走りながら充電せよ その2 憧れのスナック洋子

充電しながら走りぬけろ　その2　憧れのスナック洋子
　本当のスナックの名前は違うけれけどね、福井の街を夜歩いていたら、みぞれだぜ。寒くて東京ではほとんどなくなった、スナックという店が怪しく赤いネオンを点滅させていてさ。入ってみたら満員。実はカニを食おうと居酒屋に行ったんだけれど、全部大満員。スナックならと思ってね。満員だから出ようとしたら、レポーターの東海林のり子みたいなママがすっ飛んできて、ほらアキちゃん。山下さんの隣に席作ってと怒鳴り、山下さんははじかれたように席を空け、そしてボクは座らされて、カラオケの機械を渡された。ほら何にしますのお客さんってアキちゃん。そうね銀座の恋の物語かなんて言うほど、ワタシ勇気はなく、ただ渇きものを口に運ぶだけ、酒を飲むとスナックというのは女の子がお代わりをすぐドボドボと入れてしまう。みんな一生懸命やっているし、福井のサラリーマンの人たちが盛り上げようとがなりたてているけれど、もうダメ。お勘定というと、えっもうお客さん終わりなのぉって、定石通り。
福井の夜は更けゆく。

走りながら充電せよ その1永平寺

充電しながら走りぬけろ　その1　永平寺
　正月は嫌な予感があったので，（その予感は的中したんだ）暮れのうちに、福井県永平寺へ行ってきた。その寂しさは想像以上であった。寒くて雪で沈鬱な雲が空を覆い、ふーんというところだった。一番の温泉、芦原温泉はストリップ小屋とゲームセンターがあって当然誰も入っていない。
人なんか歩いていねぇ。町の温泉だって地元のじぃちゃんばかり。
まっ今年を考えるには良い場所かなと思った。東尋坊なんか本当に死にたくなるような場所であった。永平寺、修行だって、ここじゃ座禅しかやりようがないよな。比叡山とか高野山なら山岳を走るように抜けて滝に打たれるのもありだけれどもね。ここじゃ悪行を犯した坊さんを東尋坊に突き落とすことくらいしか本当に何もねぇ。