植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ものを増やすな

2019年04月04日 | 植物
 ものを増やすと、それに縛られる。


 遠い昔に亡くなった父が生前よく口にしていました。まだ若かった私は、さして気にもせず、あまりその意味も理解できていませんでしたね。今となっては、訊ねようもなくその真意がどこにあったのかわかりません。
 しかし、60歳を超えて、老境にさしかかると、あの言葉が、妙に思い出されます。昨日ブログに書いた、義父・義母の残した夥しいが品々を片付けていると、捨てることの意味を考えざるを得ません。
 植物を育て、その数が増えるにつれ、旅行したり出かけることがだんだん減りました。ゴルフの練習とか書道他に費やす時間も自ずと制約されます。犬を飼い始めると、家内も今まで以上に犬の世話が生活の中心になってきますね。

 不動産を所有している人たちは、そろそろ固定資産税の納付書が届き始める季節です。
マンションだろうが戸建だろうが、居住している以上は、家賃と思えばしかたありませんが、不活動資産となると、税金に維持管理費の負担は痛いですよね。

庭木もなかなか厄介なもの。うちは代々植木屋さんが入って庭の手入れをお願いしていました。義母が支払するので、ワタシには関係ありませんが、亡くなってみると、今度はこちらに請求あくることになります。しかも、その木は植木屋さんしか触らず、何が植えられているかも知りませんでした。以前、枇杷の木を植えたら、いつの間にか抜かれていました。

家内と相談して、半分近くを伐採することにしました。植木屋さんも、ご近所も「もったいない」とか言いますが、来客があるわけでもなく、人が植えて管理している植木をいつまでも大事にして見栄を張っても仕方ないでしょうよ。

 思うに、父が言いたかったのは、物欲を捨てなさい、ということではなかったか。
外国に、別荘が欲しいとか、豪華クルーザーが欲しいとか、愛人がほしいとか、ね。
ゴーンさん、また収監されるみたいです。有り余るほどのものを手にしていても、まだ満足しないのですね。



 瑠璃オダマキです



これもオダマキ 



シャガの花



ムスカリ  名前の割にはにおわない
コメント
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