植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

無農薬野菜は、消費者のエゴである

2019年04月25日 | 植物
小出監督が亡くなりました。まだ、80歳で早すぎますね。
ワタシの知っている方でペースメーカーを入れている人は3人います。
お一人は既に、鬼籍に入られました。心臓を患うとやはり長生きは難しいのでしょうね。

高橋Qチャンとか有森さんなどを育ててその功績は知らない人はいないでしょう。
気取らない口調、選手思いで欲がなく、陸連などの地位・役職にも興味を示さない
恬淡とした人でした。

昨日から、本格的に野菜・果樹の害虫・病気対策をしています。すでにアブラムシなどは
あちこちに取り付いて柔らかな新芽や蕾がだんごみたいになります。
ただただ見回って殺虫剤をかけることが基本です。

そして、ついにヨトウムシの卵を発見しました。案の定ブロッコリーの葉裏です。
昨年の日記を見ていたら、やはり同時期に発生していました。

ヨトウムシ(夜盗虫)はヨトウガの幼虫で、植物を食い荒らします。
厄介なのは、幼虫から孵って1週間くらいに土に潜り、夜中に出てきて食害するのです。
農薬には強く、ネギ類以外は何でも食べる。葉、花、茎、イモなど好き嫌いなく齧るし
その食欲も半端ないです。

かつて、菜園を始めた頃、むやみに葉っぱに穴が開き、大根やキャベツが食い荒らされるのに正体がわからない、
という事態が続きました。ようやくそれがヨトウムシの仕業とわかって、夜中にライトを点けて駆除したり、
株元をほじくって探したりもしました。野菜が終わって、土を掘り返すと次々に出てくる幼虫に辟易しましたな。

7年ヨトウムシとの抗争の結果、大方の対策がわかりました。

①卵を産ませない。 めぼしい野菜は寒冷紗・ビニール・防虫ネットで野菜を囲う
②卵を毎日探す。 大方は、緑が鮮やかですべすべした葉に産卵します。いわゆる葉物が多いですね。
 毎朝この葉っぱの裏を返してみるのです。大体5ミリから1.5センチ四方に固めて産卵します。これを切り取って捨てるか
 殺虫剤を振りかけます。(ワタシはたまにメダカの餌にします)
③孵化後は1週間ほどその場にとどまって集団で葉を食べます。近づくと葉脈を残して白く薄くなってる部分があります。
 これも、葉を切り取り魚の餌。
④それでも、逃げ延びて土中に潜むやつは、植物を観察して、花でも葉でも齧られているのに姿が見えないとおもったら
 その植物の株元に殺虫剤を「潅注」する。葉っぱに振りかけてももう効き目は弱いです。(他のアオムシには効きますけど)
 潅注する場合は、かなり濃度を濃くします。

これでほとんどは、撃退できます。
収穫が終わったら、念の為に細かい目の篩通しをするのもいいですし、粒剤(オルトラン・ダイアジノン・デナポン等)
を混ぜ込むのも有効です。

もし、ヨトウムシが大発生している畑であったら、草を生やさないようにして2年間休耕をおすすめします。

八百屋さんやスーパーに、綺麗で安い野菜がたくさん並んでいます。それが、上のような手間を掛けていて採算が合うと
思いますか?     虫対策以外にも病気予防をし、長雨と日照りのつど対策をとり、肥料を投入しているのです。
それで、流通コストが乗っかってあの値段!

結局は、農家さんも許容範囲内で一年中薬剤(農薬)のお世話になるのです。

カミさんの持論

無農薬・有機栽培野菜は、消費者のエゴである
コメント
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