植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ながら族のススメ 

2020年05月18日 | 雑感
限りある命、限りある時間を大事に過ごすこと、それが老境に達する人々共通の思いでありましょう。何もしないことがこの上もない喜びのお幸せな方もいらっしゃいますが、この際それはおいておきます。

 だいぶ前から、自分のフィールドを広げ、様々なものに関わっております。社会人の時は仕事にかまけ、疲労困憊で余暇を楽しむ余裕も僅かでありました。
 定年を越えて無職のオジサンになって、このままとは別の人間になろうと思いました。家族以外の人付き合いを含めてすべてリセットし、人生2度楽しもうと考えたのです。近隣住民の顔は、ほとんど知りませんでしたが、50人以上の方とは顔と名前がわかるようになりました。お祭りやらゴルフやらに誘われて少しは顔が売れてきました。それまでは、ウチは、旦那がいない母子家庭と思われていたのです。(笑)

 園芸は、現役の頃からぼちぼちかじっておりましたが、菜園・バラ園・果樹園と広げ、これに書道・メダカが加わりました。更にブログも始めて1年半、グリーンスナップ(GS)という写真投稿アプリもやり、ゲーム「ツムツム」はボケ対策でかれこれ6年続けています。

 すると、時間が圧倒的に足りなくなってくるのです。すでに若いころに比べれば体力気力集中力も衰えてきます。ブログと習字だけで3,4時間は費やします。メダカの世話もアッという間に1,2時間経ちます。スマホを操作している時間も3時間以上でしょうか。これで、メインが外仕事(園芸)と洋ラン・観葉・多肉植物などの室内栽培であります。
 
解決策はありません。休まず、ぼんやりテレビも観ないで、昼寝転寝もなし。そして、何かをやりながら、他のことをこなすということしかありません。聖徳太子は、聡明で超人でもあったと言います。一度に10人の請願を聞き分けたと伝説が残っております。少なくとも2,3のことを同時にこなすことが出来ていたのですね。
 ワタシの母方は、神主の家系で、亡くなった祖父から、昔は国学者だったとか、平家の落人だったとか聞かされました。巻物になっている「家系図」があり、「先祖は聖徳太子の弟皇子だった」と説明されたのを今も記憶してます。あの家系図はどこに行ったのやら。

 あの時祖父が、まだ小学生だったワタシをからかったのか、どんなつもりでそんなバカげた説明をしたのか、もはや聞く術もありません。
 
 やんごとなき人の末裔であるかどうかはさておき、「ながら生活」をせざるを得ません。PCでブログを書き、目の前にはiPhoneを置いて「GS」から届くメッセージのチェックをします。部屋にはテレビも点けっぱなし、徳山さんのCDの歌が流れ、ちょびちょびとコーヒーをすすりながら、今度はPCでヤフオクの入札推移を調べるといった按配です。この後は、習字の稽古ですが、これも目や手を休めるため何度か筆を止め、洋ランの水遣り(シリンジ)、メダカの餌やりなどと、まったく落ち着きがありません。

 書道だけは、筆先に全神経を集中する(のが理想)なので、書いている時は出来るだけ雑念を除くようにテレビは消しますが。

 早めの夕食の後は運動不足解消のために、「ステッパー」を踏みながらテレビの音声を聞きながら、iPhoneのニュースをチェックしたりします。終わると、こんどはワイフの世間話を聞きながら手は「ツムツム」に興じる、とこんなことをしている間にもう午後9時を回るという日々です。

 まぁ、普通に考えれば、何かをやっている時には他のことはオロソカになっているわけです。それなら一つのことに集中するのが、かえって時間を効率的に使っていくことになるというのは凡人の考えであります。何せワタシ聖徳太子の弟の末裔ですから、一度にいくつもこなせるのです。( ´艸`) と言うより、そんなに集中して取り組むことなど、そうはありません、なにかやりながらで間に合うことがほとんどですね。一心不乱に誰も寄せ付けず、というのは特に年寄りにとっては無用であります。
 いろんなことをバランスよくやり、いろんな人と仲良く和気あいあいと過ごす、こちらに重きを置くのがよろしいかと。

 残された時間を大切にする、その一つのやり方であります。
 
ところで「和を以て貴しとなす」 これが聖徳太子の遺した名言であり十七条憲法の第一条であります。太子が作ったという役人に対する規範であります。悪しきを懲らし善(ほまれ)を勧むる。饗を絶ち欲することを棄て、明に訴訟を弁(さだ)めよ(私欲を追い賄賂や接待を望むことなく、公平な訴訟につとめなさい)などを定めております。
 一度、今の行政のトップにいる方や国家公務員とかの方は、読んだ方がいいと思いますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする