2月2日 BIZ+SUNDAY
新興国シフトを強める日産。
去年1年間に新興国で生産した自動車は256万台にのぼる。
日本国内の生産を大きく上回っている。
いま力を入れているのがインド。
新興国向けに専用ブランド ダットサンを復活。
日本円で65万円以下という低価格を売りに拡大する中間層を獲得しようとしている。
しかし頼みにしていた新興国市場がここにきて大きく減速。
業績見通しの下方修正を余儀なくされた。
Q.日産は新興国市場の減速を受けて今年度の業績予想を下方修正した。
新興国市場の先行きをどこまで懸念しているか?
(日産自動車 カルロス・ゴーン社長)
「去年 逆風に直面し若干苦戦したのは事実。
ただ新興国への投資は続ける。
チャンスが目の前にあるのだから。
楽観している。」
Q.新興国の先行きに強気なのはなぜ?
「自動車業界で最も重要な指標は1000人あたりの自動車の保有台数。
アメリカは700台 日本は600台 ヨーロッパ500台 ロシア300台 ブラジル200台 中国100台。
そしてインドは20台。
この数は増える。
市場の見方は短期で見るかそれとも中長期で見るかで全然違う。
見る指標も違ってくる。
やはり中長期で見る場合は自動車の普及率やインフラの整備の度合い 生活水準や人口動態を見る。
すべての指標が上向きならば躊躇なく投資するべき。」
日産は世界最大の自動車市場となった中国で積極的に事業を拡大してきた。
現在日本メーカーの中でトップのシェアを獲得している。
しかし日中関係は緊張した状態にあり1月のダボス会議でも高い関心を呼んだ。
(世界経済フォーラム クラウス・シュワブ会長)
「世界からは靖国神社への参拝が中国や韓国との関係を悪化させたように見えるが。」
(世界フォーラム 安倍首相)
「中国との関係は最も大切な二国間関係のひとつであり
さまざまな課題があるからこそ首脳間の話し合いを胸襟を開いて行いたい。」
Q.日産にも日中関係悪化の影響が出ている。
どう見るか?
「安倍総理は今回 日中関係の重要性について語った。
我が社のためだけでなく日本の産業界のためにも強固な日中関係が必要だと常に訴えており
理解いただいていると考えている。」
Q.中国経済が回復しているという実感はあるか?
「毎年ダボス会議で
『今年は中国にとって厳しい年になる』と聞いてきたがそうはなっていない。
中国は成長する。
潜在的な需要が膨大にあるのだから。
一昨年の数字で車を買った人の90%以上が初めて買った。
車を買うことが夢でお金もあるという人がたくさんいる。」
Q.新興国で事業を展開するうえで何が重要か?
「今日の新興国は明日の先進国。
何が言いたいかと言うと今日のナイジェリアは明日のヨーロッパ。
今日のブラジルは明日のアメリカだということ。
新興国を単なるリスクとして見てはいけない。
チャンスとして見よう。
日本企業は新興国市場でやるべきことはまだある。」
新興国シフトを強める日産。
去年1年間に新興国で生産した自動車は256万台にのぼる。
日本国内の生産を大きく上回っている。
いま力を入れているのがインド。
新興国向けに専用ブランド ダットサンを復活。
日本円で65万円以下という低価格を売りに拡大する中間層を獲得しようとしている。
しかし頼みにしていた新興国市場がここにきて大きく減速。
業績見通しの下方修正を余儀なくされた。
Q.日産は新興国市場の減速を受けて今年度の業績予想を下方修正した。
新興国市場の先行きをどこまで懸念しているか?
(日産自動車 カルロス・ゴーン社長)
「去年 逆風に直面し若干苦戦したのは事実。
ただ新興国への投資は続ける。
チャンスが目の前にあるのだから。
楽観している。」
Q.新興国の先行きに強気なのはなぜ?
「自動車業界で最も重要な指標は1000人あたりの自動車の保有台数。
アメリカは700台 日本は600台 ヨーロッパ500台 ロシア300台 ブラジル200台 中国100台。
そしてインドは20台。
この数は増える。
市場の見方は短期で見るかそれとも中長期で見るかで全然違う。
見る指標も違ってくる。
やはり中長期で見る場合は自動車の普及率やインフラの整備の度合い 生活水準や人口動態を見る。
すべての指標が上向きならば躊躇なく投資するべき。」
日産は世界最大の自動車市場となった中国で積極的に事業を拡大してきた。
現在日本メーカーの中でトップのシェアを獲得している。
しかし日中関係は緊張した状態にあり1月のダボス会議でも高い関心を呼んだ。
(世界経済フォーラム クラウス・シュワブ会長)
「世界からは靖国神社への参拝が中国や韓国との関係を悪化させたように見えるが。」
(世界フォーラム 安倍首相)
「中国との関係は最も大切な二国間関係のひとつであり
さまざまな課題があるからこそ首脳間の話し合いを胸襟を開いて行いたい。」
Q.日産にも日中関係悪化の影響が出ている。
どう見るか?
「安倍総理は今回 日中関係の重要性について語った。
我が社のためだけでなく日本の産業界のためにも強固な日中関係が必要だと常に訴えており
理解いただいていると考えている。」
Q.中国経済が回復しているという実感はあるか?
「毎年ダボス会議で
『今年は中国にとって厳しい年になる』と聞いてきたがそうはなっていない。
中国は成長する。
潜在的な需要が膨大にあるのだから。
一昨年の数字で車を買った人の90%以上が初めて買った。
車を買うことが夢でお金もあるという人がたくさんいる。」
Q.新興国で事業を展開するうえで何が重要か?
「今日の新興国は明日の先進国。
何が言いたいかと言うと今日のナイジェリアは明日のヨーロッパ。
今日のブラジルは明日のアメリカだということ。
新興国を単なるリスクとして見てはいけない。
チャンスとして見よう。
日本企業は新興国市場でやるべきことはまだある。」