玉のこし

　玉のこし　　　（２０２３年２月５日）

　昭和４８年発表の、『狙い撃ち』という歌で。
　『今に乗るわ。玉のこし』と歌うのだけど。

　『なぜ、玉のこしというかと言うと。玉には腰がない。つまり、「乗るのが難しい」という意味』と書いていた人がいたけど。

　昭和４８年の時、女性が豊かな生活を送ろうと思ったら、『乗るのが難しい』ものに乗らないといけなかった。

　でも。

　バブルの頃、何もかも良かったと思うのは間違いで。
　バブルの頃より、バブル崩壊後５年後の方が、海外旅行者数は多い。
　バブル崩壊後５年後ぐらいには、『ちょっとお金を持っただけの一般人』が、望めば、海外旅行に行けるようになっていた、と。

　小泉さんの、新自由主義経済を支持したのは、日本国民であって、自民党の国会議員ではないと思うけど。
　で、新自由主義経済とは何かといえば、『消費者の都合』と言う事で。

　バブルの頃までは、酒は、個人の酒屋でしか買えなかった。
　で、それを規制緩和とか言って、大規模店でもスーパーでも買えるようにした、と。
　それが新自由主義経済の思想、と。
　働く側の都合より、消費者の都合を考えるのが、新自由主義経済と言う事で。

　アーリーリタイアとか、ＦＩＲＥとかうるさいけど。
　だけど、結局問題は『ただの一般人』でも、『働かない生活』が出来るような世の中になったと言う事で。

　『戦前の富の１％を所有するより、現在の富の１％を所有する方が難しいはずだ』と。
　『インフレを考慮に入れても、戦前より、今の方がＧＤＰは多いはずだ』と。

　今は、『乗るのが難しい』たまのこしなんて乗らないでも、望む生活が出来ると。

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