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タイ政治対立 ②いまだ衰えないタクシン人気

2014-02-06 08:00:00 | 海外ネットワーク
2月2日 NHK海外ネットワーク

「タクシン氏を愛している。
 いつ戻ってきても飛行場まで迎えに行く。」
「タクシン氏は発想力も実行力もある。
 貧しい人を救ったのは彼だけだ。」
首相在任中(2001~2006)農村の活性化や低所得者層の支援に力を入れたタクシン氏。
北部や東北部の農村地帯で絶大な人気を誇った。
(タクシン首相《当時》)
「困っている国民はたくさんいる。
 今できることからやろう。」
失脚後も根強い支持を集めている。
地域ぐるみでタクシン派を支持している村はシンボルの赤い色のTシャツから「赤シャツ村」と呼ばれている。
その数は今では2万か所以上にのぼっている。
東北部の赤シャツ村で村長を務めるサンコム・スワンヴィロードさんはタクシン派の熱心な支持者である。
(“赤シャツ村”村長 サンコムさん)
「タクシン氏のことを100%信頼している。
 彼がこの国に戻ってくるならすべてを犠牲にしてもいい。」
なぜ今も強く支持するのか。
タクシン政権が2001年から全国の村に支払った300万円の補助金のおかげでこの村も潤ったからである。
道路や水路が整備され生活は大幅に改善された。
(サンコムさん)
「タクシン政権になって家を改築できた。
 月収が20万バーツ(約60万円)になった時もあり車も買えた。」
今では村人のほとんどが車を持つまでになった。
また村の特産品タイシルクによる収入も増えた。
タクシン政権が村ごとに特産品を決めて生産を奨励し国内外で販売する「一村一品運動」を実施したからである。
それまで近くの村で物々交換されるだけだったシルクがいまでは日本や欧米にまで輸出されるようになった。
「収入が増えてうれしい。
 だから一生懸命働いている。」
タクシン氏がもたらした豊かさを守りたい。
サンコムさんはタクシン氏の妹インラック首相率いる政権の動向に注目している。
この日は村の仲間と議会選挙に向けた話し合いを行った。
「私たちの候補者は苦戦しているが“赤シャツ”は団結しなければならない。」
「大丈夫。
 この村はまとまる。」
投票を目前に控えた日 村の候補者を応援しようと集会にかけつけた。
(サンコムさん)
「ステープ元副首相の主張は実現できないことばかり。
 今の政府を守るため
 インラック首相を救うため皆で知恵を出し合っていく。」
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