日本人って、言っている事を観察していても、何を考えているのか、さっぱり分からない民族だけれども。やっていることを見れば、何を考えているのか、分かる、という民族だなあと思う。
ドイツ人が、『日本人のエリートは議論が出来ない』と言っているそうだけれども。しかし、そもそも、日本人は、議論することが嫌いなのだから。当たり前である。
ある人が、『そこの店が、まずい対応をしたからと言って、店に抗議をするのは、間違った人である。正しい人は、二度とその店に行かないだけの事である』と書いていたが。
それは、普通の日本人の行動である。店の食事がまずかったからと言って、その店に抗議するのは、クレーマーに近い人間だけである。普通の日本人は、その店に二度と行かないだけの話である。外国の人は、店に抗議するが、その店にまた来るそうである。でも、日本人は、抗議は、しないが。二度とその店にはいかない。それが日本人にとっての、正しい行動であるということで。
日本人は、表面的には、抗議しないから。大人しい、騙しやすい民族に見える。しかし、二度とその店を利用しないという態度に出るから。日本人が何を考えているかを知るのに、日本人の言動を追いかけても、何も見えない。しかし、行為を見れば、何を考えているのか、明白である、という民族なのである。
表面的には、芸能人に関する生活保護不正受給事件に関する報道は消えてしまった。でも、この事件のせいで、生活保護に対する認識が、大きく変わってしまった事は、否定出来る人はいないと思う。今までは、生活保護受給希望の人達に対して、『生活保護の受給は、そんなに甘いものではありませんよ』と言っていた人達が。『あんな金持ち芸能人の親でも、生活保護を受給されるのが、正当な行為と言う事は、あなたの、受給も正当な行為かも知れませんね』ぐらいの皮肉は言いたくなってしまう。結局、どんなに言い繕ったって、真実は曲げられない。ヘンテコ、工作員の連中が、いくら、工作行為をしようとしたって。
結局、反対行為として、何が意味ある行為だろうかと考える。ネットを検索すると、『河本さん等をテレビに出す番組に対してＣＭを出す企業に対して、抗議する人達がいて』とかいう話が出ているけれども。しかし、冷静に、自分がその行為をするかと言う事で、考えたら、テレビＣＭを出す企業に抗議するのは、その企業に対して、迷惑な行為な気がする。でも、河本さん等と、その行為を支持する芸能人が出たら、テレビチャンネルを変えるとか、そのテレビ局に電話で抗議するとか、そういう行為は、普通の人が出来る、正当な行為のような気がする。
視聴率を測る機械は、人口の１％も持っていない。しかし、視聴率は、１分単位で、調べられているから。河本さん等の行為を犯罪ではないと主張する自称芸能人の人達がテレビに出た瞬間に、チャンネルを変える行為を大勢の人がしたら。テレビ局は、その自称芸能人の人達を、テレビ番組から外さざるを得ないであろう。
結局、２ちゃんねるの人達が主張するほどには、事態はすぐには変化しないであろうが。普通の日本人は言論でごまかす事は出来ても、行動に出るから。結局、毒冷凍食品事件で、中国政府が何カ月も経った後に、中国人の犯人を示さざるを得なくなったように。何カ月も経った頃、生活保護の不正受給に関わっている芸能人の名前を出したという理由で、片山議員を個人攻撃した自称芸能人の連中は、全部、テレビから消えていると思う。一般市民という日本人視聴者を、言論だけで、ごまかすのは、恐らく、無理でしょう。
