植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

友達はどこでできるのか 花友・犬友・印友

2023年04月25日 | 植物
ワタシの家内はそこらではなかなかお目にかかれないほどの愛犬家で、亭主であるワタシそっちのけで可愛がっております。甲斐犬である「スミレ」が当家に来てまもなく3年になります。彼女の生活は、スミレの規則正しい日常を維持することが前提であります。朝は7時前に散歩させ、夕方にもう一度散歩、19時半には最後のおしっこタイムで外に連れ出します。

ワタシの家は相模川の沿いにあり、道一つ隔てて遊歩道・土手であります。早朝から散歩やジョギングで多くの方が夜まで行き交うのです。そこで、家内たちは犬の散歩仲間が形成されているそうであります。メルちゃんやいくらちゃんやなんやらちっこい愛玩犬を連れた奥様方に、狩猟犬で真っ黒な、いかついスミレがおやつをくれるのでおとなしく待っているそうです。彼女たちのことを「犬友」と呼び、町内の出来事から、世間の様々な事柄の情報交換を行い意見交換も交わすのだそうです。非常に正確性が高くリアルタイムで地域のコミュニケーションの場と言えましょう。井戸端会議とも呼びますが。

昨夜は地方選挙の話題になり、二人立候補した市長は誰に投票したとかを実名で言い合うそうです。「画数が全然違うから、後方で見ている立会人は誰に投票したかすぐわかるよね」とか「私はいつもひらがなで書くことにしてるのよ。だから今回はおちあいひろみつ」「えっ、それってなんか違うんじゃない?」などと、愚にもつかない会話の中で、すでに開票前に誰が当選したか想像がつくのです。

ワタシは以前から「グリーンスナップ(GS)」という投稿サイトに参加していて、植物をメインにした写真を毎日投稿しています。残念ながらここ1年ほどは公私にわたって多忙を極め、体調も思わしくなくて、お休みをしていたのですが、4月に入って再開いたしました。植物や花・ガーデニングを愛する人たちのコミュニティなので、投稿写真を介していろんなコメントを上げることで、顔も名前も知らない人と仲良しになります。これを「花友」と呼んでおります。ワタシも幾人かの花友さんが出来て「篆刻印」を彫って差し上げたり「書」をプレゼントしたりしているのです。

GSを再開したら、覚えていただいた方も大勢いて、ありがたいコメントなどを頂戴しております。中にはワタシの最近半紙に書いた行書の写真を見て「少し字が元気がないように見える。体と書は一体で、体調を表しているのでしょう?。」と心配してくれた花友さんもいらっしゃいました。

昔は、面と向かって話をし、電話で連絡する、手紙を書くというのが友情を交わす手段でありました。少なくとも知り合いになるためには誰かに紹介されたり出かけて、何かの団体やグループに入ってはじめて友人を作ることが出来ました。しかし、最近はインターネットが生活の隅々まで普及し、インスタグラム・フェイスブック・ユーチューブなどある程度の個人情報を開示するツールから、チャットや各種のSNSを通じて全く知らない方と「匿名性」を前提にコミュニケーションがとれるようになりました。

そのおかげで、自分の趣味を広げや同好の士との情報共有という手段が大幅に増えました。今は書道チャットで様々な書に関する知識を得る手段となり、自分の諸作品や篆刻を公表して意見やアドバイス・評価を受けることができます。また書道チャットで知り合った方に20人ほどワタシが印を彫って差し上げることもできました。無論、原則「ただ」、利益にはなんの興味もないので無料で提供してきました。そんな方たちとはグループlineにお招きして篆刻や書道に拘らない普段の生活を開示したり、お互いに相談に乗ったり仲良いグループとなっています。実際、そのうちお二人の方とはお会いしております。それに派生して「篆刻チャット」にも参加するようになって先生・篆刻家さんとも知己を得ることができ、篆刻の技量向上に大きく役立っております。こちらは「印友さん」と呼んでおります。

ただ残念なことに篆刻チャットは、最近新たに参加した方々が、硯と墨(ヤフオク・メルカリ)の出品物を見つけては、これはどういう出自だろうとか、安いか高いかなどと夜中までやりとりするようになって「嫌気」がさしたのです。自分が興味を持った硯や古墨を買うべきか値打ちがどうだ、とかをチャットのメンバーの知識に乗じて値定めする、という浅ましい意図が見え見えなのです。

チャットというのは基本的にはあるテーマや趣味を目的として集まった集団で自由に意見交換し合うので、何を書き込もうが勝手ですが、自己の利益だけを満たすために利用されるのは趣旨が違う、と思って静かにそっと「抜けて」しまいました。何か意見を出して、自分がこういう理由で離れる、といった書き込みをしたら不愉快に思う人・困る人もいると思いましたから。またそのうち復活参加するつもりでありますが。

さて、ワタシの仕事場から国道を隔てた一戸建てに日本人の旦那さんと外国人の奥様が住んでいます。奥さんはガーデニングに熱心で、さほど広くない敷地内に、ぎっしりと植物を植えています。春にはソメイヨシノがが咲き、数週間前までは二階家の中段にずっと這わせた「藤」が見事に咲いていて道行く人が足を止めるほどです。国道沿いの歩道の植え込み(公有地ですね)にも、自分の花壇のごとくレンガなどで囲い小木や草花を植えています。

うちの店舗建物を建ててから10年になりますが、他所の町内の人で、国道の向こうなのでこれまで一度も口をきいたことはありません。顔も名前もわかりません。ところが、先日の投票日の朝、投票所に行くために横断してその家の前を通った時、思ってもみない状態に気づいたのです。

それは本ブログで紹介した横綱級の凶悪な雑草「畑ニラ」であります。いったん蔓延ると球根とそのまわりに分球する「鱗形(リンケイ)」 を際限なく増やし、ほかの植物を駆逐するとんでもない外来植物です。しかも花を咲かすと無数の種を形成し風に運ばれて近隣に勢力範囲を広げ、駆除が非常に困難になります。

これがあろうことか、そのお宅の花壇にぎっしり・びっしりと広がっておりました。栄養が行き渡っているせいか、葉っぱは長く伸びて40cmほどの高さの花壇から歩道にまで届いておりました。時節柄、香りのいい白花が無数に開花しておりました。!!!!!これはダメだ!、これが国道を超えて、うちのお店の隣の敷地に咲いて、3年ほど前からワタシの果樹園コーナーに発生するのを発見していたのです。外人さんのお宅の畑ニラが、発生源かどうかはもちろん不明ですが、自分の記憶と観察では、西の方角(つまり国道の向こう)から徐々に東に向かって生息域が広がっているのです。

つまり、ワタシが泣き泣き毎年毎日のように畑ニラの駆除をしているのに、道一つ隔てたお向かいでは花壇に、あたかもグランドカバーのようにその凶悪な雑草を育てていたのでありました。

投票を終えたワタシは、迷わずそのお宅に向かい、チャイムを鳴らしました。外人の女性が出てきました。こんな間近で欧米系外国人の顔を見たのは生まれて初めてかもしれません(笑)。早速、この雑草がどれだけ危険で近所迷惑なのかをやんわりと説明しました。もし意図的に育てているのでなければ、対策を取ってほしい、必要なら自分が手伝うと申し出したのです。人の家で何を植えようが、その家の勝手ですから下手するとトラブルになります、ましてや相手は外人さんですから。

ドイツ人だと名乗る彼女の説明は「だいぶ前に勝手に生えてきて、そのうち手に負えなくなったので駆除できず放置している。秋には葉っぱを刈り取るくらいだ。花がいいにおいがするので認容している」でありました。
知らないおじさんがいきなり訪ねてきて「お宅の植物は増えて困るから処分してくれ、なんならワシがやってやる。」と言われて、はいそうですかとは言いませんわね(笑)

怪訝そうな顔をして、警戒している様子がありありとしていました。一応ご主人に、そういう申し出があったことを伝えてほしい、お向かいでガーデニングしているから必要があればいつでも声をかけてください、と言って国道を渡ってマイガーデンに戻ったのです。

その時、閃きました。

うちで育てているクサイチゴの収穫がピークで、たくさんなっています。それで、急いで片手の掌に乗るくらい十数個を急いで摘んで、とって返したのです。花壇に向かって当惑している外人さんに声をかけて、摘みたてのイチゴを食べてみるように勧めたのです。彼女は匂いをかぎ、じっと観察した後恐る恐る一つ口に入れました。するとゆっくりと彼女の表情が変わったのを感じました。故郷のドイツではこのベリーは取れない、初めて口にするものだということでしたが、プチプチした食感とほんのりとした優しい甘さを感じ取ったのでしょう。

そして、彼女が私に向かって手を差し出したのです。それは握手を求めるものでした。この瞬間、ワタシを信用し警戒を解いたのだと思います。彼女は名前を名乗り、ワタシは名刺を差し上げました。

それっきり言葉を交わしておりませんが、その日の午後、ご主人とお二人ですべての「畑ニラ」を花壇から取り除く作業をしていました。多分、良いきっかけとなったのでしょう。夕方には畑ニラの葉っぱで覆い尽くされていた花壇のレンガが、全部上まで見えるようになり、植えてあったモミジやオタフクナンテンなどが美しい姿を見せていました。

彼女とお友達になれたかは別にして、とりあえずは声をかけ、クサイチゴを植えていてよかったと思うのでした。
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日本人もメダカも ほっとけば減っていく

2023年04月24日 | 時事
ワタシがメダカをたくさん繁殖させていることを知っている友人が、よく訊いてくるのが「メダカがいつの間にか減っている」のだという問いであります。

答えは簡単「死んだから」であります。メダカの寿命は約3年、天寿を全うするまでに様々な原因で死にます。
①餌がない
②暑さでお湯が煮える
③水質悪化(フンや未消化の餌が腐敗する)
④頻繁に水替えする カルキ入りの水道水はメダカを弱らせる。
⑤移し替えなど世話をするときに起きる人為的事故
⑥外敵に襲われる トンボの幼虫(ヤゴ)、イソヒヨドリなどの鳥類
⑦何らかの原因でメダカのプールから飛び出す、集中豪雨で容器を越水して下水管へ流される
などなどであります。つまり寿命やアクシデントでかなりの確率で死ぬのです。従って、メダカを減らさないようにするためには、新たに買って補充するか、卵を孵して増殖させるかのいずれかになります。

今の時期にはメダカは産卵を始めております。しかし、卵を産んだからといってそのまま増えるわけではありません。メダカの成魚は口に入るものは何でも餌であると勘違いするので、孵化したての稚魚(針子といいます)も普通に食べるのです。卵は食べません。何故なら、卵はメダカの口よりちょっと大きいのです。

そこで肝心なのが、親のメダカたちから隔離することにあります。メダカを買い始めたころ、春になると毎朝、針子を探して掬い上げたのが思い出されます。物陰に隠れたり追いかけられてもなんとか逃げおおせた稚魚を網ですくって別容器で育てる、というのは楽しみでもありました。

しかし、これではいかにも効率が悪いので、メダカプールに産卵床を入れて、卵を産んだのを見計らって小さな孵化用の容器に移し替えることにいたしました。これで飛躍的にメダカの養殖が出来るようになったのです。また、水替えの時は、バケツでプールの水を汲んで、ステンレスのざるでメダカを漉して汚れた水を捨てていくのですが、この時卵は網の目を抜けないのでそのまま残ります。これを採取するのであります。

こうして、すでに今年も何十匹かは孵化しております。水温が上がるとメダカたちは食欲がまし、産卵が始まります。並行して水温が高いだけ、食べる分だけ糞も増えるので水替えの頻度を上げることになります。ここがポイントで、あまり頻繁に変えるのは水温や環境が極端に変わることでメダカにストレスをかけ、最悪弱ってしまします。また、せっかく太陽光で自然に発生した藻も捨てることになります。藻は、メダカたちにとっては食料なのです。量やカロリーは少なくても水中を泳ぐだけで自然とベジタリアンで食事していることになるのです。きれいな水でないと、としょっちゅう水を替えるのはメダカにとっては有難迷惑なのです。

さて、話は飛びますが、日本の人口が減り始めたのは2005年あたりのようです。2010年を過ぎてからはその傾向が顕著になっております。
「少子高齢化」最大にして重要な指針であります。ここで確認しておくべきは、人口が減ってなんでいけないの?今まで多すぎたのではないの、という疑問であります。ナチュラリスト・自然回帰派・懐古主義者さんなどは、昭和以前ののんびりとして貧しくても幸せだった、という一種の幻想を抱く人もいるでしょう。

しかし、この地球に日本だけならそれでもいいかもしれませんが、200か国の国家があり、とりわけアジア諸国は発展途上だったりとびぬけて経済発展や領土拡大に血道をあげる国家も多いのです。その中でちんまり「鎖国」をするのは実際不可能ですし様々な分野・いろいろな意味で取り残されることになります。

国家の盛衰は①領土 ②防衛 ③経済力(GDP) ④研究・開発力などによって、定まっていきます。とりわけ人口とその一人当たりの所得が大きく影響するのです。例えば、人間が生まれて死ぬまで凡そ2億円ほどの収入を得るそうです。子供一人が生まれると大人になるまでにかかる費用は高卒だと20百万円・大卒で30百万円位です。

子供一人が生まれると時間はかかりますが、直接的なだけでも費用の10倍近い経済効果が期待できます。税金の担い手・年金制度を維持するための働き手、というだけでなく、子供が大きくなり結婚して子供を産む、親から離れて家を買うなど間接的なメリットは計り知れません。経済が活性化して景気が上向き、企業業績も並行して上がり賃金も増えるという好循環を生みます。

子供が増えることが 最大の経済効果であり、子供を増やすことが最優先の政策であるべきなのです。

先に困窮家族に、子供手当5万円を支給するという選挙対策がとられました。そんなもので生まれる子供は増えましょうか?

日本の経済を腰折れさせ、少子高齢化・国際競争力の弱体化を招いているのは①消費税 ②非正規雇用の拡大にあります
「小泉構造改革 」の名のもとに「規制改革」非正規雇用が推奨され業種の縛りが撤廃されたのが、2000年初頭でした。収入が減り身分が保証されない若者が増えて「結婚できない」「結婚しても子供を育てられない」という層が急増したのです。

収入が増えないのに、消費税ばかり上がるから消費に使える実質的なお金が減ったから、景気が後退したままなのであります。

長寿化・高齢化というのは死ぬのを先延ばししているので、人口増加要因になるはずですが、それでも現在のわが国は人口が減るのであります。

政府や官僚はその多くが最高学府を出た俊英であるらしいです。
しかし、現在の人口+生まれる人ー死ぬ人=これからの人口、という小学生でもわかる算数を理解できないようです。メダカと同じ、卵を産ませて孵化させて育てることをしなければ、間違いなく減るのですよ。
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日本の放送 守るべきものと変えるべきもの

2023年04月23日 | 時事
以前から日本語がだんだん変質していることを危惧しています。
日本語に異変をもたらしてきた元凶の一つが若者言葉と携帯電話・スマホ・SNSなどの普及にあるように思います。言葉が変化したり新語が生まれ古臭い言葉が失われること自体は有りうべき事柄です。ワタシ達の世界で不変というものがあるとしたら「物事はすべてが変わる」という概念かもしれないとさえ思います。

 しかし、大事にすべきものや守るべき文化、習慣があるのも事実です。それは言語にも通じる考え方で、日本語を話す以上は、数百年も前から使われた言葉は今でもその意味を理解されるべきだと思いますね。しかし、先日何気なしに見た1960年以前の日本映画「大菩薩峠」は、片岡千恵蔵さん演じる机龍之介さんなどのセリフは、理解できないほど時代がかっていて、しかも言語不明瞭。時代劇なので時代考証した言葉とはいえ、日本語とは思えないほどの難解なせりふ回しでありました。

 若い娘の語彙能力のなさは驚異的といってもいいのです。彼女たちは本も読まず、字も書かず、ひたすらスマホに表示される予想単語を選ぶ作業にたけております。漢字不要、難しい表現も使わず、スタンプや絵文字の羅列を好むようです。一方で、仲間同士・若者同士でしか通用しない珍妙な言い方を多用するらしいのですが、残念ながら当方は関係なく触れる機会もありません。しかし「チョー」という接頭語はもはや共通語として浸透しているようです。意味は「超」から派生して非常にと意味を強める表現で形容詞や動詞の頭につけます。

先日民放のニュース番組を見ていたらアナウンサーが盛んに「サブスク」という言葉を多発していました。サブスクがどなたもご存じの共通語であるように振舞っていて、とうとう最後までその用語の説明することがありませんでした。ワタシは残念ながら「サブスク」をその時まで理解しておりませんでした。

ネットで調べてみると英語で「サブスクリプション(subscription) 」訳すと月単位などの定期継続契約を指すようです。昔で言えばNHK受信料や新聞購読、近年ではヤクルトの定期購入も該当しますが、以前はサブスクリプションなどとは言わず、月ぎめとか「継続でとる」という表現で間に合うし、だれでも理解できたのです。

最近では、これに代わってネット上でのサービスを継続契約し割安で利用できるサービスが増えました。ワタシも、ずいぶん前からWOWWOWの契約をしておりますし、パソコンのセキュリティーソフト「ウィルスバスター」もその部類でありましょう。せがれに勧められてDAZNというのに入っております。どこから料金を引かれているかも定かではありませんが。それらを称してサブスクと言い換える必要を感じません。日本人が知らなかったサービスやコンセプト、あるいは世界的にもそれまで存在しなかった発明品や機能が出てくれば英語もかまわないのです。しかし、日本語で十分説明できるものをわざと横文字にするというのが、マスメディアや上級国民の証だと思っているのでしょうか。

しかし・・、だから英語で読み替えて、しかも略してサブスクと称する必然性があるのか?それだけ社会にその言葉や概念が浸透して準日本語になっているのか?という疑問を払しょくできないのです。どうして誰にも理解できる「定期購買(視聴)契約」ではいけないのか。サブスクをきちんと説明できる人間・即座に理解できる人間が世の中の半数以上居るとは思えないのです。

最先端のニュースや情報を提供するという意気込みを否定するものではありません。しかし、ワタシのようなブログやSNSを通じて一年中社会の動き若者の動静を知る立場にある人間でさえ、にわかにピンとこないような言葉をあたかも流行語・トレンディーなシンボルとして使いたがるマスコミの姿勢はどうかと思うのです。

きれいな洋服を着たアナウンサーやアイドル然とした女性が出てきて他愛もないかけあいで報道番組を作り、BSなどはほぼすべてが再放送か古い映画、CMは本放送よりも長い時間を使って延々と通販の宣伝であります。公共の電波を使って世田谷自然食品やジャパネットの甲高い声の商品説明・絶叫を聞かされるとほとほと嫌気がさしますね。

ちょっと古いですが、人気の連続ドラマから「カベドン」という言葉があるのもずいぶん後になって知りましたし、それはその番組を見ていない半数以上の視聴者にとって共通することでしょう。鎌倉のバスケットの聖地で若者が集まるとか、NHKの大河ドラマのキャラクターがどうだ、とか「みんな知っていて当然」といった態度で放送するのをみて不思議でなりません。

大相撲を一体何人の人間が見ているか、それを知っていて夕方のメイン放送に据えているNHKの姿勢だってどうかと思います。視聴率は20%前後だと聞きますが、そのCHに合わせているのと実際に相撲を見ているかは別ものであります。晩御飯の支度をする奥さんは台所にいてテレビを誰も見ていない、そんなことのほうが多いのではないかと。
日本人の半数はNHKを週5分も見ていない、という調査報告があるくらいなのです。

昭和の時代は、娯楽が少なくテレビで提供される情報が大変ありがたかったのです。視聴率50%を超えるお化け番組もありました。例えば紅白歌合戦は1962年頃は80%(笑)、それがほぼ一貫して減少し、60年後の2022年には31%まで落ち込んでいます。これとて大晦日にそれだけのみんながNHKにかじりついているとは到底思えません。何十年も前の演歌や歌謡曲を歌った年老いて声も出ないような歌手など私ですら見たくありません。そもそも、男女平等で差別のない社会という現在に「男女が分かれて対抗して合戦する」という時代錯誤のコンセプトを、時代を先取りするはずの放送局が嬉々として放送することに、どうして疑問を持たないのか不思議でなりません。

一方、大相撲の力士は多くが若くして「糖尿病」だそうです。国技館の地下には専用の診療所があって、インシュリン注射をうけながら相撲をとるそうであります。こういうのは職業病とは言いません。体を不自然に大きくして「奇形」の力士をみせる「見世物小屋」であり、彼らはそのために一般人よりはるかに短命であります。最近の統計では62歳くらいだそうです。こういうのは人権上許されるのでしょうか?日本の伝統文化だから、NHKの看板番組だからいいのでしょうか?男性の平均寿命を20歳も縮めることの罪は・・・

だからNHKも嫌い、民放も観たくない、一つも面白い番組がない、というのが毎晩交わす家内との会話になっているのです。
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メダカの販売始めました 値上げも致しました(笑)

2023年04月22日 | メダカ
ワタシは、メダカの養殖もやっておりまして、仕事場の屋上で飼っております。その数は軽く3000匹を超えるでしょう。増えすぎるので知り合いの「かなちゃんの花屋さん」に3年前から売ってもらうことにしています。先週「そろそろメダカはどうですか?」とlineが届きました。


昨年は4月29日に一回目の納品をしたのでで10日くらい早いのですが、これも今年が暖かいせいかもしれません。昨年まで一回10ケースを持ち込み、だいたい1週間に一度くらいのペースで納品します。一個500円は破格の安値で、すぐ売り切れます。なにしろ人気の黒メダカ(オロチ)・赤めだか・ミユキ系メダカがすべて入ったミックスメダカ6.7匹入りなのですから。成魚であればオロチは千円から2千円位で販売されるのですよ。


ミユキ系


だいたい7月まで売っているようです。ワタシの記憶では取り分は半々、一個売れたら250円でありました。昨年100個売れて25,000円貰ったのかもしれないのですがよく覚えておりません(笑)。個人所得として申告する必要はありません。金額が少額で、明らかに当方の持ち出しで、赤字なのですから。新種の卵のオークションでの買い入れから餌代と容器代・水交換などの経費も大きいし、ワタシの人件費など出るはずもありません。ようは人助けであります。かなちゃんのお店で、少しでもお客や売り上げが増えればよし、安くて人気品種が買える愛好家さんも喜ぶし。

それで、今年は便乗値上げに踏み切りました。近所のホームセンターではミックスメダカ7匹で1400円ですよ。JAで繁殖用にミユキ系だけ5匹で500円で売られていました。それに比べたら安すぎであったのです。ワタシの情報網からは「転売ヤー」も多くいて、ワタシのようなお得な出品物があるとまとめ買いして高く販売することもあるようなのです。


売値を700円にして200円値上げいたしました。それでも3日で売り切れて、昨日朝にお代わりの10ケースを持ち込んだところであります。土日になればお客さんも増えるのです。ワタシの零細企業の定款には「メダカ販売・養殖」とか植物の栽培販売、などの取り扱い品目はありません。しかし、資格や許認可が必要でないものは、販売しても合法であります。

今年は、当社の売り上げに計上しようと思うのです。すると経費の範囲が広がりますね。餌代だけでなく業界調査目的の出張・メダカ業者との懇談・交際費などいろいろな名目で経費を計上できます。これまでワタシの会社は1円の売り上げのごまかしもなく、不正な支出もない極めて明朗な会計処理であります。おかげで、創業以来、毎年わずかながらも利益を計上して所得税などを納税し続けているのです。これが節税になればメダカの世話をするワタシの苦労も報われるというものであります。

今までは意識的に品種を混ぜて育て、同じ容器の中で繁殖させました。これによっていままで存在しなかった品種が生まれる可能性を考慮したからです。今年は、すこしずつ品種別にまとめた純粋種を増やすことにしようと思います。暇を見て一匹ずつ色別のプールに移し替える作業を行います。恐らく数千匹の混種のなかで変わった外見のメダカも出てきます。それはまた別にして増やし、安定したら卵をヤフオクに出品するというのも検討いたしましょう。誰も作出しなかった新種のメダカは何万円にもなるはずなのです・・
これを「出来ぬ新メダカの皮算用」と言いますな(笑)
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絶対に植えてはならない植物 特別編

2023年04月21日 | 植物
過去パート1~3まで絶対に植えてはならない植物を本ブログで紹介しています。なかなか人気の記事で為になる(笑)ので、この際リンクさせておこうと思います。



多少ダブりはありますが、過去10年のガーデニング生活、千種類ほどの植物を栽培して数えきれないほどの失敗を繰り返しました。その体験談なのであります。

結果として、いまだに悩まされている植物がマイガーデンに生えてきて「往生」しているのです。
勝手に生えて勝手に増える、雑草共通の特徴を持ちながら、なぜか「園芸品種」として売られている、その横綱級の植物が「ハナニラ(イフェイオン)」花言葉は「悲しい別れ」 であります。6弁の花びらが白・ピンク・青・薄紫で可憐で美しい花です。ネギ科ハナニラ属です。

その仲間である「畑ニラ」ネギ亜科:ステゴビル属、白い花は香りが良いのでついそのまま咲かせてしまうのです。花言葉は「素直なこころ」・・・ふざけんな!であります。


葉っぱがニラに似ていて、食用にならないこの二つは、前者が3,4月、後者が少し遅れて4月・5月に開花します。こいつらが凶悪な理由は①根が深くて容易に抜けない ②球根植物で、根っこの一種「鱗形(リンケイ)」 を形成し次々に分球する ③花の種が散らばって、どんどん生息範囲を広げることにあります。


こんな厄介で始末に負えない植物に、わざわざお金を出して植えた人の顔を見たい、と愚かな自分の顔を眺めているのです。

【その駆除方法】
草の根元を引っ張って抜く、という通常の草むしりではとうてい駆除できないのです。いまだにワタシは泣きながらこいつらの駆除で朝から「ねじり鎌」を振るっております。
1.いったんお庭に増え始めたとして、特有の長細い葉っぱを見つけたら、とにかくねじり鎌で5cmから10㎝の深さに刃を刺して、白い球根が見えるまで掘るのです。主根の廻りに鱗のように分球し始めていますから全部拾い上げます。面倒な場合はザクザク球根をぶった切る、のもありです。摘まみ上げたらワタシは憎しみを込めて、指で捻りつぶします。

2.花蕾を見つけたら、とにかくそれは咲く前に切るのです。指で簡単にぽきりと折り取ることができます。それだけでもだいぶ拡散を抑えることができます。これは隣の敷地だろうが何だろうがとにかく、種が風に運ばれてやってくるので草取りと思って近所で見つけたら切ってしまいます。

3.群生していたら、除草剤を出来るだけ濃くして撒く(他に影響が出ては困る植物がそばに無いことを確認して)であります。

その秘訣は「諦めないこと」「根気良く」立ち向かうことに尽きます。

更に大関クラスの厄介な植物が多肉植物「セダム」であります。
グランドカバーでもふもふにこんもりと広がるこいつは、増え始めると手に負えなくなります。暑さ寒さに強く乾燥にも強い。触るとぽろぽろ小さく切れて離れていって、それぞれが落ちたところから根を張るのです。手間がかからないといううたい文句で売られていますが、手間がかからないどころか増えすぎて駆除するのに大変手間がかかるのです。

さらに「稚児笹(チゴザサ)」。盆栽のお供にと小さなポットの苗を買って地植えしたのが運の尽きでありました。地中深く(20センチ以上)に地下茎を延ばしてどこまでも増えていきます。深いので根っこを見つけて引っ張ると切れてしまいます。すると残った地下茎はそのまま単独で根を張り芽を出します。竹や笹は絶対に地植えしてはならないのです。

最後が「草イチゴ」であります。野山に自生するラズベリーの仲間であります。ワタシはこれをゴルフ場から何度も採取しては植え、何度か失敗し数年がかりで繁殖させついに収穫できるまでになりました。凶悪な小さく鋭いとげが根元から葉っぱまであります。半ツル性で、地中に地下茎をどんどん伸ばして増えています。今やリンゴなどの樹木にからみつき這い上がって成長しております。「本来なら、絶対植えてはならない」植物の番付では張り出し大関なのです。
しかし、これは駆除対象にはしておりません。なぜなら、見た目が美しく「美味しいイチゴ」が生るからであります。ワタシは「畑のルビー・食べるジュース」と呼んでおります。地べたをはい回って雑草と戦った、そのご褒美がすぐ隣に待っているのです。これをいくつもつまんで口に入れると、自然で優しい甘さ、独特の風味、そしてプチプチした食感がたまらないのです。

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