植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

花鳥風月  鳥よ来い

2020年02月09日 | 動物
例年に無いほど遅い冬のようです。一昨日始めて水が凍り、今朝も空気がピリッとして乾燥した寒さです。
 梢の野鳥も、羽毛を膨らませ心なしか凍えているようです。

 この時期の野鳥は、食べ物が少ないのです。秋の実りの時期には、きんかん・ナンテン・センリョウなどの樹々に実がついています。昆虫もまだ生き残っています。宅地化が進んだ平地部では、森や林、田畑がつぶされて鳥たちの生息域は限られていくのでしょう。
 そんな中で、マイガーデンは、30数本の果樹をはじめとして、野菜・バラ・草花などが育ち、豊富な有機肥料と落ち葉・マルチ材のお陰で土中には虫もたくさん生息しています。管理人のオジサンは鳥を追い立てるでもなく、そこここに水浴び用の水盤に水を張り、柑橘類の輪切りを高いところに置いてあります。鳥たちにおすそわけするため、わざわざ100円のビスケットを買っております。これは、恐らく野鳥にとって楽園ではなかろうか、と想像しておりますが。

 生息する鳥類の半分くらいが「スズメ目」に属するそうです。その親分がスズメかどうかは知りませんが、日本で最もポピュラーな野鳥です。厚かましいくせに人間には決して馴れません。雑食ですが、主に穀物を好みます。
 ワタシは、果樹類と菜園にもみ殻を使っています。保湿・保温の効果があり土を柔らかくしてくれます。勿論土に吸収されて肥料にもなります。スズメはこれを見つけると、その中にわずかに交じっている胚芽やお米の粉を啄むのです。鉢植えの根元にもみ殻を厚く敷くと、一日で辺りにまき散らしますな。ビスケット屑も大好物で1センチくらいの大きさでも構わずくちばしで咥えて持って行きます。
 この仲間が、ハクセキレイですね。最も人懐っこい鳥で、数十センチまで近づいてきます。恐らくはほかの野鳥から食べ物を確保するために、人間と密着することを選んだのでしょう。黒い背中に白い腹、長い尾羽を振りながらチチチッと鳴きます。せわしなく意外と小食、ちょっと食べたらどこかに飛んでいきます。

 せわしないのは、メジロもそう。スズメより二回り小さく深みのある黄緑色です。鳴き声も可愛らしく、古くから室内で飼育されてきました。たいがい番(つがい)で仲良く梢から梢に飛び、花の蜜を吸います。最も好物は柑橘類の果汁でしょう。

 もう一つ夫婦仲がいいのはシジュウカラ、やはりメジロと同じくらいの大きさで白黒のツートン、頬の部分が白いのが特徴です。さえずりが可愛くいろいろな鳴き方をします。会話をするという説もありますね。
 食べ物は昆虫主体で、植物の種子も食べるようですが、ワタシの投げるパンくずなどには見向きも足ませんね。ガーデンのはずれに巣箱を設けたのは、この子らのためでしたが、2年間営巣の兆しはありません。

 で、一番の問題児が「ヒヨドリ」であります。身体は大きく、やややせ型のスタイルは美しいですね。大食漢で何でも食べます。好物は昆虫の様ですが、果実・野菜・柑橘、時には椿・バラ・パンジーなどの花びらも食べます。ソコラに落とすうんちもでかい。フンガイはともかく、うちでは、キャベツ・白菜・ブロッコリーが標的にされます。柿・柑橘類・ベリー類も大好きなようですね。秋にやってきて春までは居座ります。友人が教えてくれましたが、「フライングキャッチャー」と呼ぶそうです。飛んでいるものを捕食するのが徳井です。慣れてくると放ったビスケット屑を1mくらいの近さまで飛んできて咥えます。追っ払っても人がいなければ戻ってきて野菜を荒らしてますな。

 野鳥のお話は尽きません、本日はこれまで 
コメント
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