植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

勝負の神様がそっぽを向いてる

2022年05月09日 | スポーツ
ギャンブル好きな男は大勢います。一瞬の緊張と期待に大金をかけ、一獲千金を夢見るというのは一種男のロマンでもありましょう。実際は、数百円や数千円単位でチマチマと賭け事に興じる程度でありますが。

ワタシの住む平塚にも、競輪場があり毎週開催される競輪(場外車券販売含め)、関東近県からギャンブル好き、競輪狂達が集まってきます。ワタシは通算で30年ほどその競輪場から徒歩5分の家に住んでおりますが、いまだ一度も車券を買ったことはありません。もし一たび競輪に手を染めたならギャンブル好きの血が騒ぎ、毎週のように「勝負」しにいくことを恐れるからであります。

大学に行くようになってから、40歳くらいまでずー--っとマージャンをしていました。職場や仕事の中身でマージャンどころではない時代を除けば毎週1,2度卓を囲むという生活が続いたのです。あることをきっかけにそれ以降はピタリとやめることが出来ました。

 また、パチンコも同様で、ちょっと時間が空いたり、飲んだ後パチンコ店を見かけると吸い寄せられるように入店したものです。やはり週に2回くらいはやっていたように思います。手が完全に切れたのは60歳になってからでした。「依存症」であったことは疑う余地がありません。脳内に勝った時当たった時の快感が消せず、さらにそれ以上の刺激を求める、という作用が働くのだそうです。ですから、せっかく足を洗っても、これからも何かの拍子にパチンコをやって大当たりになるようなことがあると、それをきっかけに消し去ったはずのパチンコ快楽が頭を占め、やりたくて仕方がなくなるはずです。

君子危うきに近寄らず、ギャンブルから遠いところに居て、決して近寄らないことが何より大事なことを学んだのですが、随分高い勉強料を払いました。

ギャンブルを通して、もう一つ身に沁みて感じ学んだことは「勝負の神様」は居る、ということであります。勝負には流れがあり、それに乗ずると自然と勝ちが多くなり、逆に負ける連鎖にはまると抜け出すことが容易でなくなる「負けが込む」状態に陥ります。マージャンで、うっかりミスして上がりを逃したり、負けている人が切ったアタリ牌をわざと見逃す、といったことがあると途端にツキが無くなり、上がれなくなります。自分のミスや相手に対する温情、勝ちへの執念が失せる、などといったことを「勝負の神様」は見逃さず、流れを変えてしまうのです。

さて、本題はわが巨人の絶不調、であります。これ以上望めない程上々のスタートを切った巨人ですが。ここにきて急ブレーキがかかり、首位固めかと見られた途端に勝てなくなりました。昨日時点で3位に転落しました。この連休中1勝7敗で4連敗中です。昨日もリードして出した新守護神「大勢」が1点差を守れず、痛恨の逆転負けを喫しました。

今の巨人は、1番に定着してセリーグトップの安打数を誇った吉川、キャプテンで守備の要の坂本、先発陣のトップ菅野が相次いで故障や体調不良でリタイヤしています。ブルペンを任せるはずのデラロサやビエイラは開幕時点から絶不調で戦力とならず、中継ぎエースの中川は怪我でずっと休養、ここにきて左の中継ぎ今村・高梨・大江いずれも不安定な投球で失点を重ねています。抑えの鍬原と大勢も明らかな登板過多気味で打たれることが増えました。

そうした戦力面の大幅ダウンは否めませんが、先月24日中日戦で5点差のリードをひっくり返され連勝は6でストップしてから一気に雲行きが怪しくなりました。それまで破竹の6連勝でしたから勝って当たり前の展開を落としたのです。

その試合直後、かつての同僚、ワタシの巨人ファン仲間で私設巨人軍ヘッドコーチK氏に「これから勝てなくなるよ」とLINEで予言したのです。それからというもの3勝10敗を喫しています。先発がもたず、先制しても追加点が奪えず、中継ぎ陣が四球連発して自滅し大量失点の試合が続きました。原さんの投手や代打起用もちぐはぐでありました。例えば10打席で三振とダブルプレしか打てなかった若林を先発に起用しました。また1イニングで4四死球で負け試合にした今村を再度起用し昨日ワンアウトをとっただけで3四球を出し、逆転のきっかけを作りました。

更に坂本や吉川の離脱と並行して内野手のエラー数が急増しました。エラーが大量失点に繋がるのは野球ではよく見られることであります。負けが込んで、采配にも迷いが生じる、若手選手は委縮し、ベテラン選手は力む、といった心理状態でますますドツボにはまっています。守りの度重なるミスがますます勝てなくしているのです。

完全に負け癖が付き、勝利の神様が愛想尽かしをしているのです。この苦境を脱するには、怪我をした主力が復帰する、ゲームでミラクルプレーで見方を助ける、へばってきた若手投手陣を休ませ、2軍で結果を出している選手と入れ替える、奇跡的な逆転勝ちを収める、といった「勝ち運」上昇の条件がそろう必要があります。

それまで、1軍半の戦力で戦いじっと我慢、負けが先行してもいいから主力選手の体調を回復させ、体制を整えるのが肝要なのであります。
蛇足ながらサッカー湘南ベルマーレも勝てません。今シーズンわずか1勝しただけです。昨日は、前半イエロ-2枚の退場で一人少ない中、スコアレスドロー、貴重な勝ち点1を取りました。これが、勝ち運に繋がると良いのですが。
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