面下で公明党の協力を得て住民投票に持ち込んだ。
昨年の衆院選で公明候補が立つ選挙区に、維新が対立候補を擁立しなかったことが背景にある。

こうした経緯は「裏取引」との批判を招き、正当性への疑問を広げた。


橋下氏が政治家としてけじめをつける姿勢は理解できる。

一方、急速な少子高齢化や全国一多い生活保護受給者、11兆円を超す府と市の借金など、
大阪が待ったなしの課題を抱える現状は変わらない。

むしろ都構想の否決で、処方箋(せん)は白紙に戻ったともいえる。

これからは反対派が具体策を問われる。
自民、民主、公明、共産の各党が説得力ある対案を示していたとはいいがたい。
維新を含め、党派を超えて知恵を結集すべきだ。


長年の対立のエネルギーを、大阪再生へ向けた熱意に転換してほしい。


人口減少時代を迎え、基礎自治体の規模はどれくらいがいいか。
都道府県との役割分担はどうあるべきか。大阪の論戦で浮かんだ
数々の課題は全国の多くの都市に共通する。各地で答えを探る営みが広がればいい。
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これは本日付の朝日新聞の社説だが、上を見ても
これまでの大阪府政や大阪市政の失政の張本人が橋下徹であることを指摘していない。


逆に橋下に対しては「理解できる」と好意的に評価し、
反対派に対しては「根拠薄弱」と断定する提灯記事になっている。



そもそも、都構想では経済特区を設置し、同区内で
最低賃金の廃止と労働時間の上限撤廃、解雇の自由化と
一般人にとっては、かえって暮らしが悪くなることが主張されている

無論、これは二重構造の廃止とは無関係の改革である。


少なくとも共産党はこの点に対して反対姿勢を見せていたのだが、
朝日新聞によると、これはあいまいな反対になるらしい。


このように肝心な事実を曖昧にし、市民の判断を鈍らせている
朝日新聞のようなメディアが闊歩しているのが日本社会の現状だ。



橋下が100億円以上の費用を費やし、結果的に御破算になった
大阪府庁移転計画などが典型的な例だが、大阪低迷の最大の原因は為政者の失策にある


加えて、その問題ある政治を手放しに礼賛し続けてきたメディアに問題がある。


投票率を踏まえれば、今回の住民投票では、
大阪市民の3分の2が反対あるいは未投票を選択した
わけだが、
メディアは逆に「久々の高い投票率!」とあくまでも好意的に解釈している。


その上、先の記事で指摘したように、これまでの橋下府政・市政の失策による
経済的損害と大阪の右傾化への責任は一切求めず、かわりに提示しているのは
党派を超えた協力」だ。冗談ではない。


メディアは橋下のこれまでの失政を指摘し、責任を求めるべきだ。
彼をきれいに退陣させるのは、橋下の思うつぼである。
(自分たちの権力追従の姿勢を猛省すれば、なお良し)


私は以前、故障した自動車の変わりに欠陥車に乗り換えるのは正しい選択ではないと書いた。
今、それに付け加えれば、故障者を更におかしくした修理屋と協力すべきではないと思う。


社会党しかり、民主党しかり、過去にたいして力も無いくせに右翼と協力体制を気づいた面々は、
実権を保守派に奪われ、単なる右翼の走狗に成り下がり、まもなく自滅していった。


今、必要なのは妥協ではなく徹底した対決である。

朝日新聞のような「気持ちはわかる!」「仲良くしよう!」というものではなく、
「お前のやり方じゃ駄目だ」「絶対に反対だ」という徹底抗戦である。


橋下の唯一評価できる点は、彼がこの徹底抗戦をしっかり行ったことである。

立場としては極右のネオナチ政党の党首だったわけだが、なぁなぁで済まさず、
徹底的に反対者と戦おうとした点は、政治家としては一つの見習うべき姿ではないかと思う。

もっとも、彼の場合は弾圧や干渉という最悪の形でしかそれが表現できなかったわけだが。


共産党を含めた野党は、この徹底抗戦という思想を軸に戦って欲しいものだが、
現実には民主党や自民党、公明党などは既に橋下との協力を望み始めている。


一時的な反対にとどまり、極右政党との対決姿勢は放棄されてしまった。
このこともまた橋下の一人勝ちだと思う所以である。


大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち①

2015-05-18 20:20:39 | 日本政治
反対意見も多くあるだろうが、あえて今回の住民投票は橋下徹の一人勝ちだと評価したい。


本人も発言しているように、橋下氏は元々は弁護士であり、
名声を失いさえしなければ、政治家をやめても食っていける手段を持っている。

仮に今回の住民投票で、不正献金で都知事をやめた猪瀬直樹のように
彼の評判が地に堕ちたというのであれば、話は別だが、実際は橋下人気に陰りは無い。


これを顕著に示すのが各テレビ局・新聞社の報道で、
橋下市長政界引退を惜しむ声を重点的に取り上げて述べている一方で、
さっさとやめろという声は一切取り上げていない。


つまり、彼にとっては政界を引退したって、またテレビ局にコメンテーターとして出演したり、
どこぞの政党や企業の顧問弁護士になったりすることが十分可能であり、文字通り屁でもない。


むしろ問題なのは、この住民投票をもって明らかになった
メディアの偏向報道と大阪市民の政治センスだろう。



私は前から大阪人権博物館や大阪平和センターにおける
橋下一派の歴史改ざんをたくらむ行為、職権を濫用した経済制裁に警鐘を鳴らしてきた。



肝心な事実をごまかす大阪改革

大阪氏の思想弾圧


つまり、市長と言う特権を利用した反右翼的な学術機関へ対する弾圧、
展示内容の変更、補助金の打ち切り、地税の要求は現在進行形で行われており、
住民投票があろうとなかろうと代わりは無い
のだが、このファシズム的動きについて
メディアは、この間、一切、取り上げなかった。


他にも、橋下府政、市政の問題点をざっと挙げると、

①福祉・交通サービスを低下させたにも関わらず借金を増やした

②実力主義に基づく教育改革と銘打っておきながら
 実際には自分と懇意の仲の人間を校長に任じさせ、しかも不祥事が発生する。

③博物館への政治介入。展示物の内容の変更を強要した。
 日本の戦争犯罪や国内の人種・民族差別に関する展示物が除去された。

 変更に応じない博物館には補助金を打ち切り、
 さらに地税を要求し、廃館をもくろんでいる。


④公共福祉の削減で浮いた予算を高層ビルの購入につぎ込む。
 後にそのビルの耐震性に問題があることが判明。無用の長物と化す。
 最終的に132億円の血税がパーになる。

⑤思想調査、君が代斉唱の強制に代表される思想の自由へ対する侵害。


などなど、どう見ても橋下が良い政治家ではないことが伺える事実が浮かび上がってくる。

にも関わらず、この点についてメディアは何も報じていないし、
橋下がまるで民主主義の支持者であるかのように讃えるものすらあるのだ。



今回の住民投票は、橋下府政、市政に対する総括および反省、批判、攻撃が始まる
契機になるのではなく、逆に彼を政界からきれいに引退させる格好の隠れ蓑になってしまった。


結果的に見て、彼が作った借金や公共福祉の削減、
差別思想の蔓延、歴史改ざん等の極右思想の浸透について
一切、責任を求める声が無いまま彼は第二の人生を歩むことができる。


これを一人勝ちと言わずに何と言えば良いのか?



橋下自身は市長を辞めようと特に困ることは無いが、心配なのは今後の大阪だ。

極右政党である維新の会が与党になってしまうほど、
今の大阪は反動思想に対して寛容なものになっている。



漫画やゲームの話ではないが、橋下が一人政界から去ろうと
彼が種をまき、花を咲かせ実を実らせたものがある限り、
また別の極右政治家、極右政党が君臨し、同じような政治が行われるのではないか?

そう思えてならない。

キエフ政権、市民からも抗議を受ける

2015-05-17 01:18:13 | ロシア・ウクライナ
キエフとノヴォロシアの戦いは石炭資源を初めとした経済政策を巡る戦いである。

キエフはIMF流の、そしてナオミ・クラインいわくショック・ドクトリン式の
新自由主義的経済改革を敢行した。このことが市民の逆鱗に触れてしまったようだ。


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キエフ中心部のクレシャチク通りで
公共料金値上げに反対する5千人もの市民によるデモが行われている。

ウクライナの「ヴェスチ」紙が報じた。

市民らは5月1日から実施の公共料金値上げに抗議の声を上げている。
水道(給湯)ガス電気暖房料金は平均で67%も値上げされた。


市民は「ヤツェニュク(首相)はウクライナには無能」、
「ウクライナ国民にはウクライナ人の政府が必要だ」と書かれたプラカードを掲げている。

ウクライナでは4月1日から電気、ガス、暖房、給湯料金が値上げされた。
ウクライナ内閣と国際通貨基金(IMF)の間の合意
によれば、ガス料金は平均で285%値上げされる。


ところが電気料金の値上がりのために5月1日から水道料金も4%から100%値上がりした。
これをうけ、人民議員らは値上げは根拠に欠けるとして、公共料金の見直しを図ろうとしている。

現在、ウクライナはほぼデフォルトの瀬戸際にある。
失業率は高まり、国家通貨のフリヴナも1年で3分の1も切り下げられている

続きを読む http://jp.sputniknews.com/life/20150516/344392.html#ixzz3aJqEouvE

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クリミアへ対する経済制裁も非道いが、お膝元でもやりたい放題やっている。


新自由主義とは言ってみれば、超資本主義であるわけで、
マルクスやレーニンの考えを踏まえれば、これは先進国による軍事干渉も伴う。



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15日、米国下院は本会議で、2016会計年度の
国防予算の大枠を決める国防権限法案を賛成多数で可決した。

法案の中では、総額2億ドルものウクライナへの軍事援助が規定されている。


予算案によれば、これらの資金は特に、
キエフ当局への「防衛兵器」供給のため利用される可能性がある。


全体として議員達は、2016年度予算では軍事目的に、ほぼ6120億ドルを拠出する事を決めた。
その中には、アフガニスタンやイラク、シリアなど国外での作戦用の予算、892億ドルが含まれている。


国外作戦用予算について、ホワイトハウスと国防総省が準備した要求額は、
さらに380億ドル多い
ものであるため、オバマ政権は、この予算案に満足していない。

おまけに、議会は事実上、この予算の中では、キューバの
グアンタナモ軍事基地にあるテロリスト用の特別刑務所閉鎖を禁止している。



これに関連してオバマ大統領は、この予算案に対し、
もし自分が、下院が承認したような形の文書に署名する事になるのであれば、
拒否権を発動するかもしれないと警告した。

なお米上院は、ウクライナへの軍事援助を
3億ドル拠出するとした、独自の予算案を準備している。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150516/342523.html#ixzz3aJrXFdd4

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戦争する金が足りねぇ!もっと予算につぎ込め!
というのがノーベル平和賞受賞者のお気持ちらしい。

また、グアンタナモ基地の閉鎖はオバマのマニフェストの1つだったはずなのだが、
本音のところはどうなのかは、上の答弁あたりからチラチラと見えてくる気がする。


ロシアの軍事支援は駄目でもアメリカのそれは良いことらしい。
これまたダブル・スタンダードな振る舞いだと思われる。
(そもそもウクライナにロシア軍はいないが)


ウクライナを見ると、私は米ソ対立を強調して描く冷戦史は誤りではないかと感じる。
実際には、ウクライナのように新植民地として蹂躙される国が現在進行形で存在するのだから。

つまり、冷戦が「終わった」という前提でどの本も書かれているのだが、
冷戦時代から存在した先進諸国の経済的軍事的支援は継続しているじゃないかと思うのだ。


また、戦後70周年ということで左翼もそれなりの運動をしているのだが、
その場合、彼らは日本史だけに注目して世界史についてはさほど反応していない。


実際には、戦後ヨーロッパがしたことといえば、独立運動の弾圧や
逆に独裁国家(コンゴやチリ、フィリピン、韓国などなど)の支援であり、
その辺に関する反省というか、その点を強調する現代史の叙述がされていない。


変わりに「アメリカも悪い、ソ連も悪い」といった喧嘩両成敗的な説明に終わっている。
(それは共産主義国の「悪」にページを割くことで資本主義国の「悪」の説明を簡略化させる)

米ソの対立自体は確かに1991年に終わったわけだが、いま述べた独立運動の弾圧や
独裁国家の支援は現在も変わらず続けられている。冷戦は終わっていないのである。


冷戦は終わったと言う認識は、NATOの侵略は終わったという認識、
現行の軍事干渉を看過させる、最悪の場合正当化させる役目を担う。


公共料金の値上げと福祉の縮小、地元産業の破壊、安価な外国商品の流入、
雇用の不安定化。そして親欧米政権の暴力的手段による樹立と反対派の粛清。

侵略という言葉が、これほどピッタリと来るものは無いと思う。



冷戦史あるいは現代史はNATO侵略史として書き換える必要があるはずだ。

そのため、代替の歴史観が必要となるわけだが、そのさいに私は
デヴィッド・ハーヴェイをはじめとする新自由主義を扱う研究者の著作が役立つと考える。


去年の11月から作品社から『近代世界システムと新自由主義グローバリズム』
という書籍が発刊されたが、これなどは現代史の読み替えに大変役立つものだ。

というのも、戦後しばらく経ち、資本主義制度の究極の形態として
新自由主義が誕生し、それが既存の共産主義を駆逐し、
現代まで各地で猛威をふるっている構図が如実にあらわれているからだ。


学者の中にも、このような歴史観を目的論的なものとして退ける人間や、
マルクス主義にアレルギー(経済という視点を極端に避ける態度)を感じる者もいる。


だが、現在の国際政治や経済を考える上で、さらに言えば、
現在の国際政治や経済の解決を考える上で、上記のような先進諸国の責任を
強く追及する著作は、やはり一読に値すると私は思う。

キエフ政権、ネオナチ史観を公的に認める

2015-05-17 01:11:36 | ロシア・ウクライナ
ウクライナのポロシェンコ大統領は同国のソ連時代の歴史の回顧を禁じ、
逆に独ソ戦争時に存在した反体制武装組織の「ウクライナ蜂起軍(UPA)」
の賛美を行う一連の法律に署名した。


ウクライナ大統領広報部の発表では、
「この文書によってソ連の象徴は禁じられ、共産主義体制は弾劾され、
 ソ連特務機関の古文書は公開され、ウクライナの独立を求めて戦った
 ウクライナ蜂起軍等の組織は認められる。この法律は今年(2015年)
 4月9日の午前会議で人民議員大多数の票を得て採択された。」


文書によれば、こうしたこと以外にウクライナは
今後「大祖国戦争」という用語を退け、その代わりに「第2次世界大戦」の表記を用いる。


ウクライナで共産主義の象徴を禁じた法は、
その使用制限の範囲が明記されていなかったことから、社会に大きな反響を呼んだ。


専門家らの間では、この法によってソ連政権の象徴だけでなく、
それが表されている戦争功労者の勲章、メダルも違法扱いとなりかねないとの見解が表されている。


ウクライナ蜂起軍は大祖国戦争から戦後の数年間、主に西ウクライナで活動。
ソ連政権への反体制運動を行うため、ドイツ諜報機関と協力した

歴史家らの試算では、ウクライナ蜂起軍および
ウクライナ民族主義者組織(OUN)によって約100万人の市民が殺害されている。


続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150516/343109.html#ixzz3aJoYkzHc



民族主義者組織と銘打っているが、ウクライナ版ナチスのことである。

公的な場ではウクライナはドイツのナチスを批判する立場をとっている。
しかし、実際には、ウクライナ版ナチスとして活動した組織や構成メンバーを
ウクライナの民族解放運動に携わったものとして再評価しようとしている。


このことを日本や西ヨーロッパの記者が知らないはずが無いのだが・・・

本日、大阪都構想を巡っての住民投票実施

2015-05-17 01:04:05 | 日本政治
泣いても笑っても今日の結果で決まるわけだが、
そもそもこの企画自体、過去に何度も否決されているものであり、
仮に今回、Noを叩きつけられたとしても、また新たに提案がされるのだろう。

橋下は何度も都構想を投げかけることができるが、
大阪府民にとっては1回でもYesになったら、二度と後戻りが出来ない。


自民党が反対しているせいか、普段は保守派であろう人間も批判的な意見を寄せている。
冷静に考えれば、こんな提案、受け入れられるわけがないのであるが、
今の大阪は維新の会が大手を振って闊歩している次第であり、正直、不安だ。


ここ何日か、橋下は得意のメディア戦術で自身の正当性を主張してきた。
大阪のおばちゃん達がはたしてその戦術にごまかされないか・・・杞憂に終わって欲しいものだ。

ガセネタ説が濃厚になる北朝鮮粛清報道

2015-05-16 00:53:20 | 北朝鮮
韓国政府は、北朝鮮のテレビで、処刑されたとする
北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が登場する映像が
未だに放送されていることから、玄氏の処刑に関する情報を詳細に分析する必要があると考えている。


これより先、聯合ニュースは、韓国の国家情報院の情報として、
玄氏が軍の行事で居眠りし、金正恩第1書記の指示に従わなかったとして銃殺されたと報じた。


しかし北朝鮮の朝鮮中央テレビでは、処刑されたという玄氏が登場する映像が連日放送されており、
専門家の一部は、韓国の情報機関が報告した情報の信憑性に大きな疑問を抱いている。



聯合ニュースによると、北朝鮮ではいこれまで、粛清した人物を映像などから削除し、
痕跡を消すのが通例だったという。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150515/337650.html#ixzz3aDtOOlHe



国情院の情報は怪しいと言った矢先に、このニュース。
そのうち、本人がテレビの前で俺は生きているぞと発言するかもしれない。