メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

メイおばさんの賄い飯~小豆島のお素麺

2016-06-15 23:53:19 | 日記
小豆島から素麺とお醤油が届きました。


小豆島と言えばまずメイおばさんが思うのはオリーブとオリーブオイルですが

「小豆島でオリーブ、素麺、佃煮と並ぶ名産品である醤油」

だそうで、こんなお手紙が付いていました。

「小豆島は昔から醤油造りに欠かせない麹の発酵に適した温暖な気候と良質な塩の産地であり、400年前から醤油造りが行われています。そして、江戸時代には、大豆や小麦などを運ぶ北前船の中継地となっていたため、醤油に必要な材料が集約する場となり、それ以来小豆島は醤油の一大生産地として発展してきました。

長年受け継がれている昔ながらの醤油蔵では、今でも『木桶仕込み』による醤油造りが多く残っています。年月を経た木の樽に棲みついている百種類もの良質の酵母菌や乳酸菌の助けを借りながら、職人が手を入れてじっくり熟成させることによって、添加物を一切使うことなく大変美味しい醤油が出来上がるのです。現代では機械化が進み木桶仕込みによる醤油造りを続ける蔵はとても少なくなりましたが、小豆島では今でも伝統の醤油造りが続けられています。」

そこで作ってみましたよ。
まずはおひとり様の「まかない飯」いえ「まかない素麺」を!

素麺をささっと茹でて
冷たい汁に浸したり、暖かい汁に浸したり

「400年も前から受け継がれた伝統の手練り製法によって麺の熟成を見極めながら、2日かけて丁寧に1本1本延ばすから、のど越しがつるつる、モチモチなんです。」

という言葉のとおり、確かにつるつる、確かにモチモチ。

ああ、そう言えば角田光代さんのあのせつない小説
永作博美さん主演で映画にもなった「八日目の蝉」にも
誘拐した少女と人目忍んで住みついた小豆島で
素麺工場で素麺を延ばす誘拐犯の女性の姿がありました。

さて、前置きが長くなりましたが
メイおばさんの「おひとり賄い素麺」ですが

これはシンプルに冷たい汁で


こちらは冷蔵庫でたまたま見つけたオクラとミョウガと油揚げ
そして油揚げとほとんど見分けがつかない卵焼きの細切り(笑)を
暖かい汁に浸した素麺の上にたっぷりと。


偉大なる料理研究家、岸朝子さん流に言えば
はい、どちらもおいしゅうございました。

かくして素麺とビールの季節が始まりました。


読んでくださってありがとうございました。
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