植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

70歳くらいで亡くなるのはやはり切ない

2023年04月04日 | 雑感
戦場のメリークリスマスという、邦画の中の金字塔をたてた映画がありました。北野武さんが出演し、大島渚さんが監督でした。キャスティングは実に豪華で、デビッドボウイ、トムコンティなどの米俳優に、内田裕也・ジョニー大倉・金田龍之介・室田日出夫さんなどの名優や個性豊かなタレント揃いでありました。中でも音楽を担当し、主役ヨノイ大尉 を演じた「坂本龍一」さんが、際立った存在感でありました。

その坂本さんが、先日多臓器に転移した末期がんで亡くなりました。享年71歳でした。10年ほど前に癌にかかっていることを公表し、音楽活動を続けながら闘病していたようです。一度は寛解しながら4年ほど前に直腸がんが見つかり、あちこちに転移して手術も幾度も繰り返したと書かれています。直腸がんは、初期は無症状で発見が遅くなるらしいです。

たけしさんは、「みんな亡くなって寂しい」というような事を仰っています。上記の映画の関係者では北野武さんくらいしか生きていないのです。

ワタシの実兄が、その直腸がんになっていたのを聞かされたのが1年半前でした。症状が出てから何年かほったらかして病院に行かず、やっと専門医かかったらステージ3と診断が下ったようです。諸般の事情から発見が遅れ手術もできないので、もっぱら抗がん剤治療を行っていて、だいぶ体重も戻ったとか。一時は食べ物も受けず激やせしたしたそうですが。まもなく70歳になる兄です、なんとかがんを克服し、せめて80歳くらいまで永らえてと願うばかりであります。

ここのところ、自分と年が近い人や、ずっと若い方がが亡くなるのをみて切実に自分の寿命のことを感じます。有名人でいえば競輪選手の野原雅也さんが29歳、女優 津山登志子さんが69歳、 政治ジャーナリスト川村晃司さんが72歳、俳優団時朗さんは74歳、料理人  陳建一さん67歳、幸福の科学 大川隆法さん66歳・・・・

こうした人たちは、お金も健康に関する知識も豊富にあって、健康管理・健康診断なども怠りなかっただろうに、と不思議にさえ思います。それが天命といえばそれまで。戦前の平均寿命は、疫病・飢饉・戦乱などの特殊要因を除き、普通に生まれて死んでいくまでに平均的には60歳くらいまで生きていたのだとか。 

しかし、平和で、医療技術が格段に進歩し、栄養状態も向上し食品知識が行き渡って世界一の長寿国になりました。おかげでワタシの住む町もお年寄りだらけであります。ワタシの年齢67歳では、若い者のうちに入っているようです(笑)

この1年間で約400戸約1000名の町内で26名(自治会費を払っている人だけ)の方が亡くなりました。ほとんどが90歳前後でした。もし100歳まで生きるとして、本来ならば毎年10名が亡くなる計算ですが、その2.5倍であります。これを見るだけで、この町に高齢者の割合が極めて高いことを物語っております。

自分の残りの時間がどれだけあるのかはわかりません。昨日ドラッグストアで測定した血管年齢は65歳でありました。一方ストレスチェックをもやりました。おでこに金属がついたベルトを巻き、両手で目の前のバーを別に持つ、その姿を後ろから、女子高生が眺めて笑っていたそうであります。頭がぼさぼさで、さっきまで野良仕事をして汚い恰好のおじいが頭にベルトをまいて機械にしがみついているのですから。結果は23点/100点満点。いいのか悪いのかはわかりません、1週間前は19点でありました。もし二人のギャルがワタシの肩に手をかけて、声でも掛けてくれていれば、おそらく50点くらいは行っていただろう、というのが見ていた家内の談でありました。
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