名誉を手にいれた

　名誉を手に入れた

　『日本で、品種改良して作られた、いちごの品種が、韓国とか、東南アジアとかで栽培されている。品種改良には、１０年かかる事もあるのに』と昨日のテレビで言っていた。
　だけど、昔、『ヨーロッパの品種改良した植物を作る会社は、その種から、一世代しか、育たない、植物を売っている』と書いていた人がいた。
　日本のイチゴの品種が他国で栽培されるのは、苗から、別の苗が出来るからで。
　そういうのが嫌なら、種だけ売って、その種から１世代しか、育たないような種を売るしかない、と。
　
　だけど、『種なしスイカの種というのはあるが、一世代しか出来ないから、農家は種無しスイカを作りたがらない』と。（毎年、種を買わないといけないから）。
　
　だけど、日本が品種改良して作った作物が、韓国とか東南アジアで栽培される事は間違った事なのだろうか、と思う。
　結局、それは韓国と東南アジアにとっては良い事だから。

　日本で、品種改良した作物を作った人は、「金は手に入らなくても、名誉は手に入れた」のだと思う。

　日本だけが豊かになる世界と、日本も世界も豊かになる世界どちらが良いですか。

　昔、『学者は、金は手に入れられないけれども、世界の人達の為になる事をしたから、名誉を手に入れられるのだ』と書いていた人がいたが。

　ゲノム編集の開発者の話で。『ノーベル賞を取るような研究者は通常、金は手に入らないが、ゲノム編集の開発者は、金も、ノーベル賞という名誉も手に入れるかも知れない』と書いていた人がいたが。
　でも、多分、『それは珍しい事』で。通常、『ノーベル賞を取るような研究者は金を手に入れられない』と。

　日本の作物の品種改良をした人達は、「金は手に入らない」かも知れないけれども。「世界の人達を幸せにした」という名誉は手に入れた、と思う。韓国とか東南アジアの人達が、その事について、どれだけ、素晴らしいと思っているかは別として、と。

　でも、本当に、「日本だけが豊かになる世界と、日本も世界も豊かになる世界と、どちらが良いのでしょう」と思う。
　本当は、『日本だけが豊かになる世界』より、「日本も世界も豊かになる世界」の方が良いよね、と思う。

　昔、琉球、沖縄の話で。中国から琉球へ帰る船で、『こっそり、サツマイモを持って帰った』と。『本当は、中国から、農作物を持ち帰るのは違法だけど』と。
　そのサツマイモを持ち帰る行為を『琉球の英雄』みたいな言い方をしていたけれども。（テレビドラマの話）。

　日本の品種改良された農作物を自国に持ち込む行為は、その国にとっては、英雄行為かも知れない、と。

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