貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

「栢の露」とは?

2020-12-01 16:16:05 | 日記

「栢の露」とは?

令和2年12月1日(火)

 いよいよ師走。

今年も余すところ一ヶ月。

 コロナは益々猛威を振るい、

第三波!

 我を含め、高齢者は気をつけよう。

 

芭蕉の句は、

「西行の 

  草履もかかれ 

     栢の露」 。  

 芭蕉句碑の説明、碑表には、

<句は、「笈日記「泊船集」「蕉翁句集」

(貞享5年とする)に収録されており、

いずれも「画賛」と題している。

 おそらく松を画いた絵に賛を望まれた

折の吟と思われる。

 露のしたたりそうなみずみずしい松

が立っている、この松の木かげに

西行が立ち寄り、長旅ですで

すり切れた草鞋などがかかって

いたら一層風情があるものを、

の意である。

 なお「栢の露」は「松の露」が正しい。

 寺内にある「西行塚」に因んで、

西行塚

西行を敬慕した芭蕉の句碑の

建立が企画されたものであろう。

つづく。