すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【リオ五輪最終予選】悪いながらも勝てたのがすべて ~日本1-0北朝鮮

2016-01-14 21:53:20 | サッカー日本代表
ビルドアップとフィニッシュを見直せ

 内容的には北朝鮮のほうが上だったが(特に後半)、決定力を欠いてくれ助けられた。結果的に相手が無得点になっただけで、日本はタイトな守備ができていなかった。だが内容はともかく、前半5分のCKからの1点を守り切れたのは大きい。予選のド本番だけに結果がすべて。その意味では価値ある勝利だった。

 北朝鮮は遠くからでもトップにボールを当て、落としたボールを拾ってフィニッシュするパターンだった。絵に描いたように同じことをやってくるが、意図が明確でクサビのボールの精度も意外に高く形になっていた。日本の寄せがもう少し甘いとやられていたシーンが何度もあった。

 一方、日本は後ろからのビルドアップに不満を残した。最終ラインからダイレクトで浮き玉のアバウトなロングボールを何度も前へ放り込むが、これがほとんど通らない。縦に急ぎすぎる初期のハリルジャパンを思わせた。かたやグラウンダーのパスが左サイドの中島に通るといい形になったが、全体にパターン不足で「いかにアタッキング・サードへボールを運ぶか?」に大きな課題を残した。

 フィニッシュも「なぜそこでシュートを打たない?」と思わせられるシーンが多かった。ゴール前でひとつ多くボールを繋いでしまい、シュートで終われないシーンが目立った。狙いも不明確で「どうゴールを取るか?」の意図が見えなかった。

 遠目からでもシュートを打てば、入らなくてもリバウンドを拾って攻めが続く。そんな狡猾さと執拗さがもっと必要だろう。

 だが内容は悪いながらも勝ちをもぎ取れたのは大きい。こういう一勝が最後になって効いてくる。ビルドアップとフィニッシュを見直し、次のタイ戦もいただこう。
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