植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

絶対に植えてはならない植物 特別編

2023年04月21日 | 植物
過去パート1~3まで絶対に植えてはならない植物を本ブログで紹介しています。なかなか人気の記事で為になる(笑)ので、この際リンクさせておこうと思います。



多少ダブりはありますが、過去10年のガーデニング生活、千種類ほどの植物を栽培して数えきれないほどの失敗を繰り返しました。その体験談なのであります。

結果として、いまだに悩まされている植物がマイガーデンに生えてきて「往生」しているのです。
勝手に生えて勝手に増える、雑草共通の特徴を持ちながら、なぜか「園芸品種」として売られている、その横綱級の植物が「ハナニラ(イフェイオン)」花言葉は「悲しい別れ」 であります。6弁の花びらが白・ピンク・青・薄紫で可憐で美しい花です。ネギ科ハナニラ属です。

その仲間である「畑ニラ」ネギ亜科:ステゴビル属、白い花は香りが良いのでついそのまま咲かせてしまうのです。花言葉は「素直なこころ」・・・ふざけんな!であります。


葉っぱがニラに似ていて、食用にならないこの二つは、前者が3,4月、後者が少し遅れて4月・5月に開花します。こいつらが凶悪な理由は①根が深くて容易に抜けない ②球根植物で、根っこの一種「鱗形(リンケイ)」 を形成し次々に分球する ③花の種が散らばって、どんどん生息範囲を広げることにあります。


こんな厄介で始末に負えない植物に、わざわざお金を出して植えた人の顔を見たい、と愚かな自分の顔を眺めているのです。

【その駆除方法】
草の根元を引っ張って抜く、という通常の草むしりではとうてい駆除できないのです。いまだにワタシは泣きながらこいつらの駆除で朝から「ねじり鎌」を振るっております。
1.いったんお庭に増え始めたとして、特有の長細い葉っぱを見つけたら、とにかくねじり鎌で5cmから10㎝の深さに刃を刺して、白い球根が見えるまで掘るのです。主根の廻りに鱗のように分球し始めていますから全部拾い上げます。面倒な場合はザクザク球根をぶった切る、のもありです。摘まみ上げたらワタシは憎しみを込めて、指で捻りつぶします。

2.花蕾を見つけたら、とにかくそれは咲く前に切るのです。指で簡単にぽきりと折り取ることができます。それだけでもだいぶ拡散を抑えることができます。これは隣の敷地だろうが何だろうがとにかく、種が風に運ばれてやってくるので草取りと思って近所で見つけたら切ってしまいます。

3.群生していたら、除草剤を出来るだけ濃くして撒く(他に影響が出ては困る植物がそばに無いことを確認して)であります。

その秘訣は「諦めないこと」「根気良く」立ち向かうことに尽きます。

更に大関クラスの厄介な植物が多肉植物「セダム」であります。
グランドカバーでもふもふにこんもりと広がるこいつは、増え始めると手に負えなくなります。暑さ寒さに強く乾燥にも強い。触るとぽろぽろ小さく切れて離れていって、それぞれが落ちたところから根を張るのです。手間がかからないといううたい文句で売られていますが、手間がかからないどころか増えすぎて駆除するのに大変手間がかかるのです。

さらに「稚児笹(チゴザサ)」。盆栽のお供にと小さなポットの苗を買って地植えしたのが運の尽きでありました。地中深く(20センチ以上)に地下茎を延ばしてどこまでも増えていきます。深いので根っこを見つけて引っ張ると切れてしまいます。すると残った地下茎はそのまま単独で根を張り芽を出します。竹や笹は絶対に地植えしてはならないのです。

最後が「草イチゴ」であります。野山に自生するラズベリーの仲間であります。ワタシはこれをゴルフ場から何度も採取しては植え、何度か失敗し数年がかりで繁殖させついに収穫できるまでになりました。凶悪な小さく鋭いとげが根元から葉っぱまであります。半ツル性で、地中に地下茎をどんどん伸ばして増えています。今やリンゴなどの樹木にからみつき這い上がって成長しております。「本来なら、絶対植えてはならない」植物の番付では張り出し大関なのです。
しかし、これは駆除対象にはしておりません。なぜなら、見た目が美しく「美味しいイチゴ」が生るからであります。ワタシは「畑のルビー・食べるジュース」と呼んでおります。地べたをはい回って雑草と戦った、そのご褒美がすぐ隣に待っているのです。これをいくつもつまんで口に入れると、自然で優しい甘さ、独特の風味、そしてプチプチした食感がたまらないのです。


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