シアトルでもワシントンでも
年々ますます増えてきているように見えるのが「PHO」のお店。
お寿司よりも、ラーメンよりも、うどんよりも。
そしてこの「PHO」というベトナム麺
なぜか時々むしょうに食べたくなったりするのです。
最初は戸惑っていたあの山盛りの生もやしもミントの葉も
いつの間にやらそれらをたっぷり麺の上に乗せて
食感と香りを楽しむようになりました。
メイおばさんがシアトルでほぼ毎日のように買い物に行く
スーパーマーケットの駐車場には
ぐるりといろいろなお店が並んでいます。
クリーニング屋もUPSも、ペットのお医者さんも
大きなドラッグストアも、レストランも、、、、、
ちなみにUPSとは、郵便局のように荷物も書類も送れて
コンビニのようにコピーもできるし
USBを持って行けば印刷もできる
とても便利なチェーン店です。
中でも気になっていたのがこのお店。
なぜって、こんな素敵な名前なんですもの。
「Tangerine Tree」
オレンジでも、グレープフルーツでも、レモンでもなくタンジェリン
学校で英語を習い始めた何十年も前の少女の頃に
とにかく夢中になったのが「The Beatles」
メイおばさん、今では日常語として使っている英語ですが
基本はすべてビートルズ。
何十曲もの歌詞の英語をやみくもに覚えたものでした。
そして、クリスマスプレゼントに両親から買ってもらった
おもちゃのようなレコードプレーヤーで
お小遣いをためては買ったビートルズのレコードに針を落としました。
何しろCDなんてもののない時代ですからね(笑)。
中でもこの「タンジェリンツリー」が冒頭に出てくる歌
「Lucy in the Sky with Diamonds」は大好きな曲のひとつでした。
Picture yourself in a boat on a river
With tangerine trees and marmalade skies
とても不思議な歌で
曲名の中のLとSとDを取って
「LSD」つまり一種の幻覚剤と結びつけた解釈も多かったように覚えています。
そんな歌なのですが、同時にとても美しい歌でした、
以来、タンジェリンツリーという言葉を目にしたり、耳にしたりすると
ビートルズの歌が思い出されて
とてもロマンチックに、とてもノスタルジックになるのです(笑)。
さあて、やたら長い前段になってしまいましたが
ここからが本題です(笑)。
思い切って
いつも気になっていた「Tangerine Tree」の扉を開けてみました。
足を踏み入れてみれば
どこにでもあるような気取らないベトナム料理のレストランです。
ビートルズのあの歌なんてまるで似合いません(笑)。
そこでメイおばさん、ビーフのフォー(PHO)を注文しました。
特になんていうこともない、ただのフォーでした。
けれども、頭の中ではあのビートルズの名曲が
繰り返し流れていました(笑)。
かたやこちらは大学街のベトナム料理店。
この夏、親友二人が日本から訪ねて来てくれて
文字通り姦しく3人で町を歩き回っていたのですが
ワシントン大学のキャンパスと美術館を訪ねた折に
お昼ご飯に飛び込んだのが学生で賑わう「PHO」のお店でした。
春にはロンドンのちょっとお洒落なベトナム料理のお店で
大勢でテーブルを囲んで「PHO」を食べました。
思い出は次々とつながって、たくさんの「PHO」が蘇ります。
いつも思うのですが、食べるってただ食べるのではなくて
どんな想いで、誰と一緒に、どんな風に、何を話しながら、、、、、
そんなこともとても大事!
タンジェリン:ポンカンやデコポンと同じ仲間にあたります。赤みを帯びた濃いオレンジ色が特徴です。皮は温州みかんより固く、オレンジの様ではありますが、オレンジと比べとても剥きやすいです。味もオレンジというよりみかんの味が強く、甘み酸味共に濃くジューシーです。(旬の食材百科より)
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