植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ブドウ栽培の最も大事な作業だが そこはテキトーで

2022年05月23日 | 植物
昨夜も雨が降ったようで、マイガーデンの土も湿っております。今年こそぶどうを病気なしで、人に差し上げられるほどの味、種なし、大粒、という諸条件を満たした房にしようと意気込んでおります。

昨年から今年にかけてとった対策は①ビニール屋根を補修し少し拡充 ②雨に打たれる部分のツルを剪定し、葉の占める面積を狭めてもいいから屋根の下に収める ③殺菌剤噴霧 ④シャインマスカットが今年ダメだったら、処分するので「保険」として「藤稔」を地植えする 等でありました。

これが仮植えの藤稔で、シャインマスカットの棚の対角に植えました。雨よけは仮置きの「ダイソーの300円ビニール傘」!、いいんです、雨降りには傘をさすのがジョーシキです。
昨年、一番甘く沢山獲れたのが、ワイフに好評であった「甲斐路」でした。ロザリオビアンコはあらかた黒糖病・晩腐病などで黒く腐ってしまったのです。シャインマスカットも途中で粒や房が大きくなるのをやめ、しわしわになりました。酸味が抜けず甘くない美味しくないと不評を買い、甲斐路だけで十分と宣言されました。

美味しくて健康なブドウを作るのは理屈では分かっており「金に糸目をつけなければ」明日からでも可能なのです。数十坪の土地に3mほどの高さのビニールハウスを建て、2mほどの高さでぶどう棚を設ける。一年中雨が掛からないようにし、出来ればヒーターで加温する、といった体制ならばデパートに卸せるようなブドウを作れます。

しかし、金をかけない、他に手伝う人はいない、狭い土地しかない、晴れた日が少ない、というないない尽くしの中で、試行錯誤し一番難易度が高いと言われる欧州系(マスカット系)ぶどうを栽培するのが、苦行でもあり楽しみでもあるのです。決して販売目的でないので無農薬にこだわり、そして収量や品質にも頓着する必要がありません。

さて、甲斐路はもっとも雨に弱いと言われており真っ先にビニール屋根を付けました。その甲斐あって二年続いて食べられるレベルのブドウとなりました。今年は真っ先に沢山の花蕾をつけ、一番健康で樹勢が強いのです。

前置きはこの位にします。本題、甲斐路の開花が始まりました。
昨日遅ればせながら(泥縄式)目につく花蕾の整形・整粒をいたしました。自然の形のままで生らせると、一房に2、300粒の大きな房となりますが、一粒が小さくなり房が重くなって茎を傷めることにもなります。花蕾の段階で先端の4㎝前後を残して切り取る、とうのが常道であります。大粒であればあるほど一房のブドウ粒の数を減らして20~30粒にするのです。

ワタシはもったいないので、つい5㎝位を残してしまいます(笑)。更に、付き過ぎた花蕾は、一枝に一房を見当にしてある程度間引(切除)いたします。これが、下手な栽培家(ワタシ)にとっては難しい。少数精鋭を捨て、数多く生らした方が美味しく熟すまで残る確率が増えます。何よりいっぱい収穫したい、とい欲望が優るのです。

ともあれ、だいたい整形は済みました。この後無核化=種なしのための「ジベレリン処理が」待っています。プロの方なら、真冬に剪定する時、カットする位置・節を揃え、日照なども一律になるようにするので、春の芽吹きも蕾の発芽も同じ時期になり、1本にかける作業の手間は一回で済みます。

残念ながらワタシは、なまくら農法なので、これもバラバラになってしまいます。蕾が付いたばかりのものから、開花したものまでまちまちなのでジベレリンの液に漬けるのも1度では不完全なのです。加えて、粒の肥大を促すために、2週間ほど待って再度ジベレリン処理しますから幾度もジベレリン液を準備しなければなりません。ブドウは全部で4本しかないのに、全て品種も違うのです。結果としてお高いジベレリン液を使い切ることなく、無駄にして幾度も捨ててしまうのです。

まぁいいでしょう。ジベレリン粉末は小分けにしてなるべく一度に作る量を抑え、あまり適期を気にしないで、テキトーに浸していくというのを2,3週間数日おきに行うことにします。厳密な作業管理は性に合いません、どこまでいっても運頼み、数打てば当たる、としたものです。

問題は、去年使い残しているはずのジベレリン粉末と、浸すための容器がどこにしまったか、です。作業はその捜索が先決であります。
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