植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

さぁ、贅沢に印泥を使おう

2022年03月21日 | 篆刻
 落款に用いる印泥は、量からしたら実際は1個あれば一生間に合うものなのです。ヤフオクで際限なく出品される印泥のうち、大多数が未使用かほとんど減っていないことがその証です。世の中で最も印泥の消費量が多いのは、実は相撲の関取ではなかろうか、と密かに思っています。いや、あれは正確には印泥では無く、印肉や朱肉の類かも知れません。人一倍大きな手のひらを朱肉に押し付け、何百枚も色紙に手形を押します。あれが何千円かで売れるのですから朱肉をどれだけ消費しても元は取れるので、惜しげもなく使うと思いますね。

 職業として篆刻家をされている人や、ごく一部の書道家さんは、印泥を使う頻度が高いし、印の色合いを作品によって変えるので数種類かを使い分けます。そうでない一般の書道愛好家や篆刻好きは、作品など年に何枚かを作って落款を入れる程度なのでほとんど減りません。

 ただし、印泥は、基本的には長期間劣化や変質はしないのですが、未使用のまま薄いセロファン紙みたいなもので封をされていても、徐々に固く、つかいづらくなっていきます。本来は、温度差が少なく湿気がない冷暗所に保管し、数か月に一度は、かき混ぜて品質を一定に均質に保つのが長持ちさせる秘訣です。
 とはいえ、最高級の印泥は1両装(30g)で大観印泥の貢品は約15千円、北京栄寶斎黄磦2万円前後など大変高価なものです。毎月混ぜたりしていると骨ヘラや手に付着した印泥はその分減っていくことになるので、もったいないのです。

 自称印泥研究家のワタシも、比較的高級と言われる印泥を主体に40個ほど所有しており、当然実用としては死ぬまで到底使いきれない量があります。集めた印泥の中で、それなりのお値打ちものは「栄寶斎」の七宝印合入り、漳州八宝印泥最上位の「特級貢品」、北京一得閣八宝印泥、高式熊上品、そしてちょっと見つからない缶盧(うろ)印泥「珍品」があります。缶盧は中国の近代芸術家のなかで最も偉大な書道の大家、呉昌碩さんの雅号でもあり、この名を冠した印泥も最高水準なのです。

 そして、これからもっとも高価なそれらの印泥を惜しげもなく使って自作篆刻印30個を捺していきます。倅の結婚式に配るために印にその印を捺した紙を貼り付けます。記念なので、一番きれいに発色するとっておきの印泥を使うのです。好きなのを選んでもらうのに、まさか式場に印泥を持ち込んで、皆さんの晴れ着やワタシ達の貸衣装などに朱肉でもついたらえらい騒ぎになります。現地では絶対に印を捺させてはなりません。

 せっかく心を込めて彫った印でもありますので、ワタシの「印譜」として残しておきたいのです。とりあえず全部半紙にシャチハタで試して、気になるところを「補刻」して仕上げます。出来たら後ほどこちらのブログに追加で掲載いたしましょう。
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毎日が月曜日 気合の1週間を乗り切る

2022年03月20日 | 雑感
 年金生活者になると、だんだん曜日の感覚が薄れてきます。暇な年寄りにとっては「サンデー毎日」と呼び、それが自嘲的なのか恵まれて喜んでいるかは個人差があるでしょう。ワタシにとっては、小さな建物の賃貸経営で、一年中休みは無く、草取りとごみ拾いとガーデニングなどで、毎日が平日のようなものです。曜日で大事なのは月・木の一般ごみの日、人出が増える土日祝日は、ランチで外食する時に待たされるのを気をつけることと、コロナを心配してなるべく人の集まるところには行かない程度の認識です。

 さて今日は日曜日、週の始まりですが今週は極めてハードな7日間となります。今夜自治会の会計監査があるので、最終チェックをいたします。来月初めには、全戸に会計報告と予算計画書を配布し「総会」の準備をしなければならないのです。次の日曜には自治会連合会の会合もあります。
 
 そうしてメインは週末の次男の結婚式であります。新郎の父として、費用の支払いをはじめとして、万全を期さなければなりません。加えて新潟在住の長男親子から三男まで当地平塚に集結します。長男はコロナのせいで2年以上、県外に出ることが無く、当地にも足を踏み入れていません。孫娘の誕生で育児休暇取得中、明後日には満を持して乗り込み、28日まで滞在する様です。久々の兄弟再会だけでなく、ここ2年で入籍した次男三男の連れ合いとも初対面となりますので、挙式日前後に予定しているBBQ他を楽しみにしているのです。

 ワタシも、総勢11人のファミリーが一堂に会するのは今回が初めてで、これからも、そう何度あるかわかりませんので「気合」を入れているのです。BBQの買い出しだけでは無く、蕎麦打ちもいたします。家族みんなに手打ちそばを振舞う、それがワタシのささやかな願いでもあったのです。二人の小学生の孫には「篆刻」「蕎麦打ち」「ガーデニング」の体験教室などを企画しております。

 数日、数家族を受け入れるのですから寝具の支度、部屋の掃除も大変です。ワタシの仕事場(ゲストハウス)にも子供たちが寝泊まりし、友達を呼んだり孫を遊ばせたりするため、屋上から寝室など各部屋の掃除は大方終わらせました。あとは、マイガーデンのあちこちに散らばる道具や多くの鉢植えなどをかたづけて、人が歩きやすく、寛げる演出が大事であります。このブログが終わったら早速草むしりにとりかかります。多分集まってみんなでビールを飲むであろう屋上の床・人工芝に掃除機もかけなければ。

 メダカの水替え、スモモ「貴陽・ケルシー」の人工授粉と3回目の消毒作業も忘れてはなりません。

 明後日は費用の振り込みに銀行に行きます。肝心の結婚式に配る篆刻印30本を彫り終えましたが、側款を入れ印を捺した紙を貼る作業が残っています。あぁ、まだ挨拶文(謝辞)も準備していませんでした。

ブログなどのんびり書いている場合ではありません。今日の仕事は、屋上清掃、庭整理、蕎麦打ち用具材料の点検、あいさつ文作り、会計監査、さぁ、仕事にかかりましょう。
 


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すもももももも もものうち

2022年03月19日 | 植物
 昨日はモデルナの副作用で、夕方まで27℃前後の微熱が続いて体が重くて動けませんでした。久しぶりに1時間ほど昼寝をしました。
 外は真冬に戻ったかのように冷たい雨が降り風も強く、とうてい外仕事が出来る状況にはありませんでした。

 そのおかげで、やっと落ち着いて室内で2,3個印を彫ることが出来ました。子供の結婚式で、皆さんに配るための小印が30個となりやっとそろいました。子供の結婚式や自治会の会合で、ワタシの仕事場へ人の出入りが多くなっているので、だるいながらも、ぼちぼちと片付けや整理仕事をし、掃除機もかけて、だいぶまともになってまいりました。

 さて、本日のお題は、春本番、動き始めたあるいは咲き始めた花であります。大きな葉っぱに隠れてえんじ色の花を見逃す「ハッカクレン」の若葉が土からもしゃもしゃと出てきました。八角形の大きなフキのような葉っぱが特徴で、強風にあたると折れるので、普段は薄い下敷きを風よけにし、台風や風が強い時は秋まで建物の陰などに移動させます。

マムシグサも開花しました。蛇のような茶色の茎が地面からにょきにょきと顔を出し鎌首をもたげたような花を咲かせます。ワタシがよくいくゴルフ場のOBゾーンで採取してきたものです。色が紫色なのでムサシアブミソウかもしれません。
ムサシアブミ とかウラシマソウ、ナンテンショウなどという品種があり正直あまり区別が出来なのです。

 花盛りになってきたのはアーモンドであります。桜より赤みが強く一回り大きな花でまことに美しいのです。ワタシはここに座り、缶ビールを片手に一人花見をいたします。
勿論、実がついて種を割ると「仁」が出てきます。これがお店で売られているアーモンドです。種の殻が固いのと、仁が薄っぺらなので食べ甲斐いが無く、他の果樹に置き換えるか毎年悩んでいるのです。


 次はプラムの王様「貴陽」の花、植えて5年、昨年はびっしりと花がつきましたが、残念ながら一つも生りませんでした。せがれの推奨で植えたものの「生産者の中でも熟練したものだけした栽培できない 」という難易度が高い果樹でした。(それを知ったのは植えて数年後です)。花粉がほとんどないために人工授粉が必須です。勿論授粉樹に「サンタローザ  」を植えていますが、どうやら開花前の蕾を粉砕して乾燥させるというような技が必要なのです。ずぼら農法のワタシにはハードルが高いのです。

こちらはびっしりと蕾がついたすもも「ケルシー」であります。酸味が少なく大実となる緑色のすももで、こちらも栽培方法の難しさから生産量は少ないため、「幻のプラム」 と呼ばれています。やはり人工授粉が重要でしょう。今年はなんとしても実を生らしたいものだと思いますが、ちょっと自信はありません。

こちらが授粉樹サンタローザであります。実は小さくそんなに甘くはありませんが、おやつに一つ二つ食べるにはちょうどいいのです。
たった今、その花と蕾を採取してきました。
開花すると花粉がすぐに飛散してしまうので蕾を使うのがコツだそうです。これを乾かして粉砕し、花粉を取り出すのですが、はたしてうまくいくかどうか。
 これ以外に「シュガープルーン」がありますが、まだ開花は先になります。去年はほとんど実が付かなかったので今年はちょっと期待できます。
 去年は、近種のソルダムを処分しました。根をやられたのか樹勢が衰え、大きくなりません。実もつかないので、かわりに柑橘「はるか」を植えました。
 
 アーモンド、すもも、プラム、プルーン、ソルダム、そして桃、桜を含めてみんなバラ科さくら属ですが、それからモモ亜属、スモモ亜属などに分かれます。まもなく桃も咲き始めます。白桃・白鳳・西尾ゴールドを植えていますが、ここ2年ほったらかしで、まともにモモがなりません。桃もすもももおいしい桃の仲間、今年こそはなんとか気合を入れて栽培しなければ、と思う寒い春の朝です。
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ウクライナ戦争に隠れて コロナはどうするの?

2022年03月18日 | 時事
 昨日は3回目のワクチン接種をいたしました・ファイザーファイザーモデルナ、と免疫力が付きやすいパターンだそうです。いつも血圧やら睡眠導入剤などの薬を毎月貰うので、だいたい8時半から9時をめがけてクリニックに行きます。すると今回は11:15が接種予約時間なので、2回行かなければなりません。一計を案じて、一般診察を9:30頃にしたのです。うまくいけば「どうせ来たなら、ついでに一本いっとく?」という展開をひそかに狙っていました。

 ワクチン注射の予約の話をしたら、受付嬢は、せっかくですが、これからワクチンを「作るので」11時過ぎに来てくださいと断られ、大げさに「当然です、何時にでも来ますよ」と言って引き下がったのです。前回の血液検査の結果を説明され、案の定血糖値などの数値が悪くなっていました。冬に体を動かせなかったので、悪化してるのはだいたい体調でわかります。いなかの兄の病気のことなどを厚かましく尋ねて、ちょっと時間稼ぎをしました。

 すると、診察を終えてお勘定を払う段になったら、受付の顔見知りのおねえさんが、小声で「今1本だけ準備が出来そうなので、薬局で薬を貰ったら戻ってきてください」と言うのです。「!!ネッ」作戦勝ちでした。時間はまだ10時待合室には二三人しか患者がおらず、どうせ暇なんです。合理的かつ弾力的な頭脳を持った名医I先生の判断でしょう。戻って出直す手間が省け、約1時間前倒しで接種完了、1時間自分の人生を儲けた気分です。

 そして、予想通り、今朝から絵にかいたような副反応が出てきました。腕のだるさと痛み、頭痛、筋肉痛。体全体の倦怠感もあり熱を測ると37.4℃、これは半年前の副反応と同じ体温であります。普段の平熱が35.5℃内外なので2℃も上がっています。もう熱で意識が朦朧とした中でこのブログを書いているのです(それはない笑)。一般のそこらの平凡人です、平均的な人間を自認しておりますから当然人と同じような反応が出ます。そのため、今日は何も予定を入れず、カロナールを飲んで安静に過ごすつもりであります。

 それにしても、知らないうちに蔓延防止が解除されるようです。国民の自衛自粛に任せ、PCR検査も増やさず、入院や強制待機も無し、罹ったと思った勤務先や学校の判断で自宅で待機しなさいという無責任ぶりでありました。

 確かに日本ではピークは過ぎたようで、急速に感染拡大した1,2月に比べれば少しづつ収まってきて、毎日4,5万人の新規感染者となっていますが、まだ終息してはいません。続いているのです。なぜ解除するのか、答えは簡単蔓延防止対策が、ほとんど役に立っているデータが得られないからです。飲食店などに補助金を払いたくないということも理由の一つ。

 オミクロン株はたしかに死亡率や重症化率が低く重篤な肺炎を起こさないことで安心感はありますが、それでも大勢死んでいるのです。風邪とはだいぶ違って、味覚異常・嗅覚障害・のどの痛みは相当きつく、お年寄りはそれがきっかけで亡くなる方も多いようです。さらに、強毒化したデルタ株とのハイブリッド「デルタクロン株」 も確認されているのです。

 感染者が多ければ多いほど、体内での増殖スピードが速いほど、変異する確率が上がるのです。どんな変異株が出るかもわからないのに、もう警戒やめよう、というのはいささか軽挙妄動と思えます。

 それはそれとして、いきなりGo-toを前倒しにするのが議論されています。昨日の今日、これだけ警戒するように呼び掛けておいて、外した途端に旅行や飲食店を使えって、どうなんでしょう。いくつかのホテルでは、ありえない様な長期連泊など、架空の滞在契約があったとして数億円の補助金をだまし取った事件はどうなったんでしょうか。

 更に、物価高で困っているであろう年金受給者に5千円払いましょう、と驚くべき政策を打ち出しました。参議院選挙の人気取り以外に考えられません。こいつら、国の金(税金)で高齢者を5千円で買収しようという魂胆が見え見えであります。

 そんな銭があったら、ウクライナに緊急物資の援助をせいや、今回の震災の金に使えや、と思うのは、まだワタシは正常な思考が出来ない程の高熱ではない証拠でしょうか。
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年寄りにとって激烈な一日(笑)

2022年03月17日 | 雑感
 昨夜は激しく揺れました。あの3.11ぶりに大きな地震で1分以上横揺れが続き、2時間ほど停電したのです。福島の方では死者も出ているようですが、足元が揺らぐというのは気持ちが悪いものです。

 とにかく春のせいか知らず、やたらとやることが増えました。忙しくてぐったりであります。昨日は朝から順に思い出すと、ヒヨドリ・メジロ用にオレンジジュースを与え、スズメにビスケットを食べさせました。ブログを更新した後、ブドウ3本とバラ約60本にこの春2回目となる消毒液散布を行いました。廊下に置いた冬越しの鉢植え3個をマイガーデンに移し、ついでに鉢植えの雑草を抜きます。屋上に移動したらメダカに餌をやり、プールの水を足し、温室に置いたプルメリア・ハイビスカスなどの鉢を表に出しました。

 部屋に戻って、自治会の新年度名簿などを作成し、訪ねてきた自治会の副会長とちょっと立ち話、そのまま公民館へ書類を届けてきました。戻るとメールチェックや更新したばかりのブログの校正(笑)、するともうお昼であります。

 家内を連れて外食、仕事場に戻って写真投稿サイト「グリーンスナップ」・ツムツム・ヤフオクなど一通りスマホ操作しながらコーヒータイム。(寸暇を惜しんでスマホチェックは一日4.5時間)。2,30分後、ホームセンターに行き、一昨日やり掛けの仕事場の整理・整頓用にマガジンラック・整理収納ケース2個を買ってきました。すぐさまこの組み立てを始め、途中で宅配がありヤフオクで落札した紐つきの印材5個が届き、こちらのチェック。全部で9千円。箱代を2千円と見れば一個1,500円程度です。
全体として持ち手の飾り「紐」が丁寧で手間がかかっています。箱付で、一番高価と思えるのは紅芙蓉(手前右)、右の三つは最近のものでおそらくパリン石(1個千円程度か)でしょう。左上の印材がなかなかいいのです。側面に擦り傷があり印面は浅く彫っています(腕前は初心者です)。全面をサンドペーパーでよく擦って、磨きをかけるとピカピカの良材になる気がします。

 組み立てが終わると、床などに散乱・そこらに積み上げた印材や書物の収納にはいります。これが大事業なのです。刻印済みのものは500本以上ありこれをまとめ、未刻の印材・再利用のため潰したもの・価値が高くとりあえず保存すぬ印・紐あり・紐無しなど様々に分類しながら数千個を格納しなけらばならないのです。

これがその一部です。
 整理仕事は不向きで嫌いなので、すぐ中断し畑に行ってレタス用に土を起こし種を撒けるように整備しました。ついでに、しいたけ原木や鉢植えに水やりなどを行い、活発になったメダカにエサやり。そしてまた草取り・・・・・

 そんなことをしているうちに5時を回って帰宅となります。あっという間に一日が過ぎていくのです。1日を早く感じるのは年取った証拠でもあります。しかし、その方が幸せだろうと思います。たいした中身はなくともそれなりに「意味のある」仕事をこなして、密度が濃い日々が送れるのですから。オープン戦ながら、わが巨人軍がやっと7連敗から抜け出しました。故障明けの有望な若手投手が二人好投し、昨年は踏んだり蹴ったりの中田翔選手がホームラン含む大活躍、充実し忙しくも楽しい時間を過ごして、疲れて久しぶりにぐっすり寝入ったところだったのです。

 これでブログは終わり、ゴミ出しを致します。今日は午前中いつものクリニックに薬を貰い、さらにワクチン・モデルナを接種いたします。熱が出なければ、室内の片付け、蕎麦打ち部屋の清掃などが待っております。おっと忘れてた、昨日買ったイチゴの苗を先に植え付けておきましょう。

今日もファイトぢゃ
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