すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1 第15節】土壇場で鹿島が追いつき痛み分け 〜鳥栖 2-2 鹿島

2023-05-29 05:17:25 | Jリーグ
緊迫した息詰まる展開だった

 J1第15節で、サガン鳥栖と鹿島アントラーズが対戦した。試合は前半に両者が1点ずつを取り合う息詰まる展開になる。後半に入り鳥栖が1点リードしたが、鹿島が後半アディショナルタイムに追いつき劇的な引き分けで終わった。

 鹿島は守備時、4-4-2のミドル〜ロープレスだ。状況に応じて左SHの仲間隼斗(途中で逆サイドの名古新太郎とポジションチェンジ)がプッシュアップし、前3枚になる。最終ラインは高くはなく「安全運行」だ。だが戦況に合わせ、2トップ+両SHの4枚でハイプレスをかけることもある。プレスバックも速い。

 一方、攻撃時は両SBを高く上げ、2CBが開いて2バックになる。割り切ってロングボールを入れるダイレクトなビルドアップをする。2トップの一角であるエースの鈴木優磨がポストプレイでチャンスを作る。

 まずは前半13分。鹿島のCB関川郁万が裏を狙ったボールを入れ、最後はボックス中央でFW垣田裕暉がシュートを放つ。これは右ポストを直撃し「未遂」に終わった。

 だがその後は鳥栖がボールを握り、ポゼッションする展開になる。

 その鳥栖が前半27分に先制弾だ。左サイドからFWの小野裕二がハイクロスを入れ、右SHの長沼洋一が折り返す。最後はトップ下の森谷賢太郎が、ボックス中央から強烈なシュートを突き刺した。

 一方、同33分に鹿島が追い上げる。反攻だ。右サイドからMFディエゴ・ピトゥカが斜めのクロスを入れ、ゴール左で鈴木が頭で折り返す。仕上げはMF名古新太郎のダイビングヘッドで締めた。1-1。同点だ。

 このあと一方のゴールから他方のゴールへとボールが行き交い、目を離せない展開になり前半が終わった。

シーソーゲームは後半も続く

 後半も立ち上がりから鳥栖がボールを保持する。鹿島は受けて立ち、粘り強く守り続ける。こうして機を見て攻めに転じる。これが鹿島のいつものペースだ。

 後半13分、鹿島が仲間に代えてCMF佐野海舟を投入する。これで樋口が右SHに入った。

 同22分、鹿島が垣田と名古を引っ込め、アルトゥール・カイキと土居聖真を投入する。

 そして3分後に試合が動く。鳥栖のMF手塚康平が中央で縦パスを通し、FW小野裕二がシュートした。ボールはゴール右ポストを叩くが、その跳ね返りがちょうどセービングしたGK早川友基に当たりゴールに入る。鳥栖、1点リードだ。

 同32分。鹿島はMFディエゴ・ピトゥカとDF広瀬陸斗に代えて、FW染野唯月とDF常本佳吾を入れる。

 大団円は同46分だ。ボールが鹿島の左サイドに出る。受けたSB安西幸輝が少しドリブルし、低いクロスを入れる。これをボックス中央で千両役者の鈴木がダイビングヘッドでゴール左スミに叩き込んだ。2-2。同点だ。

 緊迫した後半はこれで幕を閉じ、試合は痛み分けの引き分けで終わった。まさに手に汗握るスリリングな激闘だった。

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