植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

鳥逃がしてやる

2020年02月14日 | 動物
 毎朝、ワタシを鳥たちが待っています。フェンスの上に十数羽のすずめ、ヒヨドリ、ムクドリです。
 にっくきヒヨドリは、毎日欠かさずワタシのところへおねだりに来ます。概ね3,4羽が常連さんと思われます。いないときは、ネット越しにブロッコリーとエンドウの葉をむしり取っています。

 鳥たちは、ワタシよりはるかに果実の熟した時期を把握しています。それまでなんでもなかったのに、ある日時を境に、つつかれほじくられて食べられてしまうようになります。 5年前果樹栽培を始めた頃、温州ミカンがようやく二つ実って、今日あたり食べようと思ったその朝にカラスが半分食べていました。それから、栽培している柑橘類がぽつぽつと結実するようになると、ヒヨドリが狙ってくることが判明し、2年前から収穫時期が近づくと防鳥用のネットをかぶせています。

 最近では、一番遅く熟してきた「はるみ」でした。ネットで2重にガードしているのに毎日1個2個被害が出ているのです。そうしてある朝、発見しましたよ。そっと近づくと、なんとメジロ、しかもつがいで、はるみをつついているではありませんか。
「こいつが犯人だったのかー!」
 粗い目のネットをまんまと潜り抜け、甘く美味しいはるみミカンを食べていたのですよ。そばに行くと、ネットの中のメジロは、簡単に逃げていきました。・・・・・即座にネットを撤去、残ったミカンをすべて収穫しました。
 メジロ、  うーん可愛いから許す。

 今回ヒヨドリは冤罪でありましたが、前科持ちなので疑われても仕方ありません。この仲間で、「イソヒヨドリ」もやってきます。気性が荒く他の鳥はこいつが来ると遠巻きに眺めています。単独行動で連れはいませんね。ヒヨドリよりやや全体が青みが強く、羽毛が寝ているようです。身体に似ず、なかなか多彩なさえずりで可愛らしい声です。
 どうやら、果実はあまり荒らさないようです。

 次は、ジョウビタキ、漢字では尉鶲、常鶲と書きます。この子が見られるのは、冬季限定、渡り鳥なのです。しかもいつも独りぼっち、繁殖はロシアなど北方わたってからなのだそうです。スズメと同じくらいのサイズで、外観が個体差・雌雄差があるように見えます。
 
 あとは、ムクドリ、鳴き声も見た目も可愛くない。椋の実が好物で名がついたのだそうですが、だいたい地面をほじくって虫を食べています。果樹は好きで、ウチでは、椋ならぬ桑の実を食べています。昔は害虫を食べるので益鳥であったのに、鳴き声がうるさいとか群れて糞で汚すとかを理由に2,30年前、害鳥に指定されています。人間は勝手だなぁ、と思いますよ。
 例えば、野鳥は保護しても飼ってはいけません。餌はやらないで、でも、バードウィークを設けて野鳥を愛しましょうという。傷ついていても自然に任せて手を出すなと言い、キジや鴨などは食えるから狩猟対象にするとか、人間の都合で鳥たちの扱いどうとでも決めているのです。

 それから、ツグミも最近はよく見かけます。ワタシの果樹園が気に入っているようです。飛ぶのは私を見かけて逃げるときだけ、ほとんど地表を素早く駈けていますね。人間嫌いで、すぐ飛んで逃げます。この子だけは、果実・野菜を荒らしません。ただ、育成中の「はいごけ」を引っぺがして虫を探すのは止めて欲しいな。剥がれた苔を拾って元に戻すのはワタシなのです。

 一方、まず見かけることが無い野鳥は「モズ」と燕です。モズは、スズメに似ているのでちょっと見つけにくいのかもしれません。人に馴れずワタシの姿を見かけて逃げているのかも。鳴き方に特徴があるので、声を聴きたいのですが、いまだ気が付きません。ツバメも、シーズンが限られているのでなかなか見ることがありません。人の住む民家の軒先など、天敵から襲われない場所に巣作りします。
 ウチの建物、屋上に向かう階段の下が絶好の巣作りに向いた環境なのです。

 いつの日か、3年前設けた巣箱にシジュウカラが営巣し、頭上にツバメが巣作りする日がくるのを楽しみにしております。

 
 
コメント
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