貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

人生のスタート決意の句!青年芭蕉

2020-08-30 14:08:58 | 日記

人生のスタート決意の句!青年芭蕉

令和2年8月30日(日)

  中央区の芭蕉句碑探索三つ目。

 三越日本橋店の近くにあり。

 定食屋さんとラーメン屋さんの

間にある老舗の佃煮屋。

 それが元祖佃煮「金鮒佐」。 

 その店先に句碑あり。

 店の造りとマッチング!

 句は、

 「発句なり 

   松尾桃青 

     宿の春」 

           桃青

 当時、ここは小田原町と呼ばれている。

 1672年(寛文12年)、29歳の芭蕉が、

故郷伊賀上野から江戸にやってきて、

8年間住んだ処。

 芭蕉は、当時「桃青」と称し、

日本橋魚市場に近い繁華街の小田原町を

拠点にし、俳壇の地位を固めていく。

 1678年(延宝6年)に、俳壇宗匠として

独立。35歳の若さである。

 句碑の句は、宗匠となった翌春、

迎春の心意気を詠み上げた句。

 自己確立の句ともいわれている。

 青年(?)芭蕉の宗匠人生スタートの決意が

伝わってくる。

 解説書付き。