すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サウジ戦・展望】サウジは引いてロングカウンター狙いでくる

2016-11-14 11:17:02 | サッカー日本代表
大迫・清武はOK、「右SH・浅野」は機能するか?

 ホームに首位を迎える大一番のサウジアラビア戦。日本はオマーン戦で結果を出した大迫、清武をスタメン起用し、右SHには本田を外し浅野を使う可能性が出てきたようだ。とすれば大迫、清武はまったく問題ないが、若い浅野のデキが試合を左右することになる。

 本田は確かにオマーン戦でキレが悪かったが、やろうとしているプレイ自体は悪くなかった。もし浅野が代わって出るなら、あの本田のようなサイドから真ん中にかけての組み立ての仕事が消えてなくなる。タテへのスピードを武器にする浅野は持ち味がまったく違うからだ。浅野の起用が吉と出れば裏を狙ってチャンスが作れるし、凶と出れば展開が単調になる。また浅野が右SBとうまく絡み、SBを生かせるかどうかもポイントになる。

 そして最大の焦点は、思い切りがよかったはずの浅野がこのところ消極的になっている点だ。周囲のベテランに遠慮しているのか、ドリブルでタテに抜け出すべき場面やシュートの局面でパスを選択してしまう。彼は本田のように「人を使う」タイプではない。逆に「使われて」スピードが生きる選手だ。経験が浅い浅野には、「自分が生きるスタイルとは何か?」を考え、ベストな状況判断をしてほしい。

サウジをどう攻略するか?

 さて首位サウジアラビアに勝ち点3差をつけられた3位の日本としては、ホームで首位を叩く絶好のチャンスだ。勝って勝ち点3を取る以外の戦い方はありえない。

 では一方、サウジアラビアはどんな戦い方でくるか? サウジは堂々のグループ首位。しかもアウェイだ。攻撃的にくる理由がない。おそらく引き気味で守備的に戦い、引き分け含みの「勝ち点1で十分」というやり方でくるはずだ。とすれば日本は「引いた相手をどう崩すか?」という、2次予選から頭を悩ました問題に直面する。カギはサイド攻撃だ。

 日本はオマーン戦でやったように、SHが絞るぶんSBが高いポジショニングを取ってサイドに基点を作りたい。日本がサイドに開けば、自陣に引いてスペースを消してくるサウジの陣形を横に広げることができる。その結果、肝心の真ん中が空く。そこを突きたい。具体的にはいったんボールをサイドに運んで敵を横に間延びさせ、クロスを入れる、または相手を横に開かせた上でボールを中央に素早く展開し、大迫のポストプレイから敵のギャップを突いてフィニッシュに行く。

 清武の展開力があれば、開いたSBを使いながら大迫を機能させる仕事は十分こなせるはずだ。あくまでサウジは自陣のスペースを消して真ん中を固めてくる。とすれば、くれぐれも日本はショートパスを使った中央突破にこだわるような戦い方は避けたい。敵の術中にハマるだけだ。
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