植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

毎日フリーのうらやましい生活 かな?

2023年02月22日 | 雑感
30年程前に作って貰った差し歯がだいぶ前から抜けてしまいました。土台になっている根っこの部分が少しづつ欠けたり浸食されたりして、グラグラになっていたのです。何度も挿し直して貰いましたが、これは耐用年数を過ぎて「変え時」と判断しました。

まだ、あの頃はバブルの余韻が残っていて、保険適用外の立派な義歯を調製して貰いました。15万円くらいはしたように思います。まぁ仕方なかろうと覚悟を決めて歯医者通いをしております。歯医者さんの治療道具は前から欲しいと思っていました。高速ドリルで硬い歯を寸分の狂いなく削って磨く事が出来るし、拡大も明るく照らすのも思い通り。もしこれがあったら、原石から研いで磨いている篆刻用の印材作りも、表面に薄く風景などを彫りこむ「薄意や紐」の細工も容易になるだろう、と治療の痛みをこらえ紛らわせるために考えたりしています。

昔、バブルの頃は歯医者さんもなかなかの繁盛で、おいそれと予約が取れず待合室に大勢の患者が待つという光景も当たり前でした。おかげで歯医者さんは新しい診療所のみならず3階建ての豪邸を建て、BMWの新車を買うなど、大変羽振りがよかったのです。

しかし、いつ頃からだったか歯学部の定員が大幅に増員になって、徐々に歯科医が増えていきました。一方で人口が減少に転じ、国民の所得がじり貧で矯正や大掛かりな歯の治療をする人も減った結果、歯医者さんの廃業や倒産も増えていったのです。

今は、よほど腕が良くて評判が良い歯科医、設備が新しく診療所もこぎれいでないと患者さんが集まらなくなっているのですね。おかげで、ワタシは次回の予約などがどうにでもなるし、待合室で長く待たされることも無いのです。
受付の女性に次の予約は何時にしますかと聞かれます。すでに3回治療を受けているのがいつも月曜の午後3時、申し訳ないですが3時半になりますが大丈夫でしょうか、と恐縮するのです。

今まで、一度も月曜日の3時がいい、とか他の曜日はダメとか言ったこともありません。お宅さんが勝手に月曜3時と決め込んでいるだけですよ、と突っ込むのをこらえて、いつでも構いませんよ、と答えるのです。事実ワタシは、60歳定年後は、決まった仕事も無く、ほぼ一年毎週毎日フリーであります。だからといって一向に暇を持て余すという事にはなりません。

千種類以上の植物を育てており、ちんまりした菜園・果樹園などを管理する園芸があり、4千匹ほどのメダカの世話もあります。朝からブログを更新し篆刻はだいたい一日3個ほどの印を彫っています。雨さえ降らなければワタシの管轄であるコンビニ店舗周辺のゴミ拾いや草むしりも日課の一つです。
自治会長をやりお寺の世話人を引き受け、地元神社の評議員もやっております。書道教室は毎週金曜日の午前中、火曜日にはマッサージさんに掛かります。これ以外に蕎麦打ちをやることもあり、年中早朝から忙しく立ち回っているのです。休む間もなく気が付けば夕方、そんな日々なのです。

しかし、書道教室以外はほぼすべて自分の意思や都合によって決められ、変えられるし、神社の役などは参加しなくて何も言われません。なので、どんなに忙しくとも、何か人との約束や予約を聞かれてもいつでもいいです、ということになるのです。

歯医者さんの予約も、はいオッケー、一昨日は仲間とのゴルフが急遽入りましたが、それもオッケー、先日篆刻印を彫ったご縁で、平塚に来てビールランチをしましょうとお誘いをしていただいた書道家さんの御都合に合わせてこれもOKしました。

腰や肩はばりばりに張って痛むし、目はぼやけ歯はガタが来ております。指と手首も年中痛みます。が、どってことない、体が痛いのは生きてる証拠(笑)
贅沢もなし、観光や高級なお店も無縁、毎日5時起き(笑)、同じような作業着を着て過ごします。食事は人の半分、滅多にお酒は頂きません。

それでも気楽で、楽しい生活であります。
残り少ない人生を目いっぱい充実させてて堪能しようと思うのであります。
コメント
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