植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ポポーとロンガン 自家栽培で収穫できれば

2020年05月14日 | 植物
今、最も関心を寄せ、期待している果樹は「ポポー」と「ロンガン」であります。

 ポポーは、バンレイシ科で、シャカトウ、チェリモヤ、シュガーアップルなどの熱帯性果実と同じ仲間ですが、これだけが温帯でも栽培可能であります。いずれもねっとりと甘みが強く、独特の香りもあります。好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。以前、九州で一度口にしたことがありますが、その時の感想は甘いけど、ちょっとべとべとして食べにくいかな、というものでした。

 南方の果物は特に、追熟が必要で食べ時・頃合いの判断が難しいものが多いです。そのタイミングでないとあまりおいしくなかったり、熟れ過ぎになったりします。ポポーは、栄養価が高く、森のカスタードクリームともいわれますが、ほとんど店頭に出回ることはないようです。
 6年前に植え付けました。ワインレッドの造花のような花をつけたのが4年目でしたな。釣鐘状で下向きの花、花粉もほとんど無く、見るからに受粉しにくそうなものです。
(4月10日)
 おしべとめしべの成熟時期がずれることもあり、自家受粉しにくく、授粉樹が必要と聞き、2年遅れてもう一本植えましたが、未だ花は咲きません。昨年は、受粉したかに思えたものが、数日でポロリと落ちました。人工受粉が有効と教わって、今年は、綿棒の先をほぐし、丁度、幼子の耳掃除のように、優しくちょこちょこしておきました。
 それで、こうなっております。こういう状態のものが10個ほどつきました。これが、授粉済みの結実なのか、うーん、微妙ですね。

 もし、これで首尾よく収穫できるまでに肥大すれば、万々歳ですね。なにせ6年がかりで育てたのですから。何より、追加で植えた授粉用の苗を処分出来ます。
 
 花が咲かない授粉樹などは、いつまでたっても届かないアベノマスクと同様で、まったく不要・無駄・無意味というものです。同じく授粉用に植えたサクランボ「ナポレオン」、りんご「クラブアップル」もはっきり言えば邪魔でしかありません。ただでさえ狭い果樹エリアなので、近日中にこれらの木は抜いてしまうつもりです。

 それから「ロンガン」、リュウガン(龍眼)ともいいます。ライチと同じムクロジ科で、非耐寒性、最低5℃以上ないと枯れてしまいます。つまり、日本では沖縄以外では温室なしでは育たないのです。台湾やマレーシアあたりでは普通に育っていて、甘くて瑞々しい人気の高い果物です。デラウエアほどの大きさの房状になる球形の果実で、表面の茶褐色の皮をツルっとむいていただきます。種が大きいのが難点ですが。
 
 ワタシは、台湾旅行で食べたこのロンガンを忘れられなくて、沖縄から苗木を取り寄せて栽培(勿論鉢植え)しております。なんとも物好きであります。
 これが、今年やっと初めて丸4年で花蕾がつきました。
 これが開花中なのかどうかは分かりません。しかし、ワタシの目に狂いが無ければ、このまま肥大化して結実すると思います。今は、水切れに注意し、夕方ホースで全体に霧状の散水をしています。降水が無く乾燥が続くと、花蕾はときとしてそのまま干からびてしまうことがあります。いずれ、結実が確認出来たら、その時は摘果しておく必要はあるでしょう。なにせ鉢植えですから、そんなに沢山の収穫は期待できません。地植えできればいいのですが、大型のハウスでも作らない限り冬が越せません。

 これらに次いで、はじめて収穫できそうな果実がスモモ「サンタローザ」であります。
花粉量が多いので、プラム・桃・ネクタリンなどの授粉樹として重宝な果樹ですが、沢山の幼果がつきました。今年は食べられそうです。

 昨年初めて食べることが出来たフェイジョアも、開花が始まりました。数えきれないほど蕾が付いています。花弁が肉厚で甘みがあるのでこれも食べるのが楽しみ。受粉と授粉樹に開花の時期がずれているのが困りものではあります。これも念のため、人工受粉してみましょう。

 なんでも勉強だ。
コメント
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